全館空調が止まったときのための備えを検討する

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セントラル空調を採用していて怖いのは、突然使えなくなったらどうするかということです。

エアコンなら 2 台以上あれば 1 台壊れても何とかなりますが、全館空調はシステムが 1 つなので、壊れたら使えません。室外機が 2 台に分かれていたとしても、共通部分の制御装置などに故障があればすべてが止まります。

そんなとき、どうすればよいのでしょうか。今年の寒波でも、排水管が凍結してエラーが起きる事例があったようなので、今更ながら、ちょっと真剣に考えてみました。

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三井ホーム全館空調のサポート体制

東芝の故障時の受付は、8~20時までですが、年中無休です。何日くらいで来てくれるのかはわかりませんが、それなりに安心です。5 年の保証期間を過ぎれば故障時には大金が必要になるかもしれませんが、数日で復旧すれば、たいていの季節は大きな問題にはならないでしょう。

春や秋は空調なしで問題ないし、夏は窓を開ければせいぜい寝苦しい程度です。問題は冬です。

最悪のケースを考える

最悪を考えるとキリがありませんが、まず、全館空調が止まると厳しい状況が予想されるケースを、確率の高い順に挙げてみます。

  1. 冬に全館空調が数日間ほど止まる
  2. 全館空調だけでなく電気も止まる
  3. 長期にわたって使用できなくなる
  4. 富士山が噴火する
  5. 電磁パルス(EMP)攻撃を受ける??

対策

3 番目くらいまでは、これに備える方法を用意しておいたほうが良さそうです。

何もしない場合のリスク

考えてみると、何もしない場合、結構危険だなと思いました。全館空調だと、一般の家庭より防寒用品を持っていないからです。分厚い布団や毛布は要らないし、コタツや電気カーペット、電気ファンヒーター、カイロなども通常は使いません。

私の場合、昔の家で使っていたこれらの防寒グッズは、あらかた処分してしまいました。念のために毛布と小型の電気ヒーターだけは保管してありますが、おそらく十分ではないでしょう。今年の厳寒期はもうすぐ終わりますが、もう少しちゃんと備えたほうがよかったかと、今ごろ反省しています。

高断熱だと室温が下がりにくいとはいえ、何日も暖房が止まったら、結構冷え込むことが予想されるからです。

補助暖房の効果?

実のところ、「高断熱住宅なら小型の電気ヒーター(800W)だけでも効果あるかも」と漠然と考えて油断していたのですが、ここでちゃんと計算して確認してみます。次のツールで数値を入力してみたところ、800W なら厳寒期でも 10 畳の部屋までは暖められそうです。

暖房負荷から必要なエアコン能力(kW)を計算するツール
エアコンを購入するときは、部屋に合った冷暖房能力のエアコンを選ぶ必要があります。ここでは、エアコンの木造 6 畳などの表記に問題があることを紹介し、エアコンを選ぶ際に参考となる情報を提供したいと思います。後半には、Q 値(熱損失係数)などか...

電気さえ使うことができれば、寝るときに凍える思いをすることくらいは避けられそうです。

高断熱のメリットはあるか?

高断熱といえども、長期的に考えると暖房なしでは外気温に近づきます。しかし、高断熱に意味がないというわけではありません。暖房をまったく使用しない場合でも、内部発熱や日射熱があるため、室内の温度は高断熱ほど高い温度をキープできることがわかっています。

また、高断熱であればあるほど外気温の変動の影響を受けにくくなるため、朝の冷え込みの影響も軽減できます。家の温度は日平均気温+アルファで安定するものと思われます。基礎断熱など蓄熱を考慮した住宅であれば、この効果はより一層期待できそうです。

東京付近の日平均気温は 5 ℃くらいはあるので、厚着をすれば何とか過ごせそうな気がします。

ただ、全館空調が長期間止まるとなると、さすがに厳しいことが予想されます。そんなことは滅多にないとは思いますが、一応、電気暖房ももう少しあったほうが安心ですし、毛布や寝袋などももう少し用意しておこうかなと思った次第です。

2019年9月に台風による停電を実際に経験し、冷房期の停電も問題が大きいと認識を新たにしました。ただ、高断熱住宅で日射遮蔽を徹底するのも効果的だと思いました。

詳細>>全館空調で停電を体験して思ったこと(冷房期)

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