育ててわかった人気シンボルツリー8種の評価【害虫・枯れ・手間】

エクステリア設計士100人に聞いた、よく使う庭木・樹木人気ランキングTOP10!」という記事を読んでみたら、人気の庭木 TOP 10 のうちの 8 種類がわが家にあります(#8ハナミズキ、#9ハイノキ以外)。各樹種の写真や概要は上記記事を参照していただくとして、ここでは 2 年間育ててわかったこと(特にデメリット)を、人気順に書いてみたいと思います。

なお、この評価は実体験に基づくものの、管理をサボりがちな者の一意見ですのでそのことをご了承ください。

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シマトネリコ

常緑なのに爽やかで丈夫、しかも安く入手できるので、人気があるのも納得のシマトネリコです。

虫もほとんど付きません(大きくなるとカブトムシが集まるそうですが、まだ来ません)。

問題は、剪定が意外と難しいことです。剪定を間違えたのか、いつの間にか変な枝が強くなって樹形が乱れていたりします。成長も早いほうなので、良い状態を保つためにはしっかりと管理していく必要がありそうです。

また、注意点として、枝が柔らかいことがあります。風でそよぐ感じは涼しげですが、強風時にはしなって周囲にぶち当たる可能性があるので、植える場所には注意が必要です。枝が勝手にからんでいたり、枝同士がぶつかって傷んでいたりすることもあります。また、雪が積もるとかなりしなって倒れそうになってしまいます。寒いところには向いていないかもしれません。

それとこれは完全に個人的な好みの問題ですが、シマトネリコの花や実が好きではありません。気になる方は、雌雄があるので花の咲く 5~6 月に選ぶとよいでしょう。

近所の家とかぶってもかまわない、常緑樹がいいというのなら、お勧めできる樹種です。

カブトムシ期待度:★★★

ヤマボウシ

人気の落葉樹です。ハナミズキと似ていますが、ヤマボウシのほうが花が少なく葉っぱがメインな感じです。虫も付かず強いので、総合的にはお勧めの樹種です。

ただ残念だったのは、写真で見るより葉っぱが垂れさがることが多いということです。葉っぱが立っているとイキイキして美しく、そうした写真が出回っていますが、実際にはシャキッとせずに垂れている時間帯が多いように思います。また、楽しみにしていた実がならないのも残念です。実がならないのは水が不足していたのかもしれませんが、そういうケースも多々あるようです。

あと、樹形は整いやすいものの、細かい枝が多く、葉が密集しやすい傾向があります。イラガが発生することもあるようなので、風通しをよくするような剪定も重要そうです。

期待が高すぎた感:★★☆

モミジ

紅葉の時期だけでなく葉っぱが魅力的ですが、水切れや台風などで葉が傷みやすく、秋まできれいな葉の状態を保つのは私にとっては簡単ではありません。また、強い剪定で枯れたりするなど、けっこう繊細なところがあります。

強い毒のあるイラガの幼虫も付きます。テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)被害を受けやすいと言われていますが、今のところ大丈夫です(イチジクの株元で成虫を見たことはあります)。それより、野良猫に引っかかれた傷のほうが被害大です。

きれいですが、完全放任とはいかないところがやや難点です。

管理の容易さ:★★☆

ソヨゴ

常緑樹の中では重苦しくなく、成長が遅いので人気の樹種です(ただし価格は高め)。赤い実もキレイです。

しかし、風通しの悪い場所に植えたためか、ルビーロウカイガラムシ(Wikipedia)がびっちり付いてしまいました。このカイガラムシには天敵の寄生バチがいるそうですが、わが家の周辺のように農薬を多用する地域ではこのハチが少なくカイガラムシが多いそうです。カイガラムシは大きくなると薬が効かず、スス病も増えるので、見た目が非常に悪くなってしまいます。素手で取るのがよいそうですが、気持ち悪い。。。

このカイガラムシはミカンの木にも少し付いていますが、一番多いのがソヨゴです。ただ、近所の庭に植えられているソヨゴを見ると全くいなかったので、植える場所を選ぶか、しっかり管理すれば問題ないのかもしれません。

寄生バチを応援したい度:★★★

ヒメシャラ

樹皮も花も枝立ちも葉っぱも美しく、お気に入りの落葉樹です。繊細そうに見えて、意外と丈夫です。日当たりが良すぎるところでは枯れやすいそうですが、西日が当たらないところに植えているせいか何の問題もなく元気に育っています。手間をかけなくても樹形が整い、成長も遅く虫がほとんど付かないので、とてもラクです(チャドクガが発生することはあるそうです)。

縦に大きくなることを考慮する必要はありますが、和洋の住宅に合い、シンボルツリーにピッタリだと思います。

言うことなし度:★★★

オリーブ

果実も利用できるオリーブにはさまざまな品種があり、洋風の葉っぱが魅力的です。しかし、わが家に植えた 2 本のオリーブは一年半ほどで枯れてしまいました。葉が落ちて元気がないなと思っていたら、株元の穴からオリーブアナアキゾウムシが出てきました。こいつのせいです。これが難敵で、対処が難しそうなので植え直すことも諦めてしまいました。近所で育っている木も見かけますが、枯らしたという声もよく聞くので、オリーブを育てるのは簡単ではなさそうです。

意外と難しい度:★★☆

ちなみに似た雰囲気の木としては、フェイジョアがお勧めです。これもさまざまな品種があり、アポロの実は美味しいそうです。わが家の品種(クーリッジ?)は樹形は良いものの、その実はジャリジャリしたアクが強すぎるバブリシャスのような感じで、期待していたのに食べられたものではありませんでした。ただ、庭木としては優秀で、花も面白いと思います。

エゴノキ

エゴノキは花も葉も実も樹形も美しく、ヒメシャラと並んでお気に入りの落葉樹になりました。虫も付きません。

ただ、花や実がたくさん落ちるので、下が土でないと掃除が大変かもしれません。

実を食べられないのも少し残念ですが、それを補って余りあるほどの木だと思います。

意外と好きだった度:★★★

シラカシ

安くて丈夫などんぐりのなる常緑樹です。強い強いと聞いていたものの、植え替えには弱いようで、元気になるまでに時間がかかってしまいました。イラガが付くこともあるそうですが、わが家では今のところ付いていません。

常緑樹の中では重苦しくないほうで目隠しなどに使いやすいとは思いますが、問題が少ない反面、特に大きな魅力もないのがやや残念です。

また、放置すると大きくなるので注意が必要です。近所の空き家で、生垣のはずのシラカシが巨大化しているところがあります。

どんぐりの味:☆☆☆

その他

人気樹種には入っていなかったものの、わが家で育てているシンボルツリーになりそうな他の樹種も紹介しておきます。

コナラ・クヌギ

雑木林らしさの出る木です。アブラムシやアリなどさまざまな虫が集まりますが、幸い毒のある虫は見ません。成長が早く、管理しないと大きくなりすぎてしまいますが、いずれバッサリ切ってシイタケ栽培でもしようかと思っています。

サルスベリ

長い間咲く花がきれいですが、有毒のイラガの幼虫がたくさん発生しました。

ジューンベリー

花や実が多くきれいですが、赤い実が落ちるので下がコンクリートだと汚れるかもしれません。実はアメリカンなベリーの味で、特別美味しくはありませんが、庭木にしては食えるほうです。イラガが付くことがあるそうですが、今のところ問題ありません。

ミカン

肥料を与えれば美味しい実ができますが、葉が密集して虫が付きやすくなったりするのでそれなりに手間がかかります。アゲハの幼虫もよく付き、刺激すると本当に臭いです。

柑橘系では他にレモンとキンカンも育てています。

レモンは耐寒性が弱く、アゲハの幼虫も付きやすいので油断すると葉がなくなってしまい、なかなか世話が焼けます。

キンカンは実がそれほど好きではありませんが、ミカンよりも管理が楽なので常緑の庭木として優秀だと思います。鳥がよく食べに来ます。

いちじく

成長が早いので剪定は必要ですが、丈夫で育てやすく、好きな人には好きな実がなるので気に入っています。

全体的な傾向

全体的に、その地に自生するような木は管理が楽な傾向があります。逆に、園芸種や果樹は手間がかかり、放置するとなんらかの問題が起きます。特に果樹などは、育てやすいと書かれていても果樹のなかでは比較的簡単というだけで、世話が不要ということはまずありません。

自生するような木でも、まったく管理がいらないわけでもありません。どの木にも特徴があり、日射条件、水分条件、根や枝の張り方、剪定時期などはさまざまなので、それぞれの特徴を調べて管理していく必要があります。

上記で虫が付かないと書いた木も、検索するとイラガやチャドクガなどの有害昆虫が発生している事例が見つかります。これには立地や管理の良し悪しが影響していることが多いので、木を知り適切に管理することは本当に重要だなと思います。

参考 低コストで管理がラクな芝生の品種

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