新電力3社の電気料金を比較してみた【年間3万円の節約】

電気料金の負担額は高まるばかりですが、電力会社の切り替えはかんたんになったので、電力会社の選択によって多少の節約は可能です。

わが家は約3年前に東電から「Looopでんき」に切り替えて実際に安くなりましたが、定期的な見直しも大切といいます。Looopでんきに大して不満はありませんが、最近人気の新電力ではさらに安くなるかもしれないと密かに期待し、「HISでんき」(HTBエナジー)と「シン・エナジー」を加えて比較検討してみました。

結果から書いてしまうと、わが家ではシン・エナジーに切り替えることで、東電の従量電灯Bと比べて年間約3万円安くなり、Looopでんきと比較しても年間1万円以上の節約になることが判明しました。HISでんき(HTBエナジー)も同じくらい安く、最近のオール電化住宅を含め、多くの一般的な家庭に向いていそうです。

電気料金のプランは、オール電化か否かや、地域によって大きく変わります(わが家は非オール電化、東京電力エリア)。条件が合わない方には参考程度になりますが、わが家のケースでの検討結果を共有したいと思います。

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新電力3社の基本料金と単価の比較

安くなりそうな新電力を探したところ、いまはHISでんきとシン・エナジーの電気料金が安そうだったので、気になる各社の料金プランについて調べてみました。キャンペーンで最初だけ安くなる電力会社はいくつかありますが、長期で見て本当におトクなのは基本料金と単価の安い電力会社です(キャッシュバックの大きい人気の光プロバイダが長期では高いことと同じです)。

以前使用していた東京電力、現在契約中のLooopでんき、そして新電力2社の基本料金、1kWh あたりの電気使用量料金(単価)は以下のとおりです。税込み価格です。

印を付けたシン・エナジーの昼フィットプランは時間帯毎に単価が異なるプランであり、これはわが家のケースの推定参考値です(算定根拠は後述)。

基本料金(契約アンペアによって異なります)も単価も、新電力はほとんどが東電より安いことがわかります。ただ、使用量によって単価が異なる点がわかりにくいので、次に、各プランでどれだけ使えばいくらになるかを試算してみました。

月500kWh使う場合の電気料金の比較

上記の各社の料金プランでは、使用量が少ない場合に安い電力会社と、使用量が多い場合に安い電力会社があります。

各社のプランで月の使用電力量と電気料金の関係を計算すると次のようになります。


※燃料調整費・再エネ賦課金は除外しています。

グラフにするとこんな感じです。

わが家は月に 500 kWh 前後使用するので、現在のLooopでんきより、シン・エナジーのプランが一番安くなりそうです。

年間の電気料金では、東電のままの時より約三万円、現在のLooopでんきよりも約1万円安くなることが期待できます。Looopでんきでも十分安いと思っていたので、これほど差が出るとは嬉しい驚きです(早く気づきたかった…)。

HISでんきがLooopでんきより安くなる条件

上記のグラフから、使用電力量が少ない場合は基本料無料の Looopでんきが安く、使用電力量が多い場合はHISでんき(HTBエナジー)のプライム50(またはシン・エナジーの昼フィット・プラン)が安いことがわかります。

この境はグラフでは見にくいですが、50A(アンペア)の場合は 250 kWh 以下だと Looopでんきが安いことになります。

細かい話ですが、HISでんき(HTBエナジー)には 40A の「ウルトラ40 東京」というプランがあり、月々 160~331kWh の範囲なら Looop でんきやプライム50よりも安くなります。ただし、毎月332kWh以上使っている場合はプライム50のほうが安いので、アンペアを上げたほうがお得になります(使用量ごとの最安プランの詳細ページ)。

シン・エナジーがHISでんきより安くなる条件

500kWh くらい使用する家庭の場合、HTBエナジーの「HISでんき」も安いですが、わが家の場合はシン・エナジーの【昼】生活フィットプランがさらに安くなりそうです。

この料金制度がどんなものかというと、1kWhあたりの単価が以下のように時間帯によって異なります。

デイ タイム :21.05円(平日9時~18時まで)
ライフタイム:26.09円(平日8時~9時および18時~22時、休日扱い日の8時~22時まで)
ナイトタイム:20.98円(毎日22時~翌日8時まで)

このように、電気使用量が多くなりがちなライフタイムの単価だけが少し高い(それでもLooopでんき以下)というプランになっています。
もし、全時間帯の使用電力量が一定ならば、1kWhあたりの平均単価は 22.6 円くらいになり、HISでんき(23.54円/kWh)よりも安価です。

しかしライフタイムの電気使用量が割合多いのであれば、HISでんきより逆に高くなってしまいます。

どちらが安くなるかは、なんとも微妙です。。。

わが家の場合、早寝早起きで日中も在宅なため、ライフタイムの使用量は特別多くありません(つまり特殊)。それでも、どちらが安いかは判断が難しいので、過去の電気使用状況から簡易チェックしてみることにしました。

1時間毎の使用電力量は、スマートメーターがついていると電力会社のサイトなどで確認できます。
そこで、ライフタイムの1週間の使用電力量から月間のライフタイム使用電力量を推計し、それを月の合計使用電力量から引くことでデイタイムとナイトタイムの月使用電力量を計算し、平均単価を計算してみました。

以下の計算フォームでは、月の使用電力量と1週間のライフタイムの使用電力量を入力することにより、同じ計算ができます。

わが家の場合、月の使用電力量が 540kWh、1週間のライフタイムの使用電力量が 53kWhくらいだったので、前記の試算となったわけです。

 

計算ツールの注意事項は以下のとおりです。

・東京電力管内、50Aの条件で比較しています。基本料金は契約アンペアによって変わります。
・ひと月は4週=28日として計算しています(月使用量は換算したほうが正確です)。
・祝日は考慮していません。
・デイタイム以外の単価はほぼ同じなので、簡易的に21.02円として計算しています。
・このツールのご利用および解釈は自己責任でお願いします。

祝日と基本料金を考慮すると、この昼フィット平均単価がHISでんきの単価(23.54円/kWh)と同じくらいなら、HISでんき(HTBエナジー)のほうが微妙に安い気がします。

特殊なわが家はシン・エナジーがわずかに安いとしても、多くの住宅にとってお得なのはHTBエナジーになりそうです。オール電化住宅向けのプランもありますし。

電力会社の切り替えで不安だったこと

電力会社の切り替えはカンタンに節約できるので個人的にはお勧めですが、最初に切り替えたときは以下のような不安もありました。

本当に安くなるのか?

一番心配だったのは、本当にシミュレーションどおりに安くなるのかという疑問です。しかし、料金プランをみると料金設定は明瞭です。燃料調整費・再エネ賦課金は別途かかりますが、これらは同じエリアであれば基本的にどの電力会社でも差がありません(厳密には燃料調整費は異なる可能性があります:詳細の外部サイト)。

2021年の年始には電力市場価格高騰による新電力への影響が話題になりましたが、「市場連動型プラン」という特殊なプランを契約していなければ利用者に影響はありません。

Looopでんきを何年か利用していても気になる請求増などはなく、本当に安くなったと実感しています。

停電時はどうなるか?

停電時の対応も心配でしたが、停電については、小売電気事業者とは別に送配電事業者(東京電力パワーグリッドなど)が対応することになっているため、問題ありません。

実際、Looopでんきに変えてから一度、わが家だけの停電を経験しましたが、ふつうに迅速に無料で対応していただくことができました。

倒産したらどうなるか?

電力会社がたくさんできているので、なかには倒産する会社も出てくるかもしれません。これはさすがに経験はありませんが、そうした万が一の場合でも別の業者に引き継がれることになっているため、停電が起きることはないようです。

手続きは面倒でないか?

手続きは面倒くさそうですが、やってみると驚くほど簡単でした。変更前の請求書があれば Web上でいくつかの項目を入力するだけなので、慣れてしまえば 10分もかかりません。契約解除手続きも工事も立ち合いも一切不要で、請求書の発行先が変わったくらいです。

参考 東電からLooopでんきに切り替えて変わったこと

スマホを大手キャリアから格安スマホに変更する際にはSIMカードや設定などいろいろ面倒がありましたが、それと比べると、電力会社の切り替えは本当にかんたんです(特にスマートメーター設置済みの場合)。

デメリットはないか?

デメリットがないかといえば、ないとは言えません。多くの安い新電力会社は経費を削っているため、大手電力会社のような手厚いサービス対応は期待できないでしょう。

しかし、ふつうに生活していて電力会社とやり取りすることはほとんどありません。Looopでんきを3年間利用していて、問い合わせたことは一回もありません(Looopでんきからは太陽光発電の営業電話が数回ありました)。一番重要な停電対応は別会社なので、私にとって、小売電気事業者はただ安いことのほうが重要です。

新電力で少し注意が必要だとすれば、解約手数料(違約金)の存在です。Looopでんきやシン・エナジーのようにいつでも解約金がかからないところも多いですが、HISでんき(HTBエナジー)のように、1年未満では2,200円の解約違約金がかかるという会社もあります。それでも、携帯電話や通信回線にみられるキツい縛りと比べれば、ないようなものです。

そういうわけで、興味のある方は電気契約の見直しを検討してみてはいかがでしょうか(新電力のサイトでシミュレーションできます)。

【基本料金0円の【Looopでんき】】
(電気使用量の少ない家庭にお勧めです)

生活スタイルに合わせて電気代を節約《シン・エナジ―のでんき》
(電気使用量が多く、昼間にも電気を使う家庭にお勧めです)

HTBエナジー(HISでんき)
(電気使用量が多い家庭、最近のオール電化住宅などにお勧めです)

HTBエナジー

各種条件に合った料金比較はエネチェンジも便利です(最初だけのキャッシュバックに惑わされないようご注意ください)。

戸建住宅の通信費の見直し記事も書いています。

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