秋になると、外壁にお腹の大きなカマキリがくっついていることがあります。
見つけたら壁から離して逃がしますが、それでも、ふと気づくと、外壁にしっかりと卵嚢が産みつけられていることも。
カマキリの親は、卵が外敵に見つからないように、なるべく色の近い保護色となる場所に卵を産むそうです。
そういえば、わが家の外壁はカマキリの卵の色に似ています。そんなわけで、築7年になるわが家の外壁には、すでに4つの卵がくっついています。
カマキリは害虫を食べてくれる益虫なので、卵を殺したくはありません。翌年の4~5月には子が出ていくので、カマキリの卵を除去するなら6月以降がおすすめです。よく見ると、子が抜けた穴が開いています。
子が出て行った抜け殻は、そのうち風化して無くなることを期待していました。しかし、上記の画像は何年も前に産まれた卵ですが、色が暗くなっただけで、まったく消えそうにありません。丈夫なものです。
ちょっと目立って気になるので、外壁のカマキリの卵鞘を除去することにしました。
外壁のカマキリの卵について調べると…
外壁にカマキリの卵が産みつけられるというのは、よくあることです。しかし、この卵の取り方については、ネットで探してもなかなか見つけることができません。
なかには、無理やり剥がして外壁が塗装ごと剥がれてしまったという事例もあり、かんたんには行かなそうです。カマキリの卵は外壁塗装する際に処理することが多く、業者の施工写真などを見ると、以下のような金ヘラを使って剥がしてる様子です。
このような道具を使って剥がしてから塗装すれば、卵の箇所が出っ張ることは避けられますが、凹凸のある外壁の場合、これだけでキレイに剥がれるとは思えません。実際、カマキリの卵はどうしても跡が残ってしまうという塗装屋さんの意見もありました。
どうしたものかと考えていると、カマキリの卵鞘はスポンジ状のタンパク質でできているという情報が見つかりました。タンパク質汚れには、アルカリ性洗剤が効きます。わが家の外壁はモルタル外壁であり、モルタルはアルカリ性なので、アルカリ性のものは使っても問題ないような気がします。
実際に外壁のカマキリ卵を除去してみた
まず手始めに、卵の大部分をカッターナイフで取り除くことにしました。外壁塗装の予定もないので、無理やり引っ張って壁が剥げることだけは避けなくてはなりません。
カマキリの卵はスポンジ状なので、刃を壁と平行にして何度か切れば、大きな塊は切り離すことができました。
切り離しても、根元の部分はしっかりとくっついて残っているため、目立つのは変わりません。
次に、タンパク質汚れに使える重曹水を吹きかけ、ナイロンブラシでこすってみました。しかし残念なことに、まったくキレイになりません。
タンパク質を溶かすには弱すぎるのでしょう。溶かすなら、パイプユニッシュの出番です(本来の用途とは違うので自己責任で)。危険物なのでできれば使いたくありませんでしたが。
ゴーグルをして、パイプユニッシュを絡ませます。垂直面なのですぐに垂れて乾いてしまうため、何度か付け足しながら30分くらいすると、卵の一部が柔らかくなってきたことが実感できました。
ここでゴム手袋をして爪楊枝を使ってほじくると、ちょっと大きな塊が取れることがあります。完全にきれいにするのは難しく、途中で諦めましたが、次の状態にまで除去することができました。
半分以下にはなったのではないでしょうか。時間と労力をかければ、もっときれいになるかもしれません。
なお、別のもう少し新しいカマキリの卵も取り除いたのですが、そちら(以下画像)のほうがよりキレイに溶かし取ることができました。
カマキリの卵は、あまり時間を置かずに除去したほうが、よりキレイに取れるのかもしれません。
溶かした後は、水はねに注意しながら、大量の水を使って入念にすすぎました。パイプユニッシュがかかっていた箇所だけ壁がやや白くなったので、カマキリ卵の残りカスとのコントラストがよりはっきりしてしまいましたが、とりあえず満足です。
今思ったのですが、パイプユニッシュの濃縮タイプであるパイプユニッシュ プロを使えば、より高粘度なので効果的だったかもしれません。
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