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各種住宅仕様の採用率がどのくらいかがわかるWebサイト

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戸建住宅にはさまざまな仕様があります。耐震性能レベル、省エネ等級、省令準耐火か否か、床暖房の有無、太陽光発電設備の有無、などなど。

そんな各種住宅仕様が、新築住宅で実際にどのくらい採用されているのか、興味はありませんか?

私は気になります。自動車保険で特約を付けるかどうか悩んだときに、採用率のデータを参考にしたりするのと同じ感覚です。

多数派が正しいわけではありませんが、検討している仕様が一般的な仕様であることがわかれば、調べるのが面倒な時に、とりあえず安心できます。

また、時系列データで採用率が増えていることがわかれば、メリットが多いと見なされるケースが増えているということなので、人気の仕様なのかどうかもわかります。

そのような採用率の時系列データがあれば、ハウスメーカーや住宅会社が勧める仕様について、俯瞰的・客観的に見ることができるようになります。

最近知ったのですが、そんな貴重なデータは、住宅金融支援機構によって以下に公開されていました(木造軸組工法の新築戸建住宅限定)。

フラット35住宅仕様実態調査報告:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

調査項目は以下のとおり、61項目もあります。

詳細版の調査結果 PDF ファイルは 76 ページあり、ページ内検索や目次機能が使えないのでやや見にくいですが、時系列データとともに簡単な解説もあり、非常に参考になります。

新築の木造戸建住宅の仕様を検討している方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

以下に、私がざっと見て興味深かったことを列挙し、当サイトに関連ページがある場合はリンクを貼っておきます。

  • 住宅性能表示制度の利用率は5%(p.6)
  • 基礎断熱工法は15%だが増加傾向、地域差あり(p.11)
  • 耐力壁の種類は面材より「筋かい」が多数派(p.19)
  • 外壁はサイディングが88%(p.34)
  • 外壁通気構法の採用率は97%以上(p.36)
  • 樹脂窓、アルミ樹脂複合窓の割合は近年に急増(p.37)
  • 屋根断熱は約4割。天井断熱より少数派だが増加傾向(p.40)
  • 天井や屋根の断熱材厚さはまだ不足気味(p.43)
  • 壁断熱は充填断熱が依然として9割超(p.45)
  • 硬質ウレタンフォーム断熱材のシェアは拡大傾向(p.47)
  • 片流れ屋根の割合が近年増加(p.54)
  • 金属屋根の割合が瓦屋根を超え、増加傾向(p.56)
  • なのに首都圏ではスレート瓦が圧倒的に多い(p.57)
  • 軒の出の長さは過半が60cm未満(p.60)
  • 耐震等級1が4割(p.65)
  • 断熱等級4は8割(p.66)
  • 太陽光発電の採用率は18%、地域差大きい(p.68)
  • オール電化住宅は首都圏と北海道で少ない(p.72)
  • 床暖房ありは首都圏で17.5%、北海道で7.5%(p.74)
  • 和室なしが過半数(p.75)
  • ルーフバルコニーありが過半数(p.78)
  • 北海道の住宅仕様は他地域と異なる点が多い
  • なぜか調査結果の一部が省略されている…

この調査は5年ごとに行われ、直近が平成29年度(2017年)のものなので少し古いデータではありますが、それにしても興味深いデータです。
次回は来年、2023年6月頃に発表されるものと思われ、結果が楽しみです。

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