セルコホームの耐震性・断熱性・気密性・特長について

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セルコホームは、カナダ輸入住宅を販売している全国展開のハウスメーカーです。カナダの住宅といってもイメージがわかないかもしれませんが、カナダはCOFI(カナダ林産業審議会)を中心にツーバイフォー工法の日本への導入を古くから支援してきた経緯があります。また、カナダは「R-2000 住宅」という、高断熱・高気密住宅の性能基準をいち早く実践した国でもあります。

私はハウスメーカーを検討する際にセルコホームの存在を知らず、検討対象としていなかったのですが、調べてみると理想的な住宅仕様を備えているように感じます。カナダ輸入住宅の外観は好き嫌いがあるかもしれませんが、性能に関しては非常に高レベルなハウスメーカーです。

このセルコホームの耐震性・断熱性・気密性・特長について、それぞれ紹介します。

評価

耐震性:★★★(大震災で損傷も少ない)

セルコホームは日本ツーバイフォー建築協会の会員会社です。協会の発表によると、会員企業の住宅は過去の震災でほとんどが補修の必要もないくらいで済んでいるので(参考pdf)、十分な耐震性が期待できます。このレベルであるからこそ、瓦屋根や吹き抜け空間も問題なく採用することができます。

セルコホームでは、外壁にはツーバイシックス(2×6)、床根太には 2×10 材を採用するなどしており、仕様には文句の付け所がありません。ただし、施工がきちんと行われるかどうかは別問題なので注意が必要です。

断熱性:★★★(低コストで全館冷暖房が可能)

THE HOME の UA 値は 0.37 とのこと。Q 値にすると 1.4 未満ほどです。これはトリプルガラス仕様の数値ですが、ペアガラスでも樹脂サッシが標準となっており、他のハウスメーカーの標準仕様より高性能です。細かいことを言えば、ペアガラスでもアルミスペーサーではなく(断熱性能が高くなる)樹脂スペーサーを採用してほしいところではありますが。

高性能グラスウールはバランスよく採用されており、三井ホームのように屋根の断熱が弱いということもありません。

この断熱性能であれば快適さが実感でき、エアコンを連続運転すればさらに快適に過ごすことができます。ランニングコストを下げ、省エネに貢献するためには、窓の仕様を上げることがお勧めです。冬にしっかり加湿した場合にも結露が発生しにくくなります。

気密性:★★★(湿度の管理も可能なレベル)

実測の C 値が 0.492 という数値はハウスメーカーでは最高レベルであり、スウェーデンハウスをも超えています。パッシブハウスの基準(0.2 未満)まではいかないものの、このレベルであれば熱損失の影響を受けることなく計画換気を行うことができます。除湿・加湿をより効果的に行うこともできるでしょう。経年変化で隙間が増えることを考えると、このくらいの C 値は必要です。他のハウスメーカーも見習ってほしいものです。

換気システムはセントラル換気システムを採用しています。図を見る限り、排気専用のダクトを設ける、熱交換のない第三種換気システムでしょう。各換気システムについてはこちらで詳しく説明してますが、このタイプは第一種より管理が楽で維持費も安いので、良い選択だと思います。

コストパフォーマンス:★★★(値段の割に高性能)

坪単価には幅があります。高耐久のレンガ外壁を採用したり、輸入住宅らしき内装やデザインにこだわれば高額になるのでしょう。

とはいえ、上記の性能に関しては基本仕様で高い性能が期待できます。枠組壁工法は他の工法と比較してコストパフォーマンスに優れる高効率な工法なので、そのメリットが活かされていると言えます。

また、換気システムがシンプルで、全館空調を採用していないため、換気や冷暖房に関するランニングコストを安く抑えられることが期待できます。

主な特長

高性能なカナダ住宅

ツーバイフォーや高断熱高気密住宅として昔から実績のあるカナダの住宅を輸入しているため、基本的な住宅性能に関してはバランスよく高い性能を実現しています。

上記の指標ですべて三ツ星の評価が付いたのは、一条工務店とセルコホームだけです。

直営とフランチャイズ

全国展開されているものの、直営とフランチャイズの両形態が混在しています。直営の支店については、会社概要ページで確認できます。

直営でないパートナー会社の場合、そのレベルはまちまちのようです。施工や対応に問題がないか、しっかりと見極める必要があります。

ここが不満

仕様を見る限りでは非常に好感が持てるハウスメーカーですが、実際に家を建てるとなると、輸入住宅であることと、フランチャイズの場合があることが気がかりです。その点の心配が払拭されるようであれば有力な選択肢になるのではないでしょうか。

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