全館空調の部屋間の温度差を測ってみた【追加版】

エアコンの付いている部屋と付いていない部屋との温度差は、家の断熱性能が高ければ高いほど小さくなります(参考)。また、全館空調でも、ダクトを通じてほぼすべての部屋に冷暖房された空気を供給するため、部屋間の温度差は小さくなります。実際のところはどうなのか、わが家でも確認してみました。

ここでは、厳寒期の2月に実際に測定してみた結果を紹介したいと思います。ちなみに、三井ホームのツーバイシックス工法での Q 値は 1.9 前後であることが多いのですが、わが家の場合は窓の断熱性能を 1 ランク上の APW 330 にしたため 1.6 程度になっているものと思われます(正確な計算はしていません)。

スポンサーリンク

測定結果

結果はというと、設定温度 23 度において、1F、2Fの主な部屋の温度差はプラスマイナス 0.4 度以内に収まりました。ただし、1Fトイレだけは約 20 度(-3 度)という結果になりました。20度でも暖かいと思うかもしれませんが、全館一定の温度に慣れていると少し寒さを感じます。

なぜトイレが寒いのかというと、全熱式の全館空調の場合、トイレと風呂場は常時排気用の換気扇があるだけで、給気口がありません。流入する空気はドアのすき間を通じて廊下から入る空気だけであり、ここだけは第三種換気方式と似たような仕組みになっているのです。このため、全館空調を採用していても多少の温度差が発生してしまうのでしょう。トイレの中でも窓に近いところほど寒いので、トイレの窓を無くす、トリプルガラスにする、あるいは小さい窓にしていれば軽減できたかもしれません。ちなみにトイレの窓は入居時以降、開けたことがありません。

風呂場については測定し忘れましたが、感覚的には大して寒さは感じません。お湯張り時には暖まっているし、隣接する脱衣所が暖かく、トイレより空間の割に窓が小さいからでしょうか。

入居後の調整も大事

なお、部屋間の温度差は最初からこの程度だったわけではありません。1 階と 2 階の冷暖房の効き具合はかんたんに調整できるのですが、どうしても脱衣所だけ 2、3 度低くなっていたため、一度東芝の技術者に来てもらったことがあります。そのとき、各部屋の風量を測定し、調整してもらった結果として、このようになったのです。はじめ設計上は均一な温度になるように調整されていても、実際の暮らしではドアを開けっぱなしにするかどうかなどによって温度差が生じることがあるようです。なにか問題があれば早いうちにメーカーに相談したほうがよいでしょう。

2019 追加調査

ペアガラスでエアコンで全館暖房している方々に温度差を伺ってみて(参考)改めて気になったので、追加で温度差を調査してみました。このときの設定温度(=室温)は 21 度で、以下を除く居室の温度差はだいたい ±1℃以内に収まっていました。

風呂の温度:風呂場が乾燥している朝(外気温 5℃)に測定したところ、風呂場は 18.5℃(部屋間温度差:-2.5℃)でした。風呂場にも窓がありますが、トイレ同様、入居時以降に開けたことはありません。

床の温度:室温 21℃のときの床面の温度は、20.2℃でした。RCマンションに住んでいたときは床面との温度差が確か 3℃ だったので、体感温度(参考)はかなり向上しています。

床下の温度:わが家は基礎断熱ではありませんが、断熱材の下の基礎の温度がどのくらいか調べてみました。外気温が 4℃のとき、床下は 13.1℃でした。床面は壁や窓より内外の温度差が小さいですが、床は寒さを感じやすいので断熱材は薄くしないほうがよいのでしょう。

コメント

  1. nao2 より:

    こんにちは

    床断熱の基礎の温度について、外気温が 4℃のとき、床下は 13.1℃とのことですが、意外に高いな~という印象です。
    床断熱だと通気口を開けたり通気パッキンで換気を行うのでもう少し外気に近いのでは?というふうに想像していたのですが、何か特別な事をされてるとかでしょうか?それと計測は床下点検口を開けて赤外線温度計での計測でしょうか?

    • さとるパパ より:

      コメントありがとうございます。
      床断熱の一般的な床下温度をまったく知らないのですが、私も意外と高いと感じました。三井ホームの標準仕様の基礎で、よくある穴の開いたスペーサーで通気されているだけです。
      計測は、床下のコンクリートではなく床下空間の温度を測りたかったので、床下点検口の直下、ベタ基礎の上に高さ 20cm くらいの紙箱を置き、その上にデジタル温度計(上の旧タイプ。誤差 ±1℃ 程度?)を置いて点検口を閉め、30 分くらい待ってから確認しました。赤外線温度計は持っていません。

      測定日を忘れましたが、今月は平均気温が 10 度を超えるような日があったり、床下点検口のある洗面所でお湯を使った後に測定したこともあり、通常より高めに出たのかもしれません。ちなみに台所の床下点検口で日中に温度を測ったときも約 13 度でした。

      床断熱の場合、Q 値や UA 値の計算では温度差係数として 0.7 を乗じるので、室温と気温の平均をそれぞれ 22 度、 6 度とすると、床下は平均 11 度くらいになるのが普通なのでしょう。そのうち追加調査してみたいと思います(追記:最低気温 2℃の早朝、お湯を使う前に青液温度計で測ったところ 12 度ちょっとでした)。