高断熱住宅で不要になるもの、あると望ましいもの 【コスト削減】 | さとるパパの住宅論

高断熱住宅で不要になるもの、あると望ましいもの 【コスト削減】

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高断熱住宅にするためには窓や断熱材で初期費用が増えますが、高断熱住宅にすることで要らなくなるものも多数あります。つまり、コストカットもできるということです。

ここでは、実際の住経験を踏まえて不要なものをリストアップしたいと思います。意外なものや、実際になくすとなると抵抗があるものも多いことでしょう。実際、わが家にあるものも含まれていますが、今までの住宅より必要性が低い(使用頻度が少ない)ことは確かです。

また、高断熱住宅で、あると望ましいものについても紹介しておきます。

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不要になるもの

以下のものは全部不要です!

ただし家庭によると思うので、参考にするかどうかは自己責任でお願いします。。

バルコニー(ベランダ)

洗濯物を干す場所としてのバルコニーは不要です。サンルームも同様。天候や花粉に左右されることなく、年中部屋干しで洗濯物が乾くからです。

室内干しでは来客時などにどこに洗濯物を干すかは考える必要はありますが、なんとかなるものです。

布団干しにしても、厚い布団を使用せず、部屋が乾燥していると湿気っぽくならないので、干す頻度はかなり減ります。布団乾燥機を使う手もあります。

洗濯物を室内に干し、布団干しスペースを他で確保できるなら、バルコニーに特に用はないのではないでしょうか。

防水を維持するためにコストもかかるので、わが家ではなくてもよかったと思っています。サンダル溶けるし。

参考
全館空調で洗濯物は部屋干しで乾くか(梅雨時の湿度管理)
全館空調で洗濯物は部屋干しで乾くか(冬期)

浴室乾燥機

上記の理由により、浴室で洗濯物を乾かす必要がないので不要です。コストも高いですし。浴室を早く乾かす目的であれば、サーキュレーターや循環ファンで室内の乾燥した空気を送るほうが安上りで効果的です。

参考
浴室の換気扇を止めたほうが省エネ・快適になる理由
【カビ予防】浴室を早く乾かすにはドアを開けるべきか?【検証】

除湿器

除湿能力・コストの比較【エアコン、除湿器、熱交換換気、エコカラット、デシカ】の記事で書いたように、除湿はエアコンを使ったほうが効率的です。局所的に早く乾燥させたい場所があれば、サーキュレーターや循環ファンで風を送ることで解決できるでしょう。

そう書いているわが家でも除湿器はなんとなく使い続けているのですが、電気代が高いのでホントは止めたいと思っています。

床暖房・こたつ

リビングなどに設ける床暖房やこたつは局所的に使用する暖房設備であり、家中を温かくする高断熱住宅には不要です(一条工務店の全館床暖房は例外)。断熱性能が低い住宅では心地よさを感じられる床暖房ですが、高断熱住宅ではエアコンの連続暖房で床がそれほど冷たくないためメリットが大きくなく、むしろコスト面でのデメリットが目立ちます。

暖かい床で寝っ転がりたいのなら、ラグやホットカーペットで十分でしょう。ホットカーペットも要らないくらいですが(わが家も使っていません)。

参考
エアコン暖房が低コストである理由
エアコン vs. 床暖房

個室エアコン

高断熱住宅でエアコンを連続運転する場合、大型のエアコンは不要であり、個室ごとのエアコンも過剰になります。部屋ごとの温度の微調整はできませんが、後述する循環ファンなどで温度差の最小化を図ったほうが安上りですし、十分に快適になると思われます。

参考
暖房負荷から必要なエアコン能力(kW)を計算するツール
高断熱住宅に最適なエアコン能力を検討する(全館空調は非効率?)

引き違い窓

「高断熱住宅では窓を開けない」は本当か?で書いたように高断熱住宅では窓を開けることがほとんどなくなるので、開閉しやすい引き違い窓があまり必要ありません。

引き違い窓にはむしろデメリットも多いので、必要最小限にして FIX やすべり出し窓にすることがお勧めです。

参考:引き違い窓のデメリット【気密・断熱性能、虫の侵入】

網戸

虫の侵入を防ぐ以前に、上記のとおり窓を開けることがないので、網戸は不要です。わが家には付けていますが、張り替えの手間が面倒なので、なければよかったと思っています。

分厚い寝具・防寒具

冬は寒くなく、夏は暑くないので、寝具は薄めの合掛け布団で年中快適です。
ただ、いざ暖房が使えなくなったときのために、多少の毛布やら寝袋やらはあったほうがいいと思います。

同様に、冬用のスリッパや分厚い靴下なども不要です。身体が冷えないと寒さにも強くなるので、冬に長時間外出するときでもない限り、厚いダウンジャケットなども着なくなります。

補助暖房

脱衣所の暖房とか、足元用のヒーター、オイルヒーター、電気毛布、湯たんぽなども一切不要です。高断熱住宅では家中の温度差が小さいし、エアコンで暖めたほうが効率的だからです。

トイレの便座も暖める必要性を感じません。トイレや風呂など暖房が効きにくい場所の寒さが気になるのであれば、断熱的に弱い窓をなくすか、なるべく小さくすることをお勧めします。

参考:【比較シミュレーション】高断熱ほど部屋間の温度差が小さい理由

逆にあると良いもの

高断熱住宅では、逆にあると快適なものもあります。

再熱除湿機能付きのエアコン

再熱除湿機能を搭載したエアコンが減っていますが、温度を下げずに湿度を下げる再熱除湿は高断熱住宅こそ必要性が高いものです。冷房で温度はすぐに下がるのに湿度が高い、ということがあるからです。再熱除湿は電気代が高いので、なるべく再熱除湿に頼らない湿度管理をしたいと思っていますが、その方法はまだ研究中です。

参考
夏のエアコン連続冷房時の最大消費電力を調べた結果、再熱除湿はやはり高い
除湿能力・コストの比較【エアコン、除湿器、熱交換換気、エコカラット、デシカ】

野菜室の大きい冷蔵庫

全館暖房で食料をどこに保存するかという問題と結論」に書いたように、高断熱住宅では食品の保存場所に困ることがあります。そこで野菜室が活躍します。最近は冷凍室の大きい冷蔵庫が多いのですが、切り替えられるところがあると便利です。

基礎断熱工法ではなく床下断熱工法が採用されている住宅では、床下収納を確保しておくと便利です。

加湿器

高断熱・高気密住宅は乾燥するので、冬は加湿を心掛ける必要があります。加湿器が手っ取り早いでしょう。

参考:加湿器は気化式かスチーム式か、それとも…

循環ファン

部屋間の温度差を小さくするには、室内の空気を循環させるのも効果的です。サーキュレーターは足元にあるとジャマだったり汚れやすかったりするので、壁に埋め込むことができる CF(循環ファン)がお勧めです。
寝室の換気不足を補う使い方も可能です。

参考
断熱仕様を変えずに家中の温度差を小さくする方法
寝室の換気が不足しがちという問題と対策。適正な居室の広さについて

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