高気密・高断熱住宅に関するまとめ(記事紹介)

高気密・高断熱住宅というと専門的でむずかしいイメージがあります。何だかマニアックな分野のような気がして深入りするのを避けてしまったり、最近の住宅なら昔より高性能だし問題ないだろう、と思ってしまいがちです。

しかし、高気密・高断熱というのは、健康で快適な住宅に住みたいのであれば、こだわるべき最重要項目だと思います。

このページでは、当サイトの記事を紹介しつつ、高気密・高断熱住宅についてまとめてみました。

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高気密・高断熱にこだわるべき理由

高気密・高断熱を重視せずに家を建てた場合、高気密・高断熱住宅で受けられる多くのメリットを逃すことになります。なぜなら、日本の一般的な住宅は、高気密でも高断熱でもないからです。

このことは、大手ハウスメーカーの住宅であっても同様です(一部を除く)。

一般的な日本の住宅では不十分

一般的な断熱性能の住宅では、家の中に寒い場所や暑い場所ができ、快適な生活が得られないだけでなく、健康上の問題もあります。

ふつうの高気密・高断熱住宅と本当の高気密・高断熱住宅
次世代省エネ基準の高断熱・高気密住宅では本当に快適な住環境は得られません。関東以西でも北海道レベルの高断熱・高気密住宅にするメリットについて説明します。

たとえ高断熱を売りに販売されている住宅であっても、本当の高断熱住宅とは言えないケースも多々あります。

H25省エネ基準の最高等級4で高断熱住宅と言えるか
平成25年改正省エネルギー基準(次世代省エネルギー基準)というものがあります。この基準を満たすと、断熱等性能等級 4 (最高等級)に認定され、省エネ住宅であるというお墨付きを得ることができます。最高等級と表示されていると、ふつうは高性能な住...

高気密・高断熱住宅のメリット・デメリット

高気密・高断熱住宅のメリットはたくさんあります。

家計にも身体にも優しい高断熱・高気密住宅
高断熱・高気密住宅のメリットは何でしょうか。 まず第一に、省エネルギーで環境にやさしいことです。冷暖房にかかるエネルギーが小さく済むので冷暖房費が安くなるのは当然のことですが、よく知られていない重要なことがあります。ある一定の断熱性能...

ちなみに、主なメリットである「温度差が小さくなる」理由は次のとおりです。

【比較シミュレーション】高断熱ほど部屋間の温度差が小さい理由
断熱性能の高い住宅ほど部屋間の温度差が小さくなると言われていますが、実際どのくらい小さくなるのでしょうか。わが家のある一部屋をモデルとして単純な熱量の計算を行い、実際の温度差と比較したうえで、窓タイプによって温度差がどう変わるのかをシミュレ...
高断熱ほど部屋中の温度差が小さくなる理由【図説】
断熱性能が高いほど家中の温度差が小さくなるということはよく言われていますが、どうしてなのでしょうか。以前、部屋の熱損失を計算する方法で解説を試みましたが、まだわかりにくいと思ったので、下手なりに図を描いて再度説明してみたいと思います。 ...

一方でデメリットも多少はありますが、多くは誤解に基づくものです。

高断熱・高気密住宅のデメリット?
高断熱・高気密住宅のデメリットと言われていることが実際は誤解に基づいているということについて説明しています。

乾燥するという問題はありますが、暖かくする以上は避けられない問題であり、寒いよりはマシです。

高断熱・高気密住宅は乾燥する?
高断熱・高気密住宅は冬に乾燥するという話をよく聞きます。太平洋側の地域は特にそうです。 一条工務店、スウェーデンハウスに住んでいる人のクチコミなどでも、乾燥についての不満をよく見かけます。全館空調は乾燥するという声もあります。 ...

高断熱住宅は高い?

高断熱にするためにはコストがかかりますが、高気密・高断熱を実現しやすい住宅の仕様はあります。これに近いほど、比較的低コストで高気密・高断熱住宅を実現することができます。たとえば、一般的に木造住宅の方が鉄骨住宅よりも安く高気密・高断熱住宅にすることができます。

低コストで高断熱・高気密を実現する仕様
高くなりがちな高断熱・高気密仕様を安く実現するにはツーバイシックスがお勧めです。木造軸組工法で高断熱・高気密にする方法についても検討しています。

一般的な木造住宅では、高断熱にしたほうがトータルコストは安くなります。

トータルコストが最小になる断熱性能とは
当サイトは温暖地で Q 値 1.6 以下を推奨していますが、これは最も経済的(=トータルコストが最小)ということではありません。トータルコストを中心に考えると、最適な断熱性能はどうなるのでしょうか。 HEAT20(2020年を見据えた...

断熱性能と気密性能を表す指標

真の高気密・高断熱住宅かどうかを判断するには、断熱性能と気密性能を示す指標について理解する必要があります。

断熱性能を示す UA 値と Q 値

断熱性能を示す指標として、UA 値(外皮平均熱貫流率)と、Q 値(熱損失係数)があります。

熱損失係数Q値とは?暖房費の手計算でわかる本当の意味
外皮平均熱貫流率UA値とは?数値に実感がもてる(?)解説
断熱性能を示すQ値とUA値の違いと注意点

このうち、Q 値は一定の条件下で冷暖房費にほぼ比例します。Q 値などの条件が変わると暖房費がどれだけ変わるのかは、次の計算ツールにより確認できます。

断熱性能(Q値)から冬の暖房費用を推計するツール
全館暖房を行った場合の 1 カ月の暖房費用(エアコン電気代など)を推計するツールを作成してみました。 誤差が生じる要因はいろいろとあり、例によって結果は保証できかねます。が、高断熱住宅で全館空調やエアコンの連続運転による全館冷暖房を検...

ただし、多くの住宅の条件では、冷暖房費は Q 値に比例しません。

UA値、Q値が冷暖房費に比例しない理由
外皮平均熱貫流率(UA値)とは、内外の温度差が 1 度の場合の部位の熱損失量の合計を外皮等の面積の合計で除した値であり、断熱性能を表す指標として現在採用されています。 一方、熱損失係数(Q値)は、内外の温度差が 1 度の場合の住宅全体...

果たして、真の高断熱住宅と言えるのは、どの程度の断熱性能なのでしょうか。

断熱性能はどこまで求めるべきか(Q値とUA値)
断熱性能について、どの程度のQ値(UA値)で光熱費をどれだけ節約でき、どのような快適さが得られるのかを具体的に説明しています。

おすすめの UA 値と Q 値

当サイトでは、次のレベルの断熱性能を推奨しています。

Q 値 1.6 以下(できれば 1.4 以下)または UA 値 0.46 以下(できれば 0.4 以下)

関東以西の温暖地における理想の Q 値、UA 値は
断熱性能を表す Q 値や UA 値は小さいほど良いといいますが、小さくするほどコストがかかります。北海道などの寒冷地では Q 値 1.0 以下の高断熱住宅に大きなメリットがあると思いますが、関東以西の温暖地でそこまで必要かは悩みどころです。...

なお、Q 値が 1.9 を切る程度でも、十分快適な生活は可能です。

高断熱ペアガラスでエアコンを連続運転するとどうなるか?【アンケート結果】

気密性能を示す C 値

気密性能を示す指標は、C 値(相当隙間面積)です。あまり見慣れない指標ですが、実は非常に重要です。

気密性能を示す相当隙間面積(C 値)は意味がない?
断熱性能に比べ、気密性能(C 値)は軽視されがちです。日本の大手ハウスメーカーや省エネルギー基準においても多くの場合、軽視されています。そのため、一般的な第三種換気システムには問題がある(別記事)にもかかわらず、なかなか改善されていないのが...

C 値の注意点、工法別のデータ、経年劣化などについては次のページで説明しています。

C値(相当すき間面積)について
気密性能を表す指標としてよく使われる C 値(相当すき間面積)について紹介します。なお、「すき間相当面積」という表記も見かけますが、住宅金融支援機構の仕様書では「相当すき間面積」の用語が使用されていたのでこれを採用します。 C 値とは...

真の高気密住宅と言えるのは、どの程度の断熱性能なのでしょうか。当サイトでは、C 値 1.0 以下は目指すべきと考えています。

気密性能はどこまで求めるべきか(C値)
気密性能(C値)について、どの程度で断熱性能を確保され、湿度を管理することが可能なのかについて解説しています。

断熱性能を上げる方法

断熱性能を決める要素は次のとおりです。

断熱性能は窓、壁、換気で決まる(部位別の断熱性能比較)
断熱性能を上げるためにはどうすればよいでしょうか。 まず始めに、壁と窓の熱貫流率(W/㎡・K)を確認してみましょう。熱貫流率とは、材料の厚みも考慮された、熱の伝えやすさを表す指標であり、値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことにな...

窓のグレードアップを検討している方には次の記事をおすすめします。

関東以西の温暖地でトリプルガラスは必要か?
技術大国日本にしては意外なことに、窓ガラスの断熱性能や気密性能は世界的に見て低レベルなものでした。しかしながら最近は LIXIL や YKK AP などの大手メーカーが樹脂サッシやさまざまな複層ガラスを発売しており、以前よりは高性能な窓が手...
窓の断熱性能を表す U 値の注意点
窓の断熱性能を比較する指標は、熱貫流率(U 値 )です。窓の内外で温度差が 1 ℃あるとき、単位時間あたりに窓面積 1㎡ を通る熱量(W)を表したもので、単位は W/(㎡・K) です。値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことになりま...
ペアガラスの断熱性能はピンキリで、その差は 3 倍以上!
高断熱住宅に欠かせないのが、複層ガラスです。住宅展示場を初めて見た頃はペアガラスであるだけで「すごい!」と思っていましたが、一口にペアガラスと言っても種類によって断熱性能には大きな差があります。窓の断熱性能は熱貫流率 U(W/㎡・K)を比べ...

超高断熱にするためには熱交換型換気を採用する必要がありますが、いくつか注意点があります。

熱交換型換気は必要か
「熱交換率 90% の換気システム」があることを知れば、それはあるに越したことはない素晴らしいものだと思ってしまいます。が、実際のところ必要なのかどうか、定量的に検討したいと思います。 熱損失全体のうち、換気が占める割合 まず、住宅...

気密性能を上げる方法

標準以上に気密性能を上げる方法としては、気密工事を寒冷地仕様にしてもらうのがお勧めです。

温暖地で気密性能 C 値を改善する方法
気密性能を重視していない木造住宅(在来軸組工法)の場合、温暖地の新築住宅の気密性能は、C 値でおよそ 5.0 以下のレベルになります。 こちらで実測値を紹介したように、気密をとりやすいツーバイ工法やパネル工法では 2.0 前後にはなり...

高気密・高断熱住宅をどこで建てるか

次のページをご覧ください。

高気密・高断熱住宅をどこで建てるか(記事紹介)
高気密・高断熱住宅はどこで建てられるのでしょうか。このページでは、当サイトの記事を紹介しつつ、住宅業者選びに役立つ情報をまとめてみました。 業者を探す前に ・どのレベルの高気密・高断熱を目指すべきか検討中の方は、最初に次のページをご...