
近所の建売住宅をチェックしていたら、外構の土の上に防草シートを敷いておらず、砕石を敷くだけで販売していました。
案の定、梅雨時や夏場は1~2週間経つたびに雑草ボーボーです。見栄えは悪いし、草むしりも大変そうで、購入者が気の毒です。防草シートくらい、ケチらずに最初から入れてほしいものです。
防草シートは敷いてから砂利を載せるのはかんたんですが、あとから敷く場合にはやや手間が増えるし、いろいろと注意点があります。
そういえば私も先日、砂利敷きの場所にあとから防草シートを敷くという経験をしました(墓地の管理ですが)。そのときにいろいろと検討して防草シートを敷きなおした結果、今年は小さな草1本しか生えなかったので、その経験を共有したいと思います。
新築住宅を購入して、砂利や砕石からの雑草対策に悩んでいる方は、涼しい時期に施工することをおすすめします。やや重労働なので、広い場合は外構業者に依頼したほうが良いですが、費用はそれなりにかかるので、節約するには DIY です。
防草シート敷き直し作業の流れ
防草シートを敷き直す際の手順は以下のとおりです。作業範囲が広い場合は、区画に分けて順に作業します。
1. 除草
むしると根っこと一緒に土が上に出てきてしまうので、除草剤(グリホサートなど)を撒いて放置し、根っこまで枯らしたほうがよいでしょう。
2. 砕石の退避と整地
草がなくなったら、スコップなどで表層部の砕石(砂利)をどかします。土をなるべく含めないことが重要なので、深部は回収しません。量が多いほど大変なので、あとでシートの上に戻したときにシートが隠れる程度以上の量を目安に回収します。施工範囲の外にブルーシートを敷いてその上に砕石をストックしていくと、後で戻しやすく、土と混ざりません。その後、地面を平らに均し、足でしっかりと踏み固めます。
3. 防草シートの敷設と固定
防草シートを敷きます。Uピンで仮留めしつつ、シートの重なりは10cm以上確保します。建物の基礎や外壁とのキワは、数センチ長めにして立ち上げ、専用の補修テープで隙間なく固定します。ピンの穴もテープでふさぎます。
4.砕石の戻しと均し
退避させておいた砕石をシートの上に戻します。スコップの先でシートを破らないよう注意しながら、シートが見えなくなるように平らに均して完成です。次の一区画へ進みます。
防草シートの選定について
防草シートの選定はとても重要です。中途半端に安いものを選ぶと、イネ科雑草が隙間から貫通して生えてきたり、数年しかもたなかったりします。
施行しなおすのは大変なので、透水性があるのは当然として、じゅうぶんな遮光性と耐久性がある製品を選ぶ必要があります。
遮光率99%は不十分?
防草シートを選ぶ際は、遮光率が表記されていないものは論外として、遮光率は99%でも不十分です。
直射日光は約10万ルクスですが、その1%でも1,000ルクスあり、生命力の強い雑草は生きていけます。
さらに小さなすき間でもあればそこから光が入るので、99.9%は必要でしょう。よく防草シートの端から雑草が生えているのをみかけるので、細部の処理も大切です。
ザバーンの注意点
よく、防草シートといえばデュポン社のザバーン240が良いといわれます。これは高耐久の不織布で定評ある製品ですが、どちらかというと上に厚く砂利を敷き、直射日光が当たらないようにして使ってこそ真価を発揮するものです。
ザバーンの素材であるポリプロピレン(PP)の特性上、ポリエステルに比べると紫外線や熱による伸縮の影響を受けやすい面があります。グリーンのシートには日光が当たる場合(曝露環境)にも耐えられるように紫外線劣化防止剤が含まれているものの、曝露環境での耐用年数は10年前後でしょう。
今回のように敷き直しに使う場合、シートの上に戻す砕石の量が少ないと、直射日光が当たってしまいます。また、曝露仕様はグリーンしかないため、砕石や砂利といっしょに見えると少し目立ちます。5cm くらいの厚さになるまで砂利を追加するのをいとわないのであれば、良い選択肢となるでしょう。
ポリエステルの防草シート
ザバーンは良い製品ですが、高価なのと少量で購入しにくいため、私は以下の防草シートを採用しました。
この GreenArts にはいくつかグレードがありますが、430シリーズの防草シートは紫外線や熱に強いポリエステル(PET)製で、曝露環境で 12~14 年の耐久性があるとされています。グリーンのほかに黒やブラウンも選べるので、砂利の隙間から見えても目立ちません。1 x 10m 単位から選べ、ザバーンより少し安く購入できます。
質感が異なり、ザバーンのほうが良いところもありますが、敷き直しの用途には GreenArts 430 も向いていると思いますし、1年経った時点では後悔はありません。大事な遮光率も99.99%あり、実際に生えてこなかったので効果は十分です。
施行に使った道具たち
防草シートの施工にはいろいろと小物が必要です。これは多くの選択肢があると思いますが、参考までに私が使用したものをご紹介しておきます。
シートを押さえるU字ピンは、少量でよかったので以下を選びました。敷き直しでは、上に石を載せるので飛ぶことはないため、耐久性はあまり要求されませんが、砕石交じりの土に打ち込むと曲がりやすいので、強度のある太いもののほうが施行がラクになります。
このピンは、100円ショップのゴムハンマーで打ち込みました。
穴や端部の補修には、本来は防草シート専用の補修テープを使うべきですが、私は手持ちの黒の気密防水テープ(ポリエチレン、アクリル系)で代用してしまいました。ピン穴をふさいだり細部を補強する用途には問題ないように思えました。念のため、遮光性が求められるところでは重ね張りしました。
専用のシートのほうが良いと思いますが、やや高めです。両方を使っていないので違いはわかりません。
参考までに、専用の補修シートはこちらです。
最後に
今回は既存の石を再利用し、新たに砂利を追加しないという前提で防草シートを敷き直す方法を書きましたが、なるべく長期にわたって雑草を防ぎ続けるには、やはり防草シート(ザバーン)の上に5cm以上の砂利を敷くのが最適でしょう。
わが家の外構で、プロにより防草シート+玉砂利とした箇所は、10年ほど経過してもほとんど雑草が生えない状態が継続しています。
この記事の方法では直射日光が当たっても劣化しにくいポリエチレンの防草シートを採用したものの、砂利の厚さは 3cm 程度なので、10年以上もつかどうかはわかりません。
やってみて砂利の薄さが気になる場合は、好みの砂利を追加したほうが良いと思います。
私の場合、効果が確認できているのはまだ1年だけなので、覚えていたら、何年後かに結果を追記したいと思います。


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