低コストで高断熱・高気密を実現する仕様

高断熱・高気密住宅にするにはコストがかかります。Q値で1.0~1.6、UA値で0.34~0.46ほどの住宅をなるべく低コストで実現するには、どのような仕様にすればよいのでしょうか。

おそらく、最も低コストな仕様は次のようになります。

工法:木造枠組壁工法(ツーバイシックス)
壁の断熱材:高性能グラスウールまたはロックウール140mm
窓:樹脂サッシLow-EペアガラスまたはサーモスX

工法をツーバイシックスとしたのは、充填断熱で十分な断熱材の厚み(140mm)を確保でき、C値 2.0 を切る気密性が期待できるからです。ツーバイ工法のハウスメーカーは高額なところもありますが、工法や材料自体は安価なものです。中規模のビルダーなどではかなり安く作れるのではないでしょうか。

気密性能は枠組壁工法の仕様に従って施工すれば C=2.0 を切ることはできると思いますが、1.0 を確実に切るためには現場の腕や経験も大事になりそうです。

断熱性能をさらに上げるには、壁より熱を通しやすい、窓の仕様を上げるのが簡単です。サッシはたいていアルミ樹脂複合サッシが標準仕様となっていますが、木製や樹脂製のサッシのほうが断熱性に優れています。ペアガラスの断熱性能はピンキリで、その差は 3 倍以上もあるため、オール樹脂サッシか、アルミ樹脂複合サッシでも LIXIL のサーモスXのように樹脂サッシに近い断熱性能のものを採用するのがお勧めです。

これだけで、なかなか高断熱な住宅が実現できるのではないでしょうか。

木造軸組工法では充填断熱の断熱材の厚みが 100mm ほどに制限されるため、高断熱を実現するには別の面を強化する必要があります。お勧め順に以下の方法を紹介しますが、1番以外はコストアップにつながります。

  1. 窓を減らす:高断熱住宅では意外と窓は開けないかもしれません(参考記事)。
  2. 熱交換型換気を採用する:UA 値は変わりませんが、工夫しだいで熱損失量を減らして快適な湿度にすることができます。
  3. トリプルガラスを採用する:高コストですが、快適さも向上します。
  4. 付加断熱を採用する:グラスウールで安価に付加断熱を追加する方法もあります。
  5. 発泡プラスチック断熱材を採用する:高コストですが、気密性も高められます。ただしデメリットも。

これらはもちろん、枠組壁工法でも採用できます。

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