高断熱なのに寒い原因(連続運転と個別間欠運転) | さとるパパの住宅論

高断熱なのに寒い原因(連続運転と個別間欠運転)

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高断熱住宅は暖かいというので高断熱住宅を建てたものの、やっぱり寒いと感じる人がいます。それで、より高断熱な一条工務店にすればよかったとか、床暖房を付ければよかったとか後悔している人もいます。

本当に高断熱か気密が取れているかという問題もありますが、その点では問題なさそうなのに、寒いというのです。

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高断熱なのに寒い?

はてなと思って調べてみると、そういう人は、暖房を朝に寒さを感じてから付けていることに気付きました。

これでは寒いわけです。

高断熱住宅が暖かいというのは、暖房を使わないでも暖かいということではありません。日射熱取得を重視して、かなり高断熱な仕様にすれば、暖房をほとんど使わない家にすることもできます。が、ふつうの高断熱住宅はそうではありません。

温暖地のふつうの高断熱住宅では、日射熱を 6 割ほどカットする高遮熱型の Low-E ガラスを採用することが多いので、大きな日射熱取得は期待できません。

全館空調の場合

三井ホームのわが家は、Q 値や UA 値で比べると一条工務店よりずっと断熱性能が劣るものの、冬に寒いということはありません。

全館空調のわが家では、常に暖房を付けておくことが推奨されています。常に付けるといっても、家の温度が下がるときにしか暖房運転にならないので、いつも温風が出ているわけではありません。それでも、常に一定の温度を下回らないように暖房を付けていると、まったく寒さは感じません。裸足では少し寒いものの、「床暖房があれば」とまでは感じません。

しかし、暖房をしばらく切っておくと、室内温度はしだいに下がっていき、寒い家になります。冷え切ってから暖房を付けると、室温はすぐに上がりますが、床や足元の温度は低いままです。

こんな状態だと、足元から冷えてくるので、まったく快適ではありません。

連続運転することが重要

これは、全館空調でなくても同じことです。

多くの日本人は、寒いときや人がいるときにだけ暖房を付ける個別間欠運転が一般的です。しかしそれでは、いくら高断熱住宅でも、暖かい家だと感じられるメリットを受けることができません。

夏はともかく、冬場はエアコンなどを付けっぱなしにする連続運転にしたほうが、ずっと快適になります。

連続運転をしたことがなく、寒さに不満のある方は、ぜひ試してみてください。

Q 値が 1.9(UA 値で 0.56)以下のレベルの高断熱住宅であれば、これで一気に快適になるはずです。

暖房費用は高くならないか

とはいえ、気になるのは暖房費用です。

日中留守にすることが多い住宅では連続運転はもったいないと思って躊躇しがちですが、実際の暖房費を見ると、意外と安いと感じられるかもしれません。

連続運転を行う場合の暖房費用は、計算によってある程度推測することができます。

当サイトのこのページで Q 値などの情報を入力すると、概算の月暖房費を計算できます。

心配なら定期的に電気メーターをチェックするのもよいですが、冷えた家を暖めるために最初はより多くのエネルギーが必要になっている点にご留意ください。

オール電化の料金プランを利用している方は、日中の単価が高い時間を避けて連続運転してみるのもよいかもしれません。

エアコンのパワーが足りているかどうか心配な方もいるかもしれませんが、連続運転の場合に必要とされるパワーは通常より小さくて済みます。

必要暖房能力(kW)はこちらのページで計算することもできます。

なお、全館空調では部屋間の温度差がありませんが、エアコンでは設置場所や間取りによって多少の温度差が生じることが予想されます。この温度差は高断熱ほど小さくなりますが、気になる場合はシーリングファンやサーキュレーターで改善できるでしょう。

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