ホームインスペクター(住宅診断士)とは?資格試験を解いてわかったこと

ホームインスペクター(住宅診断士)という民間資格があります。

ホームインスペクターとは、住宅の劣化状況や欠陥の有無を判断し、メンテナンスすべきかどうかを中立的な立場としてアドバイスする専門家のことです。この資格試験の過去問に挑戦してみてわかったことを紹介したいと思います。

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試験を解いてみた理由と経緯

ホームインスペクターについて存在は知っていましたが、特に興味をもったきっかけは、三井ホームの 2 年点検が終わり、いずれ 10 年点検で「ホームインスペクター」がチェックに来ると知ったことです。

維持管理費用が将来的にどのくらいかかるのかは気になるものですが、今後ハウスメーカーの言いなりにメンテナンスするとなるとお金がかかりそうなので、ある程度知識を付けておいたほうがいいかな、と思ったのです。

そのためには、ホームインスペクターという資格について勉強することが効率的に思えました。調べてみると、木造住宅に限らずマンションや住宅関連法規などの知識も必要そうでしたが、試験に受かれば誰でも取得できる資格で、合格率は 3 割程度とのこと。

さっそくテキストを購入しようと思ったのですが、公認テキストのレビューを見ると低評価が目立ちます。実際の試験に役立たないレベルの内容しかなく、試験自体も難しくはないようなので、いっそのこと解説付きの過去問を解いてみることにしました。

高い受験料や会費を払って本当に資格を取っても私には何のメリットもないので、実際に試験を受けたわけではなく、過去問を解いて勉強してみただけです。

過去問の結果と難易度について

最新の過去問を解いて自己採点したところ、50 問中 36 問正解でした(国語力と集中力不足による失点がいくつかあり)。合格点は 35 点(分野ごとに基準点あり)だったので、もしかしたら受かっちゃうかもしれないレベルです。

私は住宅に関する実務経験が一切なく、十年以上前にコンクリート工学をかじり、賃貸マンションで生活したことがあり、木造の注文住宅に一軒取り組んだ程度の人間です。そんな人間がまったく勉強せずに受かるかもしれない資格って、どうなんでしょうか。。

手前味噌ですが、当サイトに書いてある知識で解ける問題もいくつかありました。

Amazon レビューにも書かれていたように、建築士や宅建取引士、マンション管理士といった方々なら、少し過去問を勉強すれば簡単に合格できる資格でしょう。試験問題の解説を読むまで知らなかったことはたくさんありましたが、合格に必要な知識のハードルは低すぎます。はっきり言って、大した資格ではありません。

ホームインスペクター(住宅診断士)資格についての感想

一口にホームインスペクターといっても様々な知識レベルの方がいらっしゃると思われます。本物の専門知識をもつホームインスペクターの方には敬意を持っています。中古住宅市場において今後重要な存在になっていくとも思います。

しかし、この資格を持っているというだけでは明らかに不十分です。自分レベルの人にホームインスペションされる可能性があるかと思うと、まったく信用できないからです。

本物の知識を持つ中立的な第三者の意見を受けられるならば、それは歓迎します。しかし、ハウスメーカーから来る住宅診断士は、例えるなら金融機関に雇われているファイナンシャルプランナーのようなもので、真に中立的とは思えません。

正直なところ、今度ホームインスペクターの方が訪問してきても、疑ってかかろうと思っています。実際に修繕の指摘を受けることがあれば、自分で調べて別の業者等にも確認するつもりです。

また、試験を解いてみてもう一つ気づいたことは、ホームインスペクションは目視による可能な範囲での検査が中心ということです。しかも、劣化の例として挙げられる事例は、素人がみても明らかに何か問題があるだろうと思われるケースばかりでした。屋根裏や床下までは自分ではなかなか見ないかもしれませんが、多くのケースでは、自宅でふつうに生活していれば気づくことができそうです。なにか問題がありそうな変化があれば、それを発見して調べ、対策を検討することが大事だなと思いました。

そんなわけで、主な収穫は上記のことがわかったことくらいでした。実務関係者の方には、かんたんに取得できて、名刺に書くとカッコいいので、非常にお勧めの資格です。

この分野に関して詳細な良いテキストがあれば手元に置いておきたいと思うのですが、資格関係書が想像以上に期待外れだったのでさらに探してみると、次の本のほうがよほど役に立ちそうでした。目次を見ると、これぞ求めていた内容という感じです。

買い直します。。

参考
建物の長期保証システムは必要か?

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