三井ホームの全館空調 「スマートブリーズ」 の家に住み始めて半年以上経ちました。電気代がかさむ冬と夏の両方を経験したところで、電気代と維持費用について考えてみたいと思います。最初に結論を述べます。
・年間の電気代は約 12 万円(空調のみ)
・うち、熱交換型換気の電気代が約 2 万円
・除湿に電気代がかかる
・ほか、メンテナンス契約料が約 2 万円
場所は南関東で、家の大きさは吹き抜けを含めた延床面積が44坪、断熱仕様は標準より少し上の仕様(樹脂サッシのペアガラス)、室温は年中 25 度です。
空調にかかる電気代は、「全館空調の電気代」で公開しているとおりです。一番安い月は冷暖房がほとんど必要ない 5 月の約 6 千円で、一番高い月は 1 月の約 1 万 4 千円でした。年間の電気代は約 12 万円(推定含む)です。
7 月の電気代が高いのは、平年より暑い日が続いたのに日射遮蔽を十分にしていなかったことと、除湿運転を多用したことが原因です。弱冷房除湿にすれば消費電力を抑えられるのですが、室温が設定温度まで下がると運転が自動停止して湿度が上がってしまうため、弱冷房除湿は外気温が高いときにしか使用できません。洗濯物を部屋干しするため湿度を上げるわけにはいかず、消費電力の大きい再熱除湿を多用することになり電気代が高くなってしまいました。室温が低いときの多湿を許容し、冷房の自動運転のみにすれば電気代は抑えられると思います。わが家でも、今後は部屋干しする箇所を限定して除湿器を使おうかと思っています。
また、最近気が付いたのですが、換気にかかる電気代はバカになりません。熱交換型換気の消費電力が 118 W なので、ひと月では 85 kWh、年間では 1,034 kWh にもなります。低圧電力契約では基本料金を含めると 1 kWhあたり約 20 円になるので、熱交換型換気だけで年間約 2 万円の電気代がかかっていることになります(トイレや浴室の換気コストは別です)。いずれ細かく検討しますが、費用対効果を考えるとこの必要性は微妙なところだと思っています。
電気代以外の維持費用としては、メーカーとのメンテナンス契約料金と、フィルターなどの費用がかかります。メンテナンス契約では、素人では管理できない箇所などを年に一度点検・清掃してもらうことになっています。この費用は年間 18,000円+税です。また、10 年ほど経過したら設備の更新が必要になるものと思われます(メンテナンスプログラムの資料によると 10 年ごとに約 40 万円が計上されていました)。
以上が、全館空調にかかる電気代・維持費用です。私としては少し高いなと感じています。ただし、蓄熱の関係で来年の冬の電気代はもっと安くなるかもしれないと期待しているため、この投稿は 1 年を経過した頃にまた見直したいと思っています。
コメント
前に換気回数の投稿にコメントした者です。
参考になるか分かりませんが、最新?のパナの第一種換気(全熱交換型)の熱交換器運転時の消費電力は、0.5回/hで実測値で40w超程度でした。
情報ありがとうございます。
Panasonicの全熱交換型第一種換気は消費電力が小さいとどこかで読んだ気がします。たしかに40W超程度なら省エネなので暖房期の省エネに貢献できそうですね。
FY-12VBD2SCLのカタログ値を見ると、定格消費電力は標準/弱で32/10.5Wでした(有効換気風量が120/70 [m2/h]なので住宅によっては2台必要?)。