落葉樹による日射光調節のススメ

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高断熱住宅は性能が高いほど日射の影響を強く受けるため、冬以外は日射を遮る必要があります。しかし、冬は日射を多く取り入れることで暖房の使用を控えることができます(Q値が1.0を切る超高断熱住宅では暑すぎに注意)。その方法は「日射の管理で実現する省エネ住宅」で紹介しましたが、ここでは落葉樹を利用する方法についてより詳しく紹介します。エコ意識の高い積水ハウスでも同様の庭づくりを提案しています(肝心な断熱性能は高くありませんが)。

目隠しをしたい場所には常緑樹が向いていますが、それ以外の場所では東西南方向の窓の外に落葉樹を配置するのがお勧めです。落葉樹は、日差しの強い時期は葉で日差しを遮り、寒い時期は枯れて日差しを通すので、自動で最適な日射管理を行うことができます。春は新緑、秋は紅葉と季節感を感じることができ、樹種によっては花や実でも目を楽しませてくれます。木の葉は高い位置で日射を受け止めるため、夏は地温の上昇が抑えられ、快適になります。また、根っこは地下の涼しい水を持ち上げ、葉から放出して涼しくしてくれます(蒸散作用)。落葉樹は落ち葉が大変、と思われがちですが、1年を通じて落ちる葉っぱの量は常緑樹とあまり変わりません。近所に迷惑をかけないスペースさえあれば、日射管理に非常にお勧めです。

樹種を選ぶにあたっては、日当たりや水はけ、樹高、管理のしやすさなど、木の特徴をよく調べて植える必要があります。オススメの樹種は、和風なら梅や桜、カキなどがありますが、毛虫がよく発生します。洋風なら、ハナミズキやジューンベリーも人気です。

和洋どちらでも合う樹種としては、カエデ(モミジ)、ヤマボウシ、エゴノキ、ヒメシャラ、サルスベリがお勧めです。近年は自然に生えている雑木の庭の人気が高まっており、ホームセンターでもこれらの苗木を入手することができます。公園などでよく植えられているコナラも、どんぐりから簡単に育てることができます。成長が早く大きく育つので管理は必要ですが、切った木をシイタケ栽培などに利用することもできます。これらは病害虫に強く、比較的管理が楽なのが特徴です。育て方や特徴については、住友化学園芸の「庭木の育て方」のWebサイトが参考になります(ヤマボウシはハナミズキの項、ヒメシャラはナツツバキの項を参照)。

次に紹介する本も、雑木の庭に人気の樹種の写真や特徴、使い方、植え方、剪定方法が紹介されていて役立ちます。

日本庭園のような庭ではなく、自然の中にあるかのように木を剪定して管理する方法については、次の本が役立ちます。

なお、ケヤキの木はきれいですが、樹高を抑えて管理することが難しく、大きくなってからは切り倒すにしても剪定するにしてもお金がかかるのでお勧めしません。

果樹ではキウイやイチジク、ブルーベリーがお勧めです。キウイは棚を作る必要があり、ツルが旺盛に伸びるので管理は必要ですが、大量に収穫できます。ヘイワードという品種ならば長期保存もできます。イチジクはロングドゥート(バナーネ)という品種が長期にわたって収穫でき、味もよいのでお勧めです(テッポウムシに注意が必要です)。ブルーベリーは、関東以西ではラビットアイ系の品種(ティフブルーなど)であれば栽培が簡単です。育て方については、住友化学園芸の「果樹の育て方」のWebサイトが参考になります。

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