三井ホームの壁に使用している構造用合板 | さとるパパの住宅論

三井ホームの壁に使用している構造用合板

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三井ホームの外壁下地の構造用合板

これは、三井ホームの我が家(ツーバイシックス)の外壁下地に使用されていた構造用合板のラベルです。構造用合板はJAS規格で定められていて、以下の記載があります。

各項目について見ていきましょう。

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寸法:9.0 x 908 x 2630 mm

厚さは9.0mmです。1cmもないことに不安を感じるかもしれませんが、構造用合板はただのベニヤ板と違って頑丈です。ツーバイフォーでは枠材と組み合わせて壁を構成するため、これ以上の厚みは不要(過剰)なのでしょう。住宅金融支援機構の『枠組壁工法住宅工事仕様書』を見ると、耐力壁の構造用合板としては厚さ7.5mm以上と9mm以上の分類しかありません。

と、自分を納得させようと思ったのですが、厚さ12mmで壁倍率4.8倍という耐力壁も枠組壁工法で大臣認定を受けているそうです。枠組壁工法では内側の壁下張り(石膏ボード)も耐力壁として加算でき、三井ホームの耐震性に不満はありません。しかし、壁倍率が高いと耐震性やリフォームの自由度を高めることもできるので、できれば高価なGウォール(壁倍率10倍 )だけでなく、標準仕様の底上げも図ってもらいたいものです。

接着の強度:特類

接着性能として1類と特類の2種類があり、特類の方が耐水性に優れています。壁など水に触れる可能性がある場所には特類しか使用してはならないため、三井ホームの合板が特に優れているわけではありません。特類がどれだけ水に強いかというと、72時間の煮沸(!)を経るなどして強度を確認しているそうです(参考:日本合板工業組合連合会「『構造用合板の手引き』(PDF)の「合板の基礎知識」」)。

等級:2級

強度により1級と2級があり、1級の方が優れています。1級は強度について試験を受けたものであり、2級はそうでないものです。仕様書を見ると、2級の9mmの構造用合板の壁倍率は3.0倍ですが、同1級の壁倍率は3.5倍と高く評価されています。坪単価の高い三井ホームなので1級を使っていることをちょっと期待していたのですが、三井ホームでもやはり2級でした。2級でも十分な強度が得られることから、1級はあまり出回っていないようです。

板面の品質:C-D

A~Dの4段階で節の多さが評価されています。C-Dは節が多いということですが、下地材は見えなくなる場所なのでこのランクが一般的です。三井ホームであってもAランクは期待しません。

ホルムアルデヒド放散量:F☆☆☆☆

シックハウスの原因となるホルムアルデヒドの放散量の規格です。4段階評価で、星4つ(☆☆☆☆)が最高です。最高評価なので優れているようですが、低評価の合板は使用量が制限されるため、F☆☆☆☆はごく普通です。

以上、三井ホームの構造用合板でした。坪単価が高いからといって、これといった特徴もない、一般的な枠組壁工法の外壁下地が使われています。これで十分ということなのでしょう。各項目を見れば、ツーバイフォーで使われている合板が水に弱い、接着剤が健康に悪い、というのが真実ではないことがわかっていただけるかと思います。

参考 ツーバイシックス工法のまとめ

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