木造住宅の耐震性能 | さとるパパの住宅論

木造住宅の耐震性能

構造・工法・耐震性に関する記事の一覧です。木造と鉄骨の違い、木造工法の種類と特徴などを説明しています。

木造住宅の耐震性能

耐震等級だけで地震に対する強さを測ることはできない

「〇×工法は地震に強い」とかいう話はよく聞きますが、「耐震等級1ピッタリで設計した建築物の耐震性はどの工法でも同じ」とも言われると、混乱しそうになります。 耐震性能は耐震等級で表されると単純そうに思えますが、意外と複雑です。 耐震等級は重要...
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地震被害の大きい瓦屋根をあえて採用した理由

主な屋根材としては、粘土瓦のほかに、スレート(コロニアル)、金属屋根(ガルバリウムなど)があります。昔は瓦が一般的でしたが、近年はスレート屋根も多く、金属屋根の採用率は特に伸びています。スレートと金属屋根はどちらも軽量で、技術も進歩している...
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構造用合板の耐久性は半端ない

「ベニヤ板のことは嫌いでも、構造用合板のことは嫌いにならないでください!」と涙ながらに訴えたいと思います。 現代の木造住宅で多用されている構造用合板ですが、単なるベニヤ板だと思ってナメてもらっては困ります。 まず、安い家具に使われているベニ...
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制震装置の費用対効果と間取りの制約を考える

当サイトでは、高い気密性能を維持するためには地震による変形を小さく抑えるべきであり、面構造の工法を採用するか、軸組工法の場合は制震装置を付けるのがお勧め、と述べてきました。 参考 ・耐震等級3を超える耐震性能を求める理由 ・制震・免震は必要...
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構造計算は精度が高いほど建築費が安くなる?

一口に構造計算と言っても、いろいろな方法があります。耐震等級を示すためには耐震性能を評価する必要がありますが、その手法としては大まかに以下の 3 つが定められています。 壁量計算 許容応力度計算 限界耐力計算 下の手法ほど、細かくて正確です...
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大手ハウスメーカー13社なら耐震等級3は当然か?【調査】

耐震等級だけがすべてではありませんが、耐震等級は住宅の耐震性を知るうえで欠かせない、とても重要な指標です。ローコスト系の住宅会社や工務店、建売住宅はともかく、大手ハウスメーカーでは耐震等級3(最高等級)が当たり前のことのようになっています。...
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在来工法とツーバイフォーのいいとこどりの工法?

木造軸組工法で、壁全面に構造用合板などの面材を張る工法(以下、パネル工法とします)を採用している住宅会社は、よく、「在来工法とツーバイフォーのいいとこどりの工法」というような説明をしています。 ツーバイフォーは、阪神大震災後に増えてきたパネ...
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耐震等級3を超える耐震性能を求める理由

当サイトでは、「耐震等級 3 を超える耐震性能」を推奨しています。大震災レベルの地震が起きてもそのまま快適に住み続けるためには、耐震等級 3 でも不十分だと思うからです。ここでは、そう思うようになった経緯について説明します。 震度 6 は起...
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柔構造と剛構造に関する誤解

ツーバイフォー工法のハウスメーカーの営業の方と話していたとき、その方が、「軸組工法は揺れることで地震力を受け流す構造だから問題ない」ということを言っていました。他社の工法を悪く言わない姿勢には感心しましたが、同時に、果たして本当にそうなのだ...
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レンガの家は強い?~『3匹の子豚』の力学的考察~

イギリスの有名なおとぎ話である『3匹の子豚』の教訓は、しっかり手間をかけて作ったものの方が丈夫で役に立つというお話です。しかし、短絡的に解釈すると、ワラの家や木造住宅は弱く、レンガや石、コンクリート造りの家の方が強いという印象を抱きがちです...