全館空調1年間の運転モード設定 | さとるパパの住宅論

全館空調1年間の運転モード設定

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全館空調の設定はどのようにしているのかというご質問を度々頂くので、1年を通じた全館空調の運転モード設定について、わが家のケースをまとめてみました。全館空調でなくエアコンを連続運転する場合でも、同じように使用することになると思います。

大まかに、運転モードは次の4種類の時期に分けられます。

暖房期(A)
通風期(B)
梅雨時(C)
冷房期(D)

A~Dの区分を、東京の外気の温湿度のグラフとともに示すと、次のようになります。

それぞれの運転モード設定は以下のとおりです。

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A:暖房期の運転モード

暖房期である 12月~4月くらいまでの運転モードは単純です。室温が23℃くらいになるように「暖房」モードで「風量自動」にするだけです。ただし、室温23℃では就寝中に暑さを感じるため(合掛け羽毛布団を使用)、寝て起きるまでは設定温度を1~2度下げています。起床時(朝5時前)に設定温度を上げるため、運転強度は朝に一番高くなっています。

消費電力をチェックすると、日中、晴れている間の暖房運転はほぼ止まっています。また、4月頃は一応暖房にしていますが、稼働しているのは時々ある寒い日くらいです。

冬の B→A のタイミングでは、加湿用の給水栓を開き、ボリュームダンパーを反転させる(=暖房時は2Fを絞る)ことをお忘れなく。

春の A→B のタイミングでは、乾燥が和らいだ頃に給水栓を閉じ、加湿フィルターを乾燥させるようにしています。

B:通風期の運転モード

通風期は、だいたい GW から梅雨入りまでの期間と、10月中旬~11月いっぱいくらいの期間です。この期間は自然温度差自然絶対湿度差で概ね快適な温湿度になるので、送風運転を中心にします。このため、5月と11月の電気代が一番安くなっています(1年間の電気代)。

「外は涼しいのに家の中だけ暑い」というときは、送風の風量を強めにしています。土ぼこりが多いので窓は開けません。

参考 高断熱住宅は暑くてエアコンが欠かせないという問題【中間期の暑さ対策】

C:梅雨時の運転モード

6月初旬から7月中旬の梅雨時は、除湿が難しい時期です。多少電気代がかかってしまいますが、室温を下げずに除湿するため、再熱除湿運転を行っています。わが家の全館空調システム(東芝のスマートブリーズ・プラスII※)の場合、ドライで「風量自動」を選択すると、再熱除湿運転になります。

※東芝の全館空調であっても、機種によっては再熱除湿機能が付いていないこともあるようです。

これで洗濯物は部屋干しで乾くし、快適です。

ただ、どうしても乾きにくい部屋では局所的に除湿機を活用しています。

関連 電気代が高いので除湿機の節電方法を突き詰めてみた

冷房期(D)の運転モード

梅雨が明けると、弱冷ドライや冷房運転でも除湿ができるようになってきます。冷房の弱運転と弱冷ドライのどちらがよいのかは、よくわからないのでテキトーです(詳しい方、教えてください)。わが家の場合、冷房負荷に対して空調機の冷房能力が高いためか、ドライ微風だけでも暑いことはほとんどありません。ふつうの暑さでは「ドライ」の風量「微」とし、猛暑の日だけ「冷房」の風量「自動」にしていることが多い感じです。

悩ましいのが夏の夜で、暑い夜はドライ微風でよいのですが、そこまで暑くない夜は運転が止まって高湿度になってしまいます。そこまで暑くない夜は再熱除湿(ドライの風量「自動」)のほうが良いのですが、暑くて寝苦しいこともあります。この見極めが難しく、よく失敗します。夜の予想最低気温を調べて決めるのがよいのかもしれません。今後の課題です。なお、電気代の観点では、再熱除湿を使わずに設定温度を下げたほうが安くなります。

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暑がりがいるので 10 月くらいまで冷房を使用していますが、終盤は暑い日の日中のみです。10月には外気が乾燥してくるため、再熱除湿が必要になることはありません。

冷房期には、ボリュームダンパーで1Fを絞ることをお忘れなく。

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