2016年に建てたわが家の照明器具は、当然ほとんど LED です。LED は省エネでよいのですが、最近になって、そのタイプの選択について少し後悔しています。電球交換不可の LED 照明を結構採用してしまったのですが、自分で交換できるタイプを優先的に採用すれば良かった、と。
当初、LED 照明を選択する際は、こんな風に言われた気がします。
「LED は長持ちするのでライトの寿命と照明器具の寿命があまり変わらず、電球を交換する必要がない。LED 照明は電球交換不可のタイプのほうが種類が豊富で低価格」と。
しかし実際に7年生活してみると、LED ライトは意外と長持ちしないこともあることに気づきました。
わが家のLEDライト切れ問題
LEDライトの定格寿命は、たいてい、 40000 時間です。単純計算で、一日10時間の使用で約11年、24時間使用したとしても約4.6年もつはずです。しかし実際は、それほど使っていなくても、ある日突然切れることがあります。
そのために5年保証はありますが、わが家のケースでは、3年目(5年の保証期間内)に1つ、6年目に3つの LED ライトが切れてしまいました。そのうちの1つは、電球交換不可の2灯型 LED スポットライトです。
代わりの電灯を探してみると、仮に電球のみなら千円前後で購入して自分で交換できそうなものなのに、器具まるごと交換する必要があるため、1万円以上して、さらに電気工事を依頼する必要があり、工事費用もかかります。
寿命と交換のタイミングの問題
改めて考えてみると、電球交換不可タイプの LED 照明は交換のタイミングが厄介です。
一般に、設備などの故障率は、時間の経過に伴い、次の曲線のようになります(バスタブ曲線)。

en:User:Wyatts, Public domain, via Wikimedia Commons
6年目というのは、そろそろ経年劣化による故障が増えてくる時期なのかもしれません。わが家には 25 個ものダウンライトがあり、現時点ではすべて健在ですが、それらがいつ切れ始めるかが気になるところです。
10 年以上持っていれば電気設備の寿命と思え、交換しても惜しくありませんが、6年程度でライトが付かず器具の全交換が必要になるというのは、ちょっとモヤッとしてしまいます。
壊れるたびに1つ1つ交換していくと、出張料を含めた工事代は割高になってしまいます。かといって、一気に工事できるよう、いくつもライトが壊れるまで放っておくというのも、暗くて気分の良いものではありません。
また、仮に 10年目くらいで照明が1つだけ壊れたとしても、「家中のLED照明を全とっかえしよう」と思えるほどお金に余裕があるかもわかりません。おそらく、故障の都度悩み、タイミングを考慮して、1フロアごとや部屋ごとに交換していくことになる気がします。いっそのこと、電気工事士の資格を取ってしまおうかと思うほどです。
【追記】 電気工事士の資格を取得しようと思います。
電球交換型の照明器具であれば、10年以内にライト切れを起こしても、無資格でもカンタンに交換できます。電球交換型でも照明器具には寿命があり、適正交換時期は10年* とされているものの、経験上、電球を 1, 2 回交換すれば 15 年くらいは問題なく使えるように思います。器具交換のタイミングも自由度が増し、トータルコストは安くなりそうです。
引っ掛けシーリングタイプの照明でも、比較的安く自分で交換することができます。
そういうわけで、いまさらですが、自分で交換できないLEDライトは多用しなければよかったと少し後悔しています。今後の更新時には、なるべく電球交換型に変更したいと思います。電球交換不可タイプと比べて確かにデザインの選択肢は減りますが、価格はあまり変わらなかったりするので、設計中の方は調べてみることをお勧めします。
コメント
我が家も同じことを言われて電気工事必須のダウンライトをたくさん取り入れましたが今思えばポジショントークだったのでしょうね。
うちはDIYでいろいろやりたいこともあったので先日電気工事士資格を取得しました。勉強もなかなか面白いのでもしご興味あれば取得も良いかもしれません。
照明設備は10年で交換が必要との言い分も一理ありますが、たくさんあると厄介ですよね。
私も第二種電気工事士の資格があれば便利なのにと思うことが多々あり、いつか取りたいと思っていたところだったので、検討してみます。ありがとうございます。
記事を読んでハッとしましたが、我が家も電気工事が必要なLEDダウンライトばかりです。自分で交換できなければ事実上、修理をハウスメーカーに依頼したり同じ会社の照明を交換し続ける事になり囲い込みになりますもんね。
我が家は各部屋に1つ以上はシーリングライトがありますし、これだけ大量のLEDライトが同時故障するとは思えませんのである程度まとまった数故障するのを待てば工事回数は減らせるかなと思いました。
極端な事を言えば交換可能な照明であっても元の配線やソケットなんかが故障したら電気工事士の免許が必要なはずです。間違っていたらすいません。元の配線が数年で故障する事は少ないですが。
ただ、私もDIYの為に電気工事士に興味があったので取りたい気持ちが強くなりました。
コメントありがとうございます。
私は結局、電気工事士になったほうが早いと思い、電気工事士の資格取得を目指すことにしました。元は取れるかわかりませんが、故障数が増えるまで待つのも家族に嫌がられそうだし、何度も工事に立ち会うのも嫌なので。配線やソケットの故障なども今はよくわかりませんが、勉強して少しはわかるようになりたいところです。