長期優良住宅の認定を受けていると、選ばれし者が報告を求められることがある(無作為抽出)とは聞いていましたが、先日、入居6年目にして、とうとうわが家にもその依頼がきました。
市町村の建築指導課から来た文書は、「認定長期優良住宅の維持保全状況等に関する報告について(依頼)」というもの。一カ月以内に報告書を提出せよとのこと。
はっきり言って面倒ですが、報告しないと30万円以下の罰金に処されるそうなので、忙しくても対応しなくてはなりません。
提出書類について
提出する書類は、「認定長期優良住宅の維持保全状況等に関する報告書」という裏表一枚のアンケートと、維持保全の記録シートの写しの2点です。
役所の文書はわかりづらく、大抵は見本などがあるものですが、私の場合、「認定長期優良住宅の維持保全状況等に関する報告書」の書き方に関する解説や記入例などは同封されていません。不親切だなと思いつつ調べてみると、私の故郷である品川区がわかりやすい記入例を案内していました(こちらのPDFファイルです)。
どんな報告を求められるのかというと、認定書などの必要関係書類を保存しているかどうか、変更が生じた場合に必要な手続きをとったかどうかなどを回答する必要があります。
特に変更や紛失がない場合でも、点検の記録は提出する必要があり、品川区の解説によると、以下を必ず提出すべしとのこと。
竣工後 6 ヶ月目、1 年目、2 年目、5 年目等の点検結果等
これは三井ホームに書類を提供してもらわないと、と思って問い合わせると、その回答は意外でした。
わが家の場合、維持保全計画に定められた点検は10年目時点に行う予定であり、現時点で提出すべき記録はないとのこと(木製サッシを採用した住宅では5年目に実施されるそうです)。
これまでに何度も訪問・点検を受けてきたものの、維持保全計画上の点検ではなかったようです。
関連
・三井ホームのアフターサービスについて約3年住んでみて思うこと
・ハウスメーカーの5年目訪問を受けた
それなら、築10年未満のわが家のような住宅では、点検記録の提出は不要ということになります。
こういう書類の対応にも慣れている三井ホームの言うことなので間違いないとは思いますが、品川区の解説を改めて読むと、1年目点検の記録なども必ず提出すべしという印象を受けます。おそらく、このあたりの対応は全国で統一されておらず、市町村によって異なるのかもしれません。
私の居住地の役所がどう判断するかはわかりませんが、三井ホームが記録を提供してくれなかったので、ひとまず記録なしで報告書を提出しようと思います。
具体的には、「維持保全計画において定めた時期に、計画どおり点検等を行っていますか。」という質問に対して「該当なし ※点検予定日に達していない場合」を選択しました。追加で確認されるようでしたら、その時に対応します。
なお、この報告制度を受け、やはり長期優良住宅の認定を受けることはメリットばかりではないな、と実感しました。(第三者ではなく)住宅会社による点検で補修が必要と判断された場合、放置して好き勝手なタイミングでメンテナンスを行うことが許されなくなってしまいます。
これから長期優良住宅の認定を受けるかどうかを検討する方は、以下の記事もご覧ください。
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