ハウスメーカー営業のウソを見抜くための 3 つの方法 | さとるパパの住宅論

ハウスメーカー営業のウソを見抜くための 3 つの方法

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住宅会社を絞るにあたってはさまざまな意見を聞くことになりますが、住宅営業から提供される情報には悪質なウソが含まれていることがままあります。

信じたくない話ですが、特にハウスメーカーは自社の仕様を変えにくいため、非公式な場で他社の仕様についてマイナスの情報を流すこともよくあります。

これらのウソを信じてしまった場合、施主は他に選択肢はないと思ってしまい、より相性のいい住宅会社を除外してしまうことになりかねません。

また、住宅展示場をいくつも回っていたら、メリット・デメリットなどの幅広い知識は付いたものの、どの意見を重視すべきかわからなくなってしまう、ということも起きがちです。

ここではその対策について考えたいと思います。

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対策1:情報を自分で再確認する

営業担当者がつくウソには、次のタイプがあります。

無知や思い込みから生じるウソ
例:「うちの住宅は十分に高気密・高断熱」、「高断熱住宅の夏は暑すぎる」

他社のデメリットを強調するウソ
例:「樹脂サッシ(あるいはグラスウール断熱材など)は絶対に使ってはいけない」、「性能値の計算方法に問題がある」

このような、住宅会社の絞り込みに左右する情報を受け取ったとき、それをそのまま真に受けてはいけません。

営業担当者は意外と無知だったり、バイアスがかかっている可能性があるため、手間でも自分なりに情報を調べて再確認することが重要です。

少しググってみれば、ダメだと言われる建材が、広く長く使用され、問題なく普及していることがわかったりします。

どんなものにもメリット・デメリットがあるため、「ダメだ」という意見と「問題ない」という意見のどちらを信じていいかわからないこともありますが、論争があるとわかるだけでも収穫です。

対策2:信頼できる第三者の意見を聞く

時間がない場合や自分で判断が付かないことは、専門家の意見を聞くのもいいでしょう。

しかし、いろいろ考えると、信頼できる第三者を見つけることは非常に困難です。

一級建築士という資格を持っていても、不得意分野がある人もいます(本当の省エネ住宅について無知な人はたくさんいます)。

専門知識があったとしても、会社や組織に属しているがために「しがらみ」で自由な意見を言えない人もいます。ポイズンです。

私のようなどこの馬の骨ともわからない素人の意見は、間違っているかもしれません(間違いを見つけた方はご指摘歓迎します)。

近所で心から信頼できる専門家に出会えたならば非常に幸運なことですが、そうはいかないことも多いものです。そんなときは、自分で正しい知識と判断基準を身につけていくしかありません。大変な労力がかかり、突き詰めるとキリがないので、できる限りでかまいません。

対策3:正しい知識と判断基準を身に付ける

正しい知識と判断基準を身につけるには、「本物の専門家」によるしがらみのない意見を聞くことが近道です。

注意が必要なのは、建築士でも極端な考えをもつ人がいるということです。「いい住宅」をテーマに書かれた本は山ほどありますが、たとえベストセラーであっても、自社の宣伝と他社批判にとどまっている内容が少なくありません。著者はもちろん、自分で本当によいと思った住宅を推薦しているわけですが、独断や偏見が含まれていて、大事な視点が欠けていたり、欠点に目をつぶっているように思えることもしばしばです。

批判と向き合いながら、しがらみなく自由な意見を発表できる「本物の専門家」は主に、学者か、個人の建築家です。高断熱住宅に関していえば、HEAT20 やパッシブハウス・ジャパン、新住協などの団体で要職についている方々は、間違いなく本物の専門家といえるでしょう。「本物の専門家」の意見は、細かい差異はあっても共通点が多いものです。

このような方々のブログや SNS を見つけてチェックするのもよいですが、ちょっと非効率です。よくまとまっているのは本なので、これらの著書のなかから自分のレベルにあった本をいくつか読むことが、正しい知識と判断基準を身につける一番の近道だと思います。

逆にやってはいけないことは、バイアスのある団体がバックにいる情報を参考にすることです。特定の建材の業界団体や、スポンサーを意識しなければならない業界誌、会社のカタログなどの情報は、その意図や背景を考慮しながら読む必要があり、やっかいです。

Web ページにしても、運営者を確認すると公平とは思えない立場から発信されている情報も多くあります。個人によるアフィリエイト記事も氾濫しています。お金の流れを意識して情報を収集する癖をつけておきたいものです。

住宅会社のカタログなどの広告資料を読むのは、ある程度の知識を付けた後にするのが理想的です。その際は、小さい文字で書かれた注釈を見逃さずに。問題の本質はそこにあります。

なお、私が把握しているお勧めの書籍については、こちらのページで紹介しています。注)

注)リンクを通じて本などを購入していただければ私の収益になります。下心あります!

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