三井ホーム・全館空調のメンテナンス費用と総費用 | さとるパパの住宅論

三井ホーム・全館空調のメンテナンス費用と総費用

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三井ホームの全館空調(東芝スマートブリーズ・プラスII)にはメリット・デメリットがありますが、問題はお金です。お金を気にしなければ採用するメリットの方が大きいとは思いますが、コスパはやはり重要です。三井ホームでは過半数の人が採用するようですが、採用しない方も多数いらっしゃいます。

参考 全館空調に関するまとめ(記事紹介)

ここでは、全館空調の初期費用とメンテナンス費用、電気代などのトータルコストを紹介したいと思います。

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初期費用

我が家の場合、40 坪+吹き抜け 4 坪で東芝製を採用し、190 万円でした。調べてみると、150 万~ 190 万円くらいになることが多いようです。採用しない場合に別途必要になる換気設備の費用は未確認(情報提供いただけると幸いです)ですが、採用すると 150 万円くらいはアップするものと考えられるのではないでしょうか。

なお、契約前の交渉で全館空調分を値引すると言われることもあるようですが、全館空調なしにすればさらに 150 万円くらいの値引が可能になるというだけのことです。

ランニングコスト

続いて、数十年と使用するうえでかかる費用について見ていきます。

電気代

条件によって変わりますが、だいたい年間 12 万円くらいでしょう。条件によってどのように変わるのかの詳細は以下の記事でご確認ください。

全館空調の電気代(2017年1月~12月)
三井ホームの全館空調を導入したわが家の1年間の月ごとの電気代(空調・換気のみ)をご紹介。電気代はケースバイケースなので、条件によってどの程度電気代が変わるのかも説明しています。導入すると電気代がどの程度になるのかの参考になれば幸いです。

10 年間で 120 万円ですが、電気代は今後上がりそうです。節電で減らすこともできますが、全館空調で過度の節電をすることはあまりお勧めできません。

参考
全館空調の節電で電気代はどれだけ安くなるか
東電の低圧動力も2023年6月から約5円/kWhの値上げ。回避策は?

メンテナンス契約費用

年に 1 回以上、業者によるメンテナンスが必要で、これが税抜き 18,000 円です。仮に年間 2 万円とすると、10 年間で 20 万円です。

交換フィルター代

各種フィルターの交換頻度と価格は、次のとおりです。使用状況により、もっと長く使用できる場合もあるようです。年間 3 千円とすると、10 年間で 3 万円です。

空気清浄フィルター(1 年)1,500 円+税
光再生脱臭フィルター(6 年)5,000 円+税
換気ユニットフィルター(3~5 年)価格不明
高性能フィルター(3~6 カ月、※オプション)価格不明

※ オプションの高性能フィルターは PM2.5 に対応するほど細かいため、すぐに詰まって風量が落ちてしまいます。そもそも三井ホームの気密性能では換気システムを通らない換気(漏気)も自然に発生してしまうため、使う必要は感じません。

なお、デンソー製の全館空調システムの場合、フィルター代が馬鹿にならないようです(こちらのブログ記事に記載されています)。

機械の更新代

空調換気システム本体の耐用年数は 10 年です。ダクトなどはそのまま使用できますが、機械は 10 年ごとに交換する必要があり、その費用は 40~50 万円くらいになるそうです。

上記は東芝の方に聞いた話です。しかし、三井ホームのメンテナンスプログラムを見ると、同程度の費用が見積に入れられているのは 10 年後と 30 年後のみとなっており、20 年後は 0 円となっています。このことを三井ホームのアフターサービスに確認したところ、10 年ごとに一気に交換するのではなく、パーツを劣化具合に応じて交換する形になり、これらの費用や時期はあくまで目安とのことです。以前営業の方に聞いたときも同様の話を聞いた気がしますが、東芝の場合はパーツだけだが、デンソーの全館空調の場合は定期的に大規模な交換が必要になる、という話も聞いた記憶があります。実際のところはどうなるのかわかりませんが、だいたい 10 年で 50 万円くらいは覚悟しておこうかと思っています。

修理費用

保証期間外に故障したら、最悪の場合機械の交換が必要になり、50 万円ほどかかる可能性があります。

ちなみに、保証期間は 1 年間(冷媒回路部品は 5 年間)で、部品の保有期間は製造打ち切り後 9 年間とのことです。数十年も製造メーカーが存続するのかなど不確実な点はありますが、三井ホーム・オーナーは多数いるので、もしもの場合も何らかの対応は取られるのではないかと少し期待しています(不安もあります)。

次のブログ記事に、1998年に東芝の全館空調を採用した方(へーベルハウス)の経験が紹介されています。全館空調の入れ替えや個別エアコンを検討した話のほか、三井ホーム在住者のコメントも非常に興味深いので、是非お読みください。

我が家の全館空調システム(東芝製NEXTAIR)を修理(2016年版) – Yama's Memorandum

総費用

以上の総費用は概算で次のとおりです(修理費用は機械の更新代に含めるものとし、除外します)。

初期費用:190 万円
10 年間の維持費用:185 万円(年間 18.5 万円)

これを高いとみるか、安いとみるかは人それぞれですが、私は高いと思います(採用してしまいましたが…)。

採用しない場合との比較

全館空調を採用せず、エアコンにする場合はどうなるか、以下の記事で検討してみました。エアコンのメンテナンスをきっちり行う場合、維持費用は大差ないかもしれませんが、もっとコストを抑える方法についても紹介しています。

三井ホームで全館空調なしという選択
三井ホームの全館空調は人気の仕様でもありますが、その初期費用、維持費用はどうしても高くなってしまいます。我が家は全館空調を採用しましたが、正直なところ、少し後悔している面もあります。ここでは、全館空調を採用しない場合に費用や快適さがどうなる...

関連記事:
三井ホームの新しい全館空調システムについて【エアコン1台の全館空調】

コメント

  1. 大家 より:

    一戸建ての全館空調の変更をしたいのですが、最新機種の相見積もりをどうやって取れば良いのでしょうか?メーカーに問い合わせても返事がもらえません。
    現在の後継機種があるかもわかりません。
    なにか利権が絡んでいるのでしょうか?
    ざっと、最新機種リスト見てみたいです。
    ご存知でしょうか?

    • さとるパパ より:

      どちらの住宅会社でどのメーカーの全館空調を採用なさっているのかわかりませんが、両社がまともに取り合ってくれない状況なのでしょうか?全館空調の場合、空調機、ダクト、吹出口のサイズや形状が各メーカー独自の仕様となっているため、入替となると系列会社のものしか対応できなかったり、入替も困難で部品交換を提案されるケースが多いのではないでしょうか。販売会社も対応可能製品も限定されるため、相見積もりは向いていないように思います。

      参考:どのメーカーの製品の入替工事ができますか?(デンソーソリューションのページ)

  2. 匿名 より:

    三井ホームで、全館空調と個別エアコンどちらにしようか迷っているものです。
    東芝製とデンソー製どちらも年間メンテナンス費用が2.5万円になったと三井ホームの営業さんから言われました。

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