掃除がラクな換気方式はどれか?

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換気システムは多種多様ですが、どれも適切なメンテナンスが必要になります。掃除の手間に関しては、各方式でどのような違いがあるのでしょうか。各タイプについて掃除のラクさを三ツ星評価(単なる想像です)で示し、掃除箇所と頻度、および注意点を紹介したいと思います。

ここでは各方式の一般的な掃除頻度を紹介しますが、個数や頻度、掃除方法は機器によって異なります。実際は取扱説明書の説明に従ってください。

また、キッチンの換気扇については換気方式とは関係ないため省略しています。これにもさまざまな方式があり、給気口がある場合はここも定期的な掃除が必要です(2 カ月ごとなど)。

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第三種ダクトレス(★★)

掃除箇所:排気用換気扇(3箇所くらい)、給気口多数

フィルターが付いている場合、およそ 3 カ月ごとに、上記箇所のフィルターを掃除機などで吸い取る必要があります。サボるとフィルターの意味がなくなり、汚い空気が入り込んだり、給気口以外のすき間から給気される割合が高くなったりします。

掃除できる自信がない場合は、最初からフィルターが付いていないタイプを選ぶのも良いと思います。ときどきは掃除したほうがよいですが、その場合のメンテナンスは簡単でしょう。

第三種排気型セントラル換気(★★★)

掃除箇所:排気用換気扇(1箇所)、給気口多数

上記と同じですが、排気用換気扇の数が少ない分、より楽です。排気用のダクトは極端に言えば詰まらなければよいので、汚れても室内には影響しません。

第一種換気ダクト式

全熱型と顕熱型で異なります。

共通するセントラル換気装置については、毎月のフィルター掃除が欠かせません。

掃除をサボった場合、第三種換気では給気口が詰まっても代わりにすき間から給気されますが、第一種換気の場合は家中の換気量が落ちてしまうからです。エアコンを兼ねた全館空調の場合、冷暖房効率も低下してしまいます。

各部屋の吸気口や吹出口も時間が経つと汚れるので、気になったときに掃除します。

そのほか、熱交換器や加湿装置のメンテナンスなどは年 1 回ほど専門業者に行ってもらう形が多いと思います。

全熱交換型(★★)

掃除箇所:セントラル換気装置(1箇所)、排気用換気扇(2~3箇所)

セントラル換気装置に加え、全熱交換型では風呂やトイレで局所換気を行うため、こちらのメンテナンスも必要になります。

風呂やトイレの換気扇は 3 カ月の掃除が推奨されています。奥のほうは換気扇本体を外さないとホコリが取れないのですが、放置すると台風の時などにホコリの塊が室内に逆流してきます。

顕熱交換型(★★★)

掃除箇所:セントラル換気装置(1箇所)

1 箇所だけなので、毎月掃除する必要があるとはいえ、ラクだと思います。

第一種換気ダクトレス(★)

掃除箇所:換気装置(6箇所前後)、排気用換気扇(2~3箇所)

だいたい 3 カ月ごとに掃除を行います。これもサボると換気量が落ちる恐れがあります。住宅が大きければ大きいほど台数が必要になるので、それなりに掃除の手間がかかるでしょう。

わが家の状況

三井ホームのわが家は、全熱交換型の第一種換気です。毎月のフィルター掃除は忘れずにやっていますが、トイレや風呂の換気扇はフィルターがないためそれほど汚れず、掃除機ではどうせ一部しか吸えないので、ややサボり気味です。入居後 2 年目でこれですから、この先が思いやられます。トイレでは、台風が来るとホコリが逆流してきて汚れます。かといって、換気扇を丸ごと外して掃除するのは大変なので、しばらくやる気はありません。

キッチンの給気口も、1 年サボっていたらフィルターが黒くなっていました。

第三種換気の住宅では、皆さん、各部屋の給気口まできちんと掃除しているのでしょうか。ちなみに私がマンションに住んでいた時は、必要なものと気付かずに給気口をふさいでしまっていました(マネしないでください)。

上記のとおり、換気システムの掃除の頻度と必要性はさまざまです。換気システムは、自分できちんと対応できるものを採用することをお勧めします。

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