枠組壁工法(ツーバイフォー)の長所と短所

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ツーバイフォーは世界では一般的な工法ですが、日本では木造軸組工法の工務店が多く、現在は木造住宅の2割強を占める程度です。しかし、その優れた特徴から、日本でも1970年代に導入されて以降、着実にシェアを伸ばし続けています。ツーバイフォーについてはさまざまな悪評もありますが、誤解に基づく情報であることが多々あります。ツーバイフォーの特徴や性能については、日本ツーバイフォー建築協会の「ツーバイフォーとは」をご覧いただくのが確実です。

私見を述べると、ツーバイフォーは合理性を追求した最もコストパフォーマンスの高い工法だと思います。ホームセンターでも安く買えるような規格化された材料を使い、組み立てに熟練の技を必要としないことから、構造にかける費用を抑えることができます。それでいて、経験が蓄積された仕様に準拠することで、高い耐震性、耐火性、気密性、断熱性を簡単に得ることができます。耐震等級3や省令準耐火を得ることは簡単です。

欠点として、建築中に雨に濡れることがよく挙げられますが、使用される構造用合板は特類という水に強い合板なので、雨で濡れるくらい何ら問題ありません。壁についても、防水透湿シートや防湿シートによって水分が抜けるようによく考えられています。日本の高温多湿な環境には合わないという意見もよく目にしますが、世界標準のツーバイフォーは高温多湿なフロリダなどでも問題なく建てられています。平均30年程度で建て替えられる日本の一般的な住宅よりも耐久性に劣るなんてことはありません。

ツーバイフォーは増改築がしにくいとも言われますが、最近は軸組工法でも耐力壁を増やして構造計算を行うことが増えているため(良いことです)、後からいじりにくいのは同じことです。

このようにツーバイフォーは良いこと尽くめのようですが、私が実際にツーバイフォーで家を建てようとしたときには、いきなり困難にぶち当たることになりました。

まず、対応できる工務店などが少ないのです。ツーバイフォーを中心としている工務店は少ないため、安心して任せられるところが近所に見つからないのです。見つかったとしても、輸入住宅を売りにしているところが多く、やや和風な庭のある建設地に合う住宅は建てられそうにありません。そこで大手のハウスメーカーを当たることにしたのですが、大手のハウスメーカーは大抵、ツーバイフォーの利点であるはずのコストパフォーマンスを無視しています。構造に費用がかからない分を安くするのではなく、デザインや空調、過剰なサービスなどにお金をかけてしまっているのです。

結局、我が家では高いのを我慢して三井ホームで建てることにしましたが、日本でも今後、消費者にとって魅力的な選択肢が増えることを期待してやみません。

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