窓の断熱性能を表す U 値の注意点

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窓の断熱性能を比較する指標は、熱貫流率(U 値 )です。窓の内外で温度差が 1 ℃あるとき、単位時間あたりに窓面積 1㎡ を通る熱量(W)を表したもので、単位は W/(㎡・K) です。値が小さいほど熱を通しにくく、断熱性能が高いことになります。ただし、窓の断熱性能を数値で比較するときは注意が必要です。窓は窓ガラスとサッシで構成されており、U 値と言っても、ガラスだけの U 値(Ug 値)、サッシだけの U 値(Uf 値)、ガラスとサッシを合わせた窓全体の U 値(U 値または Uw 値)の 3 種類があるからです。広告を見るときは、混同しないようにしてください。

Uw 値もさまざま

重要なのは窓全体の U 値(Uw 値)ですが、これは同じ窓シリーズであっても、窓のタイプや大きさによって数値が変わります。たとえば、ガラスの断熱性能が高く、サッシの断熱性能がそれより低い場合、窓が大きいほどガラスの割合が大きくなるため断熱性能が高く(U 値が低く)なります。カタログに載っている数値は良い方を示しているため、実際はもう少し劣ると考えた方が良いでしょう。いくつかのメーカーの製品を比較する際は、実際に使用する窓のタイプや大きさも考慮した方がよいかもしれません。

また、同じ Uw 値の窓であっても、Ug 値と Uf 値のバランスも重要です。相対的にサッシの断熱性能が低い方が表面温度も低くなるため、結露が発生しやすくなります。たとえば、リクシルのアルミ樹脂複合窓であるサーモス X は YKK AP の樹脂窓 APW330 と同程度の断熱性能ですが、表面温度はサーモス X の方が低くなります(仕様にもよります)。

基準の緩い 4 つ星評価

省エネ建材等級という公的な4つ星評価のラベルがありますが、Uw 値 2.33 以下で最高評価の四つ星となります。以下のラベルで、Uw 値が記載されている場合もあります(社団法人日本サッシ協会より)。

多くのハウスメーカーの標準仕様となっているアルミ樹脂複合サッシの Uw 値は 2.33 であり、ギリギリで最高評価が得られるレベルとなっています。高断熱住宅を目指すには基準が緩すぎ、参考になりません。

さまざまなタイプの窓のおおまかな U 値については、別の記事「断熱性能は窓、壁、換気で決まる」で紹介しています。壁の熱貫流率との比較も行っていますので、関心のある方は是非ご覧ください。

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