高断熱住宅に向く加湿器の選び方

高断熱住宅で加湿器に頼らずに乾燥を防ぐ方法」に書いたように、加湿器はできれば使わないほうが良いと思いますが、わが家のように「冬はどうしても乾燥してしまう」という場合には、やっぱりあると便利です。

現在使っている加湿器は気づいたら 10 年経っていたので、そろそろ買い換えようと思い、最近の加湿器について改めて調査してみました。

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加湿器のタイプと特徴

加湿器にはいくつかタイプがありますが、これらの違いはとても重要です。

これについては、北海道立消費生活センターが発表している以下の PDF 資料がお勧めです。
それぞれの加湿量・消費電力と問題点が 2 ページにまとめられています。

気化式、加熱式、超音波式などさまざま~加湿器の特性をテスト~[PDF形式]

私もハイブリッド式以外は全種類使ったことがあるので、その経験も踏まえてざっと紹介します。

超音波式加湿器

超音波によって水を細かい粒子にして飛ばす方式です。

消費電力が低い割に加湿量が多く、熱くないのは良いですが、水道水中のミネラル分も噴出されて付着してしまいます。また、手入れ不良により発生した雑菌もそのまま噴出され、微粒子として肺に入り込むことがあるため、健康上要注意です。

高湿度で加湿し続けると濡れることもあります。

私としては、少量のアロマ用ならともかく、大量に使用する気にはなれません。

加熱式(スチーム式)加湿器

加熱式は、ただ水を沸騰させる方式です。

消費電力が高く、蒸気は熱いので小さい子がいる場合は注意が必要です。熱で殺菌できるので健康上は安心ですが、ミネラル分は貯まるので手入れは必要です。

加湿量は一定なので、加湿しすぎると窓などで結露が発生してしまいます。

気化式加湿器

気化式は、濡らしたフィルターに風を当てる方式です。温風気化式(ハイブリッド式)というのもありますが、これは後述します。

消費電力が低く、熱くもないので、わが家でも長年使用しています。
加湿量は一定ではありませんが、乾燥しているほど多くなり、加湿しすぎる心配がないのでむしろ好都合です。

室温が低いと加湿量不足が問題になりますが、室温が高いほど加湿量も多くなるため、高断熱住宅で暖房と併用する使い方に向いている方式と言えます。
カタログ値の加湿量は室温 20℃、相対湿度 30% の条件のものですが、わが家のように室温を 22~23 ℃にしている場合はそれ以上の加湿量も期待できます。

ただ、使っていてもいなくても、時間が経つと雑巾のようなニオイが発生するし(ナノイーであっても)、ミネラル分がフィルターに蓄積するため、定期的な手入れはやや大変です。
晩秋に出して春にしまうまで、2 週間に一回くらいはクエン酸(Amazon)で手入れしている気がします。

雑菌が発生するのは超音波式と同じですが、雑菌がそのまま微粒子に含まれて飛ぶわけではないため、健康上の問題は小さいと思っています(上記資料でも注意喚起されているのは超音波式のみです)。

衛生上、給水の際は塩素を除去した浄水などではなく、塩素を含むふつうの水道水を使用すべきなので、ご使用の際はご注意ください。

関連 気化式加湿器は寒い… が、それで良い理由【気化熱と消費電力】

私が買いたい加湿器

そういうわけで、加湿器を選ぶのであれば、私なら気化式か加熱式の 2 択です。
加熱式は消費電力が高いので、少量の加湿で良いときはともかく、量が必要な時は気化式しか考えられません。

加湿量は、わが家では経験上、最大 700 mL/h 程度は欲しいところ。
これは家庭によるので、湿度計でモニタリングしないとわからないかもしれません。
この場合、タンクは最低でも 4 L は必要です。

気化式はパナソニックが強い

この条件で売れ筋製品をチェックしたところ、パナソニックの気化式加湿器(公式)が最有力でした。
サイズのラインナップも充実しています。

一番売れている FE-KXT07(以下)は、現在わが家で使用している製品の後継機種でした。

DCモーターで消費電力がさらに低下し、最大加湿量がさらに増えるなど、微妙に進化しています。

ただ、このサイズだと乾燥が厳しいときは半日程度で給水が必要になり、夜中に水切れで乾燥してしまうことがあります。
できれば 1 つ上のサイズ(FE-KXF15-W になるが、強力すぎ?)がいいなと思ったのですが、最近は価格が高騰気味で、在庫切れのケースも目立ちます。
悩んだ末、交換フィルターだけ買い換え、価格が落ち着くのを待つことにしました(ケチ)。

ダイニチのハイブリッド式(温風気化式)も狙い目

売れ筋の製品をチェックしていたら、ハイブリッド式(温風気化式)のダイニチの加湿器(公式)比較的安価(ココ重要)で人気があるようでした。
気化式の風の冷やっと感を緩和し、弱点とされる加湿量を増やすため、風とヒーターを併用する仕組みです。
室温低めの住宅の需要を満たすのでしょう。

ただ、このヒーター併用の仕組みのため、標準での消費電力は気になるレベルです(気化式と加熱式の中間くらい)。これでは使う気はしません。

ところがよく調べると、ハイブリッド式にはヒーターを使用しないエコモードがあり、気化式として使用することができます。
これなら、圧倒的に低消費電力(標準の 7% くらい)で運用することができます。

ヒーターはエネルギー効率が悪いので、高断熱住宅では暖房をエアコン(ヒートポンプで高効率)に任せ、エコモードで運用したほうが経済的なのではないでしょうか。

パナソニック製品との違いは、ダイニチのエコモード(気化式モード)には強風のモードがないことです。
同様サイズのエコモードの加湿量はパナの「中」モードほどであり、パナの「強」モードほどの加湿量は得られません。
この点はやはり気化式に特化したパナソニック製品が有利ですが、「強」モードは風の音がうるさいし、それほど使うモードでもありません。

なにより交換用の純正フィルターも安いし、ダイニチ製品は狙い目かもしれません。

Amazon でダイニチの加湿器をチェック

追記:パナソニックは高いし丁度良いサイズが見つからないため、現在は次の製品への買い替えを目論んでいます。7L タンクで、ecoモードで 600mL/h の加湿能力があります。9月に購入しました。

シャープのハイブリッド式(温風気化式)は惜しい

気化式として使用できる温風気化式加湿器はシャープも出していますが、気化式で使用した場合の加湿量が不足するため見送りました。
4Lタンクの最大サイズ(HV-L75)の加湿量は、気化式の静音モードで 200mL/h、稼働音のうるさいエコモード(強)で 480mL/h とのことです。

ただ、上からも給水できる機能は魅力的です。夜中にタンクが空になることが結構あるので、寝る前に注ぎ足すことができるのはよいなと思います。

加湿器を使わない加湿法

参考までに、加熱式の加湿器はお湯を沸騰させているだけなので、鍋ヤカンでも代用できます。
ガスコンロでは換気が必要なので無意味ですが、IH クッキングヒーターでお湯を沸かす場合は換気の必要がないため、換気扇を止めておけば、原理的には同じことです。

消費電力も変わらず、スチーム式加湿器の消費電力は沸騰後は 300W くらいなので、弱火と中火の間(2?)くらいです。

使える場所が限られ、接触してヤケドするリスクはありますが、スチーム式加湿器の代用になるかもしれません。

普段、お湯を沸かすときも換気扇を止めておけば加湿できるということなので、IH 調理の際は換気扇が必要かどうかを意識し、油も臭いも出ないときはオフにすると、快適な湿度ライフ(?)を送れるかもしれません。

関連 加湿器のサイズ(加湿量)はどのくらいが適切か?

コメント

  1. ヒトマ より:

    気化式加湿器は実用性の点では間違いないので、私も愛用していますが、メンテナンスや部品交換以外にもデメリットが1つあります。気化熱を奪う事で加湿する訳ですから、原理としては冷風扇と同じで室温より低い温度の風が出る事です。パナソニックのホームページには概ね室温より2-3度低い風が出ると記載がありました。室温が低ければ低いほど気化熱は奪われにくくなるはずなので、どんな条件でも常に2-3度低音の風が出る訳では無いですが、これは全熱交換器を稼働させているのと同じくらいの熱損失に相当するかもしれません。スチーム式は沸騰させていますから室温は上昇しますし、超音波式も厳密には気化熱が奪われると思いますが、加湿量が少ないので気化式ほど問題にはならないと思います。

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