日本各地の一年間の絶対湿度をグラフにしてみた | さとるパパの住宅論

日本各地の一年間の絶対湿度をグラフにしてみた

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三度の飯より絶対湿度が好き。さとるパパです。

住宅の湿度の管理を考えるにあたり、外気の年間の絶対湿度の推移を知りたいと思ってデータを探したところ、求めていたデータが見つからなかったため、自分で計算してみました(2時間もかかりました…)。

以前ご紹介した本『ホントは安いエコハウス』にもこのようなグラフは掲載されていましたが、月間のおおまかなデータだったのと、他の地域も見たかったので。

東京、大阪、軽井沢、新潟、沖縄(那覇)、北海道(札幌)における、2020 年の一年間の容積絶対湿度(g/m3)は以下のとおりです。

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東京の絶対湿度の年間推移

気象庁データ(東京の1時間ごとの気温と相対湿度)から日平均気温と日平均絶対湿度(g/m3)を計算すると、以下のようになりました。

日ごとのデータだと変動が大きいため、中央7日間移動平均をとると、次のようになります。

※2022年9月にグラフを修正し、飽和水蒸気量も示しました。

絶対湿度の性質上、気温とかなりの相関があることが見て取れます。

参考 空気線図でわかる相対湿度と絶対湿度、結露と乾燥の関係

私が欲しかったのはこのデータですが、ついでに各地のデータも調べてみたので、移動平均のグラフのみ掲載しておきます。

日本各地の絶対湿度の年間推移

東京、大阪、軽井沢、新潟、沖縄(那覇)、北海道(札幌)における、2020 年の1年間の絶対湿度(g/m3)は以下のとおりです。

東京より大阪の夏のほうが絶対湿度が高いと思っていましたが、2020年に関してはそうではなかったようです。

また、日本海側は冬の乾燥が厳しくないと思っていましたが、絶対湿度では太平洋側と差がありません。いくら相対湿度が高くても、加湿せずに部屋を暖かくする場合には室内の乾燥が課題になりそうです。

快適な絶対湿度は 10 ~ 15 g/m3 あたりです。湿度が快適な期間は多くの地域で短いものですが、冬から春にかけての沖縄は非常に快適そうです。

ついでに、同期間の気温のデータも載せておきます。

もっと細かいデータが見たい方は、最後に案内しているデータをダウンロードしてご確認ください。

なお、絶対湿度は計算が少し手間ですが、絶対湿度を表示できる温湿度計もあり、おすすめです。

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データの詳細について

自分でも絶対湿度を調べてみたいという方のため、今回の調査の方法をメモしておきます。

まず、絶対湿度の計算に必要なデータは、気温と相対湿度です。日平均のデータで計算すれば楽なのですが、変動の大きい相対湿度を日平均値で計算するとズレが発生するため、1時間ごとのデータで計算し、そこから日平均を算出しました。

気象データは、以下から csv 形式でダウンロードできます。

気象庁|過去の気象データ・ダウンロード
気象庁が提供するページです

ただし容量制限があるため、気温と相対湿度のデータを入手する場合、1回につき、1地点で約半年分のデータしか入手できません。それ以上のデータが必要な場合は、繰り返しダウンロードして繋ぎ合わせる必要があります。

絶対湿度の計算式は、こちらの絶対湿度計算フォームで紹介している容積絶対湿度の計算式を採用しました。
用途に応じて、重量絶対湿度(g/kg D.A.)を計算することも可能です。

これらを Excel で計算する場合、ピボットテーブルが役立ちます。私はほとんど使ったことがない機能でしたが、適当にイジっていたら目的のデータが得られました。

参考までに、今回の調査に使用した Excel データをサーバーに置いておきます。

ここをクリックすると、MS Excel スプレッドシート(.xlsx)ファイルをダウンロードできるはずです。ウイルス検査してご活用ください。

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