家具やフローリングが日焼け(色褪せ)することは有名ですが、多くの場合、その原因は太陽光に含まれる紫外線であると説明されています。
YKK AP社も、紫外線カットガラスを採用することで家具や床のダメージを軽減できると、次の Web ページで試験写真付きで紹介しています。
紫外線カット率は、一般的な複層ガラスで約4割、Low-E複層ガラスで約7~8割、防犯合わせガラスでは 99%以上です。
後者ほどフローリングや家具に優しく、防犯合わせガラスなら日焼けの心配がいらないと思ってしまいそうです。
しかし実際には、日焼けの原因は紫外線だけではありません。
というのも、わが家の南面の窓には紫外線(UV)を 99% 以上カットする防犯合わせガラスを採用しているのに、7年ほど経ったフローリングを見ると、カーテンの内外で明らかに日焼け具合が異なっているからです。
この写真の上側の白い部分はカーテンと窓の間の部分であり、ガラスを透過した日射光が比較的よく当たる部分です(撮影時は日当たりに差はありません)。
わが家では窓を開けることは滅多にないので、紫外線の影響でここまで日焼け(色褪せ)が進行したとは考えられません。
可視光などの影響か、あるいは日射熱による高温状態が続いたことの影響かもしれません。
紫外線を透過するガラスなら、もっと早い時期に、より顕著に日焼けが現れていたかもわかりません。
ちょっと珍しいフローリングを採用したせいかもしれません。
わからないことも多いのですが、この現実からいえるのは、「防犯合わせ(UVカット)ガラスにすれば家具やフローリングの日焼け問題が解決するわけではない」ということです。
UVカットに効果はあるのでしょうが、期待しすぎてはいけません。防犯合わせガラスを採用しても、日焼けが気になる物は、ガラス越しでも日射を避けることをお勧めします。
参考までに、わが家のフローリングについては以下記事で紹介しています。
日光の波長別のエネルギー分布や Low-E ガラスの分光特性については、以下の記事で触れています。
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