三井ホームの坪単価が高い理由

ハウスメーカー各社の坪単価を調べてみたところ、三井ホームの坪単価の高さには驚かされました。1棟あたりの面積がわからないので適当に計算した値ではありますが、誤差があるにせよ、スウェーデンハウスと並ぶ(?)高価格帯であることは間違いありません。

わが家の坪単価は建築費が上がる前に建てたこともあり、そこまで高くありませんが、工法としては安価な枠組壁工法を採用し、トリプルガラスを標準にしていないにもかかわらず、三井ホームの坪単価が高額になるのはなぜなのでしょうか。IR資料を丹念に分析したわけではなく、ただの素人の思い付きですが、坪単価が高い理由について考えてみました。

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外注・下請構造

外注や下請構造が多いことは、多くのハウスメーカーに共通する、高コスト体質の原因です。

三井ホームの場合は社内にも建築士や IC(インテリア・コーディネーター)を抱えていますが、それに加えて設計は社外のパートナー建築家、工事は工務店、外構はパートナーのエクステリアデザイナーと担当が分かれており、下請経費が高額になっていることが予想されます。

デザイン重視のため施主支給の割合が少ない

推測ですが、三井ホームでは他のハウスメーカーと比べて施主支給の割合が少ないのではないかと思われます。住宅を安くするために家具やエアコン、カーテン、照明、外構などをハウスメーカーを通さずに自前で済ませる人は結構いると思いますが、三井ホームではおそらくこれが少ないです。

それは、営業担当や建築士と兼任ではない、専任の IC がいるからです。そもそも住宅に IC を導入したのは三井ホームが先駆けです。そんな経緯からか、インテリアコーディネーターの資格認定を行っているインテリア産業協会の会長は現在も三井デザインテック(三井ホーム関連会社)の社長です。

三井ホームの場合、この IC の方が各部屋の壁紙、カーテン、照明などを一つ一ついっしょに考え、提案してくれます。家具に至っては、三井ホーム専用の家具フェアに IC の方が同伴してくれ、良いものを割合安く購入することができます。

こんなプロフェッショナルに至れり尽くせりの環境が整ったなか、カーテンはレールだけでいい、照明は引掛シーリングだけ付けてくれればいいなんて、なかなか言えるものではありません。家具はどちらでもいいですが、何にしても、自分だけで選んでデザイン性を損なう結果になってしまっては、もったいないことだとも思います。

外構についても同様です。せっかく住宅のデザインにこだわるのなら、割高であるとわかっていても、安心できるハウスメーカー経由の業者に任せようという人が比較的多いのではないでしょうか。

そんなわけで建築工事費が上がり、坪単価が高いという面もあるように思います。

そもそもコスパを考えていない

三井ホームはそもそも、低価格化を実現しようとか、コスパのよい住宅にしようなどとは考えていないように思います。

コスパを考えれば全館空調は勧めないでしょうし、高い天井高や、ロフトを有効に活用できる屋根断熱も、すべて高コストになる要因です。

統一の仕様があれば海外で大量生産してコストを落とすこともできますが、多様な要望に応えるフルオーダーメイドをモットーにしているため、そういう仕様もあまりありません。

また、綿密な打合せにも多くの人的コストがかかります。一条工務店の打合せ回数が 5 回程度と知って驚きましたが、三井ホームの場合、確認申請までで 10 回前後の打合せを行い、以降もインテリア等の打合せが続きます。わが家の場合、打合せの回数は合計で 20 回くらいはあったように思います。

つまり、三井ホームが目指すのはコスパを重視した合理的な住宅ではなく、施主の要望(わがまま?)をすべて叶える住宅なのでしょう。

高額物件が多い

三井ホームはそういうハウスメーカーなので、富裕層に人気があります(私は違います)。お金持ちというと医者を思い浮かべますが、実際、医院や医院併用住宅も多く手掛けています。そういう人が住宅を建てれば単価が高くなるのは当然のことでしょう。

一部富裕層のせいで坪単価が上がっている面があり、坪単価を見て手が出ないと敬遠されるかもしれませんが、すべてが高い住宅ばかりというわけではありません。セレクトオーダーという、規格住宅に近く比較的低価格なシリーズもあります。2014 年発表時の資料では、本体工事価格のみの坪単価で 65 万円です。それほど安くもありませんが。。

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