冬の窓からの熱損失は重要ですが、窓から入ってくる熱も重要です。遮熱型の Low-E ガラスを使用していても、単板ガラスと比べて半分くらいの日射熱は入るものです。超高断熱住宅では、無暖房でも、窓から侵入する日射熱だけで部屋が暑くなりすぎる場合もあるそうです。高断熱住宅では、日射熱をうまく取り込むことができれば、暖房費を減らすことができます。
そして、だれでも簡単に日射熱取得を 2 割以上アップさせる方法があります。
窓のカーテンをすべて開けるのです(特に南面)。
日射熱取得率については、以前、主に遮熱の視点からデータを紹介しました。これを基に計算すると、日射熱取得はレースカーテンを開けるだけで、単板ガラスで約 6 割、遮熱型の Low-E ペアガラスでも約 2 割アップすることになります。
これをやるのは立地によっては勇気が必要ですが、日中の家の中は意外と外からは見えないものです。Low-E ガラスの場合は特に。
私は天気のいいとき、日中あまり使用しない部屋ではカーテンを開けるようにしています。床が暖かく、明るくなり、気持ちのいいものです。ただし外からの視線も気になるので、見えそうなところはちょっと片づけます(これもメリット?)。
視線が気になる場合は、(反射率の高い)レースカーテンを開け、(反射率の低い)メインのカーテンを閉める方法でも日射熱取得を増やすことができそうです。紫外線を通す窓ガラスの場合、カーテンの劣化も早まるかもしれませんが。
みなさんもいかがでしょうか。
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