住宅に限らず、何らかの情報を調べるときにやっかいなのが、広告記事です。企業発信の情報であれば警戒しやすいですが、第三者を装っているサイトもあるため、運営者が何者で、どういう目的で書いた情報なのかは常に疑う必要があります。
特に注意したいのが、アフィリエイトを利用しているブログ記事です。一般の人が親しみやすい感じで書いているので油断してしまいがちですが、実はすべてが本心で書かれている情報ではなく、リンクを経由させて物やサービスを購入させ、紹介手数料を得る「アフィリエイト」が主目的であることが少なくないからです。
記事中の情報の 9 割が真実だとしても、不都合な真実が隠されていることもあり、最終的に紹介されているモノやサービスが優れているかどうかは眉唾です。
本当にお勧めしたいサービスがたまたまアフィリエイト・プログラムの対象になっていたというケースは問題ありませんが、とりあえずは疑ってみるべきでしょう。
何を隠そう、当サイトも「プライバシーポリシー」で明示しているように、アフィリエイト・プログラムに参加しています。
ここでは、そんな情報に惑わされないようにする方法を紹介したいと思います。
アフィリエイト記事の見分け方
アフィリエイト記事を見分けるのは簡単です。まず記事の最初のほうか最後を確認し、最終的にお勧めしているモノやサービスがないかをチェックします。記事を書く人は、重要なことを最初か最後に配置することが多いからです。
そこでモノやサービスへのリンクがあれば、その URL をチェックするのです。パソコンの場合はそのリンクの上にカーソルを合わせると、ブラウザの左下あたりにリンクの URL が表示されます。スマホの場合は、長押しすると URL を確認できます。
この URL に ASP(アフィリエイト・サービス・プロパイダ)の名前が含まれていれば、確実にアフィリエイトです。
代表的なアフィリエイトサービス会社のドメイン名としては、a8.net、afi-b、valuecommerce などがありますが、これらを全部覚える必要はありません。URL が長く、ID らしき文字列が含まれていれば、おそらくアフィリエイトでしょう。
ただし最近では、短縮 URL を使用したり、自サイト内の単純な URL にいったんリンクさせてリダイレクトさせることでアフィリエイトとバレにくくする紛らわしい手法が使われていることもあります。ドメイン名や URL の長さ、複雑さなどを見て少しでも不自然であれば、アフィリエイト・リンクの可能性が高いでしょう。
アフィリエイトの種類と悪質性
とはいえ、アフィリエイトや広告があるから情報が信用できない、というわけでもありません。結論からいうと、Google AdSense、Amazonアフィリエイト、楽天アフィリエイトなどは、特に情報の信ぴょう性に影響しません。
Google AdSense は多くのサイトで利用されている自動マッチング広告であり、多くのサイトに広告が貼られています。AdSense では記事で特定の広告主に誘導する必要がないため、記事に書かれている内容の信ぴょう性とは関係ありません(もちろん正しい保証はないし、広告先が信用できるかどうかは別の話です)。
Amazonアフィリエイトや楽天アフィリエイトに関しては、どちらもネットで入手可能なほとんどの商品を扱っていて、紹介料率はジャンルごとに決まっているため、ブログ主は問題のある商品を高額な紹介料目当てで紹介する必要がありません。純粋に自分で使ってお気に入りの商品などを紹介していることが多いため、問題ないケースが多いでしょう。
他のアフィリエイト記事であっても、紹介料が高くなく、ブログ主が自身で利用したうえで勧めているようなものは問題ないでしょう。
問題なのは、特に優れたモノやサービスでもないのに、高額な報酬が期待できるがために、あの手この手で読者に紹介するアフィリエイト記事です。
以下は、私がパロディ的に書いてみた、アフィリエイト記事の例です。ふつうはここまで馬鹿正直にデメリットを書かないことにご注意ください。
紹介サービス業者の善し悪しを見分ける方法
住宅関係でよくあるのは、紹介サービス業者です。利用者の金銭的負担はなくても、リフォームやシロアリ、外壁塗装や屋根塗装などを各地の提携業者に紹介することで業者から紹介手数料を受け取る、というビジネスモデルです。
紹介料を取って業者を紹介する、というのはホームセンターや大手住宅会社、家電量販店など様々なところが行っていることで、すべてが悪だとは思いません。
こういうサービスの善し悪しは、提携先がマトモな業者に絞られているかどうか、手数料が適正かどうかで決まると思っています。
悪い紹介業者を利用すると、見かけより高い料金を請求されたり、質の悪い仕事をされたり、しつこい営業を受けたりする可能性があります。
しかし、悪い評判を検索しようとしても困難です。ネット上には、デメリットや悪評を紹介しているフリをしてアクセスを稼ぎつつ真実味をもたせようと偽装しているアフィリエイト記事が蔓延しているからです。
私の場合、まずやるのが、紹介業者の本社名や本社所在地を検索することです。そこにGoogleマップ上の口コミが付いていれば、悪い評判もそのまま掲載されているため、その会社の問題点がおぼろげにわかります。
元社員が実態を暴露している口コミが見つかることもあります。また、住所を調べてみたら、本社オフィスが実はレンタルオフィスやバーチャルオフィスだった、というケースもありました。
電話で迷惑な営業を行っているかどうかは、jpnumberの電話番号検索で電話番号か会社名を検索し、口コミを確認すればわかることもあります。
こうして悪評や偽装などの実態が見つかる業者よりは、地元に長く基盤があり、悪評が少ない会社のほうが信頼できる気がします。
手数料が適正かどうかは、加盟店との契約内容まではわかりませんが、どういうハードルを設けて加盟店を募集しているかは調べればわかる場合もあります。
また、アフィリエイターへの紹介料は、ブログなどのメディアを持っている方は、A8.net などの大手ASPに登録していれば、紹介プログラムを検索して見つかることもあります。この紹介料が高額であればあるほど、ネット上に巧妙なアフィリエイト記事が蔓延しているのが世の常です。
なお、これは宣伝ですが、A8.net では、自メディアで紹介しなくても、自分でサービスを利用するだけで成果報酬をもらえる「セルフバック」という仕組みがあります。
私もこれを知っていれば、クレジットカード発行(楽天カード、ビックカメラSuicaカード、三井住友VISA)、セブンアンドアイ系ネットショッピング、レンタルサーバー、ムームードメイン、宿泊予約、一休.com、コスメなどで 2 万円以上の報酬がもらえていたことに気づき、今更ながら悔しい思いをしています。。
A8.netの申し込みページはこちら(←これがアフィリエイトリンクです!)
サイト内検索のススメ
細かく具体的な情報を調べたいとき、ただキーワードを列挙して検索するだけでは目的の情報にたどり着けないことがよくあります。なんらかの情報がヒットしたとしても、匿名掲示板などの書き込みはそもそも信用できるかどうかを確認する必要があるため、手間がかかってしまいます。
そんなときにお勧めなのが、サイト内検索です。これを利用すると、情報源として信用できると思われる公式サイトや専門家のブログなどに限定し、そのサイト内でキーワードに関連する情報を検索することができます。
そうすれば、良し悪しのわからない特定の工法や建材などについて、広告情報ではなく専門家の見解を知ることができます。
サイト内検索はサイトに機能として付属していれば簡単ですが、なくても問題ありません。サイト内検索は、Google 検索の場合、検索ワードと半角スペースの後に「site:
スマホでは入力が面倒ですが、URL は「https://」や「www.」までは省略し、「co.jp」や「.com」などまでの情報を入力すれば問題ありません。
たとえば、https://www.kajdsfkj.com/ 内の 〇〇〇 に関連する情報を検索する場合は、
「“〇〇〇” site:kajdsfkj.com」などと検索します。
二重引用符(””)は、使用したほうが正確に一致する情報がヒットします。
その他便利な Google 検索テクニックについては、以下の記事が役立ちます。
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