窓辺の表面温度から植生による日射遮蔽の効果をチェックしてみた | さとるパパの住宅論

窓辺の表面温度から植生による日射遮蔽の効果をチェックしてみた

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春も深まり庭木が青々としてきたところで、窓辺の木々が家に入る日射熱をどれほどカットしてくれているのかを簡易チェックしてみました。

この時期は多少日射熱が入っても暑くないので問題ありませんが、以前、「落葉樹による日射遮蔽はあまり期待できない」で書いたことを確認するためです。

昼過ぎの窓辺の畳(人工畳のおり座です)はこんな感じでした。

左下側(A とします)は元々日陰の部分であり、右上側の半分(B)は落葉樹(コナラ)のおかげで日射がそれなりに遮られています。
ただしすべてはカバーできておらず、写真外ですが思いっきり日射が入る箇所(C)もあります。

これらの表面温度を放射温度計で測定してみたところ、以下のようになりました。

A(日陰): 23.6℃(=室温)
B(木陰): 24.6℃
C(日向): 30.0℃

ちなみに窓ガラスは遮熱タイプの Low-E ペアガラスなので、日射熱の 60% はカットされているはずです。

日射遮蔽の有無の温度差(C-A)が 6.4℃あり、日向と木陰の温度差(C-B)が5.4℃なので、木陰になる部分はざっと 8 割くらい日射をカットしている計算になります。

意外とカットできているように思えますが、太陽の位置は時間と季節によって変わるし、窓に入る日射をすべてカットするように植生を管理するのは難しいことです。

窓辺から木を見るとこんな感じで、スカスカです。

全体で半分もカットできれば上出来でしょう。

私は暑いとき、日中でも早々とこの窓のシャッターを下ろし、遮熱しています。

そういうわけで、植生による日射遮蔽はあったらあったでよいけれど、あまり頼りにもできないよという話でした。

西日対策は、すだれ、よしず、アウターシェードなどがお勧めです。

参考
サンシェードが必要なのは南面ではない
夏の日射熱対策のカギは西日にあり。その理由と対策
アウターシェードを4年使ってわかった注意点、向き・不向き

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