浴室乾燥機なしでカビが生えなくなった浴室の乾かし方 | さとるパパの住宅論

浴室乾燥機なしでカビが生えなくなった浴室の乾かし方

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浴室を暖めたり乾燥させたりするために、浴室乾燥機を付ける住宅はたくさんあります。
しかし浴室乾燥機は消費電力が非常に大きく、使えば使うほど電気代が負担になります。
浴室乾燥機は本当に必要なものなのでしょうか?

どの家にも当てはまることかはわかりませんが、高断熱住宅のわが家では、浴室乾燥機は不要でした。
はじめはカビが生えにくいのは家が新しいせいかもしれないとも考えていましたが、新居に住んでから 4 年半が経った現在もほとんどカビが生えない状況が続いていることから、それで問題ないということでしょう。

そんなわが家でも、浴室をすばやく乾燥させるために工夫していることはあります。
何をしているか、それはどういう条件のときにどのような効果があるのかを紹介したいと思います。

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浴室はサーキュレーターで乾かす

わが家で行っていることとは、風呂の使用後、脱衣所から浴室に向かってサーキュレーターを回すことです。

はじめはサーキュレーターも要らないかと思ったのですが、浴室換気扇の強モードを使うだけでは乾きに時間がかかり、床にピンクのヌメりが発生したため、以後はサーキュレーターを使い続けています(季節によっては不要かもしれませんが、とにかく早く乾かしたいので、一年中使っています)。

こうして風呂をすぐに乾かすようにしていると、細かいところはともかく、大部分は本当にカビが生えません。神経質に細かく掃除しているわけでもないのにカビが生えないということは、早く乾かすことがカビ抑制によく効くということでしょう。

以前住んでいた住宅は黒カビがよく生え、天井や壁面全体に定期的にカビキラーを吹きかける必要があったのですが、今の住宅は一度もやっていません。

参考 入居2年目でも浴室にカビは生えないが、汚染しやすいエプロンは問題あり

室内空気循環の強化が効く理由

サーキュレーターで部屋の空気を浴室に送るというのは、室内の空気循環を強化するということです。
この方法が、ただ室外に空気を排気する浴室換気扇よりも有効なのはなぜなのでしょうか。

浴室が乾くしくみは、洗濯物が乾くしくみと同じであり、「部屋干しで洗濯物を臭わず早く乾かす3つのポイント」で書いたとおりです。

冬は居室の暖かく乾燥した空気を、夏は居室のエアコンで除湿された空気を浴室に送り込み、浴室内で気流が発生するようにすれば、年中よく乾くわけです。

浴室換気扇を回す場合でも、居室の空気を送り込むということには変わりありませんが、以下の問題があります。

・居室間との空気の入れ替えが少ない
・換気量が少ない(100 m3/時ほど)
・気流が弱い(扇風機の裏側の気流が弱いのと同じこと)

サーキュレーターを使う場合、その風量は 20 m3/分前後なので、換算すると 1200 m3/時もの風量になり、桁が違います。浴室に送られた空気は居室側の空気とすぐに入れ替わるし、浴室内の空気は動き続けるので、早く乾くのは当然です。

室内空気循環を強化する方法のメリット

浴室換気ではなく室内の空気循環を強化する方法には、早く乾くこと以外にも、次のメリットがあります。

電気代が安い

浴室の換気扇で乾きが悪い場合、浴室乾燥機や除湿器を使うことになりますが、これらの消費電力は大きめです。日常的に長時間使用するとなると、電気代への影響は無視できないでしょう。

熱損失、湿度損失がない

浴室の換気扇を強くしたり、浴室乾燥機の外気換気機能を使ったりしても浴室の風量を増やすことができますが、住宅全体の換気量も多くなってしまいます。換気量が増えても、外の空気の温湿度がちょうどいいときは問題ありません。

問題なのは、冷暖房を使っているときです。換気量が増えると、夏には高温多湿な外気が、冬には冷たく乾燥した空気が多く入ってくるようになってしまいます。

空調を効きやすくするためには、換気量を必要十分な量にとどめておくことが大切です。

室内の空気を循環させるだけであれば、住宅全体で見た換気量は変わりません。

天気が悪くても有効

浴室の窓を開けたり外気を取り入れたりして浴室を乾かそうとすると、どうしても外の天気(湿度)に左右されてしまいます。天気が悪いと乾きません。

室内の空気循環を強化する方法の場合、室内の空気が浴室の空気より乾燥に適した空気であれば、問題はありません。これはエアコンなどの空調をどれだけ使用しているかにもよりますが、ほとんどの場合、室内の空気はそれなりに暖かく適度に乾燥しているため、一年を通して浴室の乾燥には適しているでしょう。

室内空気循環を強化する方法のデメリット

ただし、この方法にもデメリットがないわけではありません。

室内に湿気が入り込む?

浴室の水分を住宅内で拡散させるため、浴室以外は一時的に湿度が上がることになります。乾燥する冬はメリットですが、高温多湿な夏には、一見、デメリットのように思えます。エアコン冷房を使用しておらず、住宅の換気量が多くない場合には、ただ湿度が上がって不快な空気になることもあるかもしれません。

しかし、エアコン冷房(除湿)を使用している場合、狭い浴室の水分量は大した量ではありません。高温多湿な外気に含まれる水分量はすごく多いので、換気を強化することで室内の湿気が増えることと比べればマシです。

詳細 浴室の換気扇を止めたほうが省エネ・快適になる理由

ただ入浴後すぐにサーキュレーターを回すとさすがにモワッとしすぎるので、しばらく換気扇を回してからサーキュレーターを回すようにしています。

汚染が広がる?

浴室が常にキレイな状態ならよいですが、すでにカビが生えて汚染されている場合、浴室の空気を家中に送るとアレルギー物質なども家中に広がってしまう恐れがあります。

発生してしまったカビを落とすにはカビキラーなどもよいですが、ガッテン流の以下の方法もお勧めです。

エラー - NHK

※私は昔シャワーの温度を高くしすぎてヤケドしそうになったので、ご注意ください。

ホコリがたまりやすい

サーキュレーターを地面に置いて長時間使うと、背面にホコリがたまってきます。この掃除はちょっと面倒です。

エアパスファンを上部に設置したほうが、風量は弱くなりますが、掃除はラクかもしれません。

コメント

  1. くろーばー より:

    記事と関係ありませんが・・・400万PVおめでとうございます!!

    さすが、さとるパパさんですね(^^)
    これからも記事、楽しみにしています(^^)/

    • さとるパパ より:

      ありがとうございます!ブログでもよく紹介していただいて有難いです。これからも細々と続けさせていただきます。

  2. 匿名 より:

    いつも参考になる記事をありがとうございます。
    2つ質問させてください。
    ①お風呂のお湯は毎日入れ替えておられますか?
    たし湯や追い焚きをするために翌日までお湯を残しておいた場合、そうでない場合と比較して乾燥の具合などに差があるのだろうかと思い、質問させていただきました。
    ②入浴後に浴室の壁の水気取りなどはされていますか?
    吸水スポンジなどである程度浴室内の水気を除去してから換気をされているのか、それとも浴室の壁も床も特別水切り?等をしなくともサーキュレーターによる換気だけで十分な乾燥を得られているのでしょうか?
    お時間があるときで構いませんので、ご回答いただけると助かります。
    よろしくお願いいたします。

    • さとるパパ より:

      コメントありがとうございます。
      ①について、お湯は使用後すぐに排水しております。残り湯を利用したりする場合、フタは密封できるものではないので多少乾きにくくなることはあるかもしれません。なお、わが家は朝もシャワーを使っているため、1日1回の利用よりは浴室が乾燥しにくい状況です。

      ②について、入浴後の水切りは行っております。水垢がたまるのが嫌なので。ただ、水切りワイパーで広い側面の下半分だけをテキトーに水切りしているだけであり、1分もかけていませんし、床は掃除のみで水は除去していません。

      大事なポイントを書き忘れていたため、ご指摘助かります。

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