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→電気代値上げ後、規制料金と自由料金はどちらがお得か?
電気料金の負担額は高まるばかりですが、電力会社の切り替えはカンタンに節約できるので個人的にお勧めです。
わが家は約3年前に東電から「Looopでんき」に切り替えて実際に安くなりました。
とはいえ、最初に切り替えたときは以下のような不安もありました。
本当に安くなるのか?
一番心配だったのは、本当にシミュレーションどおりに安くなるのかという疑問です。しかし、料金プランをみると料金設定は明瞭です。燃料調整費・再エネ賦課金は別途かかりますが、これらは同じエリアであれば基本的にどの電力会社でも差がありません(厳密には燃料調整費は異なる可能性があります:詳細の外部サイト)。
2021年の年始には電力市場価格高騰による新電力への影響が話題になりましたが、「市場連動型プラン」という特殊なプランを契約していなければ利用者に影響はありません。
Looopでんきを何年か利用していても気になる請求増などはなく、本当に安くなったと実感しています。
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停電時はどうなるか?
停電時の対応も心配でしたが、停電については、小売電気事業者とは別に送配電事業者(東京電力パワーグリッドなど)が対応することになっているため、問題ありません。どの電力会社と契約していようが、その地域で停電するときは停電するし、新電力利用の家庭だけが停電するということは起きません。
実際、Looopでんきに変えてから一度、わが家だけの停電を経験しましたが、ふつうに迅速に無料で対応していただくことができました。
倒産したらどうなるか?
電力会社がたくさんできているので、なかには倒産したり、事業撤退する会社も出てくるかもしれません。そうした万が一の場合でも別の業者に引き継がれることになっているため、停電が起きることはないようです。
とはいえ、そのようなときは速やかに次の電力会社と契約する必要があるため、そのときはキチンと対応する必要と手間が生じます。また、電力会社の経営が厳しい状況では、お得な電力会社ほどすぐに受付を停止するため、東電などの基幹的な電力会社には契約できても、より好条件の電力会社はなかなか見つからないかもしれません。
小さな安い電力会社は倒産や事業撤退のリスクが大きいため、つぶれにくそうな電力会社を選ぶことも大切でしょう。
手続きは面倒でないか?
手続きは面倒くさそうですが、やってみると驚くほど簡単でした。変更前の請求書があれば Web上でいくつかの項目を入力するだけなので、慣れてしまえば 10分もかかりません。契約解除手続きも工事も立ち合いも一切不要で、請求書の発行先が変わったくらいです。
スマホを大手キャリアから格安スマホに変更する際にはSIMカードや設定などいろいろ面倒がありましたが、それと比べると、電力会社の切り替えは本当にかんたんです(特にスマートメーター設置済みの場合)。
デメリットはないか?
デメリットがないかといえば、ないとは言えません。多くの安い新電力会社は経費を削っているため、大手電力会社のような手厚いサービス対応は期待できないでしょう。
しかし、ふつうに生活していて電力会社とやり取りすることはほとんどありません。Looopでんきを3年間利用していて、問い合わせたことは一回もありません(Looopでんきからは太陽光発電の営業電話が数回ありました)。一番重要な停電対応は別会社なので、私にとって、小売電気事業者はただ安いことのほうが重要です。
新電力で少し注意が必要だとすれば、解約手数料(違約金)の存在です。いつでも解約金がかからないところも多いですが、1年未満では2,200円の解約違約金がかかるという会社もあります。それでも、携帯電話や通信回線にみられるキツい縛りと比べれば、ないようなものです。
そういうわけで、興味のある方は電気契約の見直しを検討してみてはいかがでしょうか(新電力のサイトでシミュレーションできます)。
各種条件に合った料金比較はエネチェンジなどが便利です(最初だけのキャッシュバックに惑わされないようご注意ください)。
戸建住宅の通信費の見直し記事も書いています。
コメント
HISでんきオールには、電化住宅向けプランの「ぜんぶでんき東京」がありますが、それとは比較されなかったのでしょうか。また、九電みらいエナジーのナイトプランも気になっています。
コメントありがとうございます。わが家はオール電化住宅ではないので検討対象外でした。HISでんきを含め、最近はオール電化住宅向けの魅力的なプランも増えているようですね。