エアコンを連続運転するメリット | さとるパパの住宅論

エアコンを連続運転するメリット

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条件によってはエアコンの連続運転が省エネになるということを以前投稿しましたが、エアコンの連続運転には電気代以外に大きなメリットがいくつもあります。実体験を踏まえ、紹介したいと思います。

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家中の温度差が小さくなり、体感温度が上がる

エアコンを間欠運転するときとは、どんなときでしょうか。暖房時なら、寒さを感じた時でしょう。このときの部屋の温度にはムラがあり、断熱的に弱い窓付近や、その冷気が伝わる床は特に温度が低下しています。いくら高断熱で温度差が小さい住宅であっても、ずっと暖房を付けていなかったときには、家中の温度が均一に低下しています。

そこで暖房を付けるとどうなるでしょうか。比熱の小さい空気の温度はすぐに上がっても、下面(床面)の温度はなかなか上がりません。床だけ温度が低い状態では、体感温度が低くなります。

参考:「夏涼しく冬暖かい家」の科学(体感温度編)

エアコンを連続運転している場合は、その反対です。室内空気と床面の温度差が小さく、温度が上がりにくい床面が常に暖かい室温に近づくため、より暖かく感じられるのです。

温度差が小さくなるのは、上下の温度差だけでなく、部屋間の温度差にも当てはまります。エアコンを連続運転できるほど高い断熱性能の家であれば部屋間の温度差はもともと小さいものですが、連続運転することで、その差をさらに小さくすることができます。

スウェーデンハウスの実験(該当ページは削除されました)によると、間欠運転では部屋間で最大 3 度の温度差が生じたとのことです。3 度の温度差は大したことないと思うでしょうが、体感でわかる温度差であり、常に快適な温度でいることに慣れていると少し不快感を覚える温度差です。これがなくなると、すべての部屋を有効に活用でき、室内での運動量が増えることにもつながります。

ピーク時の電力が少なくなる

エアコンを連続運転にすると、設定温度に達した後は、窓などから逃げていく熱損失を補うだけの運転になります。コンプレッサーが停止して弱い送風だけの運転になる時間が多く、電力もほとんど消費しません。このため、大量に電力を使う時間が発生しなくなり、ブレーカが落ちる心配が減り、地域的には停電のリスクを下げることにも貢献できます。

また、エアコンが強くなくていいということは、連続運転しかしない場合、エアコンサイズが小さくていいということでもあります。高断熱住宅では、14 畳クラス前後のエアコンで家中を暖房している事例がたくさんあります。

連続運転の場合に最適なエアコンのサイズについては、こちらで計算できるツールを紹介しています。

エアコンの風が気にならなくなる

上記と同じ理由により、エアコンは風量が強くなることが無くなります。エアコン嫌いの人に不快な理由を聞くと、エアコンを使用したときの風や温度差が嫌ということが多いのですが、連続運転にすることで風が弱まり、室内の温度差が小さくなるため、両方の問題が同時に改善されることになります。

高断熱住宅のエアコンは一般住宅と異なり、不快になりにくいのです。

詳細記事→高気密・高断熱住宅だとエアコンが不快にならない理由

カビが発生しなくなる?

常に気流があるところではカビの胞子が付着せず、カビは生えません。連続運転すれば本当にカビが生えないのかは確証は得られませんが、フィルターの掃除を怠らない限り、間欠運転よりはマシになると思われます。また、エアコンでカビが多く放出されるのは運転開始時なので、連続運転していればあまり気にならないと思われます。

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