全館空調の臭いの問題についての実体験

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三井ホームの全館空調スマートブリーズにはデンソーと東芝の 2 種類がありますが、東芝の場合の換気システムは全熱交換型です。顕熱交換型では居室内の湿気をそのまま排出するため臭いの問題はありませんが、全熱交換型の場合、湿気とともに臭いも室内に戻してしまう問題があると言われています。全熱交換型でトイレなどの空気を回収しないようになっているのはそのためです(各換気システムの特徴についてはこちらを参照)。

今回は、この全熱交換型第一種換気の臭いの問題について、理論的なことはともかく、1 年間生活してみての実感を紹介したいと思います。結論から言うと、我が家の場合、全館空調のせいで臭いが気になるというようなことは特にありませんでした。

我が家のケース

臭いにもいろいろありますが、我が家の場合、家の中で臭いが発生するのは、ほとんどが炊事です。

調理時の臭い

魚を焼いたりすれば臭いが発生しますが、換気扇を付けていれば、だいたいは排出されます。他の部屋でも臭いは感じると思いますが、それは換気システムで戻ってきた臭いというより、直接空間を経由して拡散してきた臭いだと思います。これはどんな家でも多少はあるのではないでしょうか。

調理場から遠い部屋で閉め切って確認したことはないのですが、気になるレベルではないでしょう。10m ほど離れたところで多少臭いを感じても、換気で薄まるからか鼻が慣れるからかはわかりませんが、すぐに気にならなくなります。

なお、換気扇から離れたところで臭いが出る調理をしたらどうなるかは、不明です。昔、建て替える前の住宅で、ホットプレートで焼き肉を行い、油が飛び散ったせいで 1 週間くらい臭いが取れなかったことがありました。しかし、そんなことは、さすがに新築では試せていません。

殺虫剤の臭い

臭いに関連して紹介しておきますが、殺虫剤だけは注意が必要です。全館空調の説明書にも書かれており、臭いが機器に付着するおそれがあるため、殺虫剤を使う時は一度換気を止め、窓を開けるなどして使用する必要があるそうです。ゴキブリが出たときにそんなことをしていては逃げられてしまいますが。

夏の間は蚊が入っていても殺虫剤を使えないため、少し不便を感じることもありました。ただ、昔の住宅では蚊が一匹でもいたら一晩中つきまとわれていましたが、今の家ではそれほど狙われることがなかったような気がします。これは、寝汗をあまりかかなくなったことが一因かもしれません。

生ゴミの臭い

全館空調の家に来て我が家で一番問題になったのは生ゴミの臭いかもしれません。家が暖かくなり、可燃ごみの収集が週 2 回になったことで、ゴミの臭いが強烈になることがありました。これはゴミを家の外に置くしかありませんでしたが、今思えば、全館空調でも臭いのはゴミ袋の周辺だけで、家中が臭くなることはありませんでした。臭いの発生源がどこかにあってもそれほど問題にならない、という実験にはなりました。

その他問題になるケース

線香の臭い

親世帯の家には仏壇があり、線香を焚くことがありました。これはさすがに家中に広がり、なかなか不快でした。よほど低気密な家でない限り線香はどうしても臭うでしょうから、全館空調の影響のほどは分かりませんが。

ちなみにこの問題は、電子線香に変えてもらうことで解決しました。安いのに意外とリアルで火事の心配もなく、家を見学に来た人も何人か購入していました。

タバコの臭い

周りに喫煙者はいませんが、線香が臭うのですから、当然タバコも問題になるでしょう。最近出てきた加熱式電子タバコにしても、目に見えない発がん物質は発生するため、タバコを吸うなら、強力な局所換気のある台所の換気扇の前か、できれば外ということになるのでしょう。

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