新昭和ウィザースホームの耐震性・断熱性・気密性などを評価する | さとるパパの住宅論

新昭和ウィザースホームの耐震性・断熱性・気密性・特長について

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新昭和グループの注文住宅、ウィザースホームについて評価します。大手ではありませんが、南関東を中心に長期にわたってツーバイフォー住宅を提供しているハウスメーカーです。低価格な割に高性能で維持費のかからない住宅を提供しているため、注目しています。

耐震性:★★★(大震災で損傷も少ない)

新昭和は日本ツーバイフォー建築協会の会員会社です。協会の発表によると、会員企業の住宅は過去の震災でほとんどが補修の必要もないくらいで済んでいるので(参考pdf)、十分な耐震性が期待できます。このレベルであるからこそ、瓦屋根や吹き抜け空間も問題なく採用することができます。

現在はツーバイシックス工法が標準となっているようなので、さらなる耐震性が期待できます。

参考 ツーバイシックス工法のまとめ

断熱性:★★☆(次世代省エネの東北レベル。オプションでQ<1.6が可能)

公表されているモデルプランの UA 値は 0.39、Q値は 1.34 です。実際の家のQ値はおそらく1.7前後でしょう(参考記事:「カタログのQ値、UA値は当てにならない」)。同じツーバイシックスの三井ホームより数値が優れているのは、壁の断熱材として、一般的なグラスウールやロックウールではなく、より熱伝導率の低い硬質ウレタンフォームを採用しているからです。この断熱性能であれば快適さが実感でき、全館空調を付ければさらに快適に過ごすことができます。ただし、ランニングコストを下げ、省エネに貢献するためには、窓の仕様を上げ、Q値 1.6 以下程度にすることがお勧めです。冬にしっかり加湿した場合にも結露が発生しにくくなります。

気密性:★★☆(断熱性能を損なわない、C<2.0レベル)

C 値は公開されていませんが、気密性能を確保しやすいツーバイ工法であるうえに断熱材の吹き付け施工を行っているため、ハウスメーカーの中では高い気密性能が期待できます。1.0 を下回っているかもしれません。第一種換気の全館空調を採用する場合、特に問題はないでしょう。

コストパフォーマンス:★★☆(普通)

坪単価は 60 万円前後でしょうか。ツーバイシックスのハウスメーカーの中では低価格帯になります。また、外壁タイルが標準なので、塗り替えが不要になり、メンテナンス費用を安く抑えられます。標準のスレート屋根では 10 年程度で足場を組んでの塗り替えが必要になるため、瓦屋根にした方が総コストは安くなるでしょう。

特長1:価格の割に高性能

一条工務店ほどの断熱・気密性能はありませんが、そこまで必要ないという考え方もあります。この価格で、実証済みの高い耐震性に加え、三井ホームやグランツーユーを上回る断熱・気密性能が得られるのは魅力的です。

特長2:全館空調

エアヴェリーという全館空調システムが用意されています。全館空調はやはり快適ですし、高断熱であればあるほど電気代はかかりません。ただし、窓のグレードを上げればスウェーデンハウス並みの断熱性能になるため、全館空調を採用せずにエアコンを連続運転しても、部屋間の温度差が少ない快適な生活が低コストで実現できると思われます。

ここが不満

どこのハウスメーカーにも多少はあることですが、営業担当者との契約、工事やアフターなどでトラブルもあるようです。不安であれば第三者によるホームインスペクションを付けることをお勧めします。

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