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当サイトはこれから住宅を建てる施主が対象ですが、工務店の方々からのアクセスもそれなりにあります。おそらく、高断熱住宅を建てていて、施主のことを第一に考えてくれる素敵な工務店だと思うので、そうした会社には是非発展していただきたいと願っています。
「高断熱・高気密に対応できる全国の住宅会社リスト」を公開しているのも、消費者が良い住宅会社を見つける手助けをしたいからです。
紹介料・広告費の高い無料紹介サービスや無料住宅誌では、施主・住宅会社の双方にメリットがないどころか、デメリットが大きいとさえ思います。
そこでこのページでは、住宅会社探しを経験した者として、「工務店がこうしてくれたらいいのにな」と常日頃思うことを書いてみたいと思います。
それは一言でいうと「Web マーケティング」です。要は、施主が求めている情報がインターネット上で見つからないためにマッチングの機会が失われていることを危惧しているわけです。
すでに将来にわたって十分な受注がある住宅会社にはどうでもよいことですし、ここで提案することを実践してうまくいかなかったとしても責任は負いかねますが、一意見として参考にしていただければ幸いです。
工務店の強みと弱み
施主として強く願うのは、安くて良い住宅会社を見つけたいということです。そのために住宅展示場に出かけたり、スマホでいろいろと検索して調べたりと、結構な労力をかけます。そこで思うのは、以下のことです。
大手ハウスメーカーに負けない強み
ハウスメーカーについて調べると、たくさんの情報が見つかります。中間マージンの多い高コスト体質、本当に施主のことを考えているとは思えない利益重視の姿勢、まやかしの多い宣伝文句、ずさんなアフターケアなど、多くの問題があることに気づきます。そこで、地域に根差した優良工務店ならそんなことはないだろう、と期待したくなります。工務店ならではの強みは、ここにあります。
足りないのは情報と信頼感
しかし、地元の優良工務店を探そうとしても、多くの壁にぶち当たります。近所の工務店はマップ検索やタウンページなどで探せばいくらでも見つかりますが、どの会社にどんな特長があるのか、情報がまったく足りません。大手ハウスメーカーのように多数の施主ブログが見つかることまでは期待しませんが、スマホで調べた時に最低限の情報がわかるようにしていただきたい、というのが施主として切に願うことです。
足を運んで話を聞くのは労力がかかるので、希望に合う可能性が感じられない工務店には、出向き気すら起こりません。いつでもアクセスできる住宅展示場と違い、最初の敷居が高すぎるのです。
工務店に最低限行ってほしいこと
この敷居を下げるために工務店側に行っていただきたいことは以下のとおりです。
Web サイトの作成
工務店リストを作成していて Web サイトが見つからない工務店が多数ありましたが、後述するように無料でも簡単に作れる時代なので、デジタルが苦手でもそこは何とかしていただきたいと思います。近所の優良工務店を見逃していたことに後で気づくと、施主としても悔しいので。
Web サイトは別に凝ったものである必要はありません。PC よりスマホで見る人のほうが多いので、スマホで見やすいページであることが大事です。
Web サイトのマップへの登録
Google マップで工務店名などを検索しても、ヒットしない場合や、Web サイトへのリンクが貼られていないケースが結構ありました。これは非常にもったいないことです。
まずは無料で簡単にできる以下の登録を行っておきましょう。
iPhone の利用者も多いので、Apple マップにも登録しておくとよいかもしれません。
さらにこだわるなら、MEO(Map Engine Optimization)というキーワードでいろいろ調べてみてください。
Web サイトにあると望ましいコンテンツ
Web サイトでは、自宅をお願いしたい工務店かどうかを判断するために、以下の情報があることが望ましいです。
- 施工対応エリア
- 外観・内装の実例
- 耐震等級、ZEH、長期優良住宅等の実績
- おおまかな価格帯
- 高断熱・高気密への対応(UA値、C値、気流止めの施工)
- 会社の略歴・問い合わせフォーム
一番不安になるのは、何年も活動しているのかどうかがわからない会社のサイトです。見学会情報でも何でもよいので、半年以内のニュースがあれば安心できます。
また、職人気質でとっつきにくい人かもしれないという心配もあるので、ブログ記事や YouTube 動画(サイトに簡単に埋め込めます)が少しでもあると、人柄がわかって親近感がわきます。
参考サービス
Web サイトを作成するにあたってお勧めのサービスは 2 種類あります。
無料ホームページ作成の Wix、Jimdo
手軽にとりあえず作成する場合には、無料ホームページ作成サービスの大手、Wix と Jimdo(ジンドゥー)がお勧めです。世界的にはイスラエル発 Wix の利用者が多いようですが、日本では KDDI が運営していてサポートが充実している Jimdo のほうが利用されているようです。
どんな Web サイトができるのかは、それぞれ、「工務店 site:wix.com」の検索結果と、「工務店 site:jimdo.com」の検索結果をチェックすると実例を確認できます。
▶ Wix
▶ ジンドゥー
これらはスマホだけで完結できるほど簡単に Web サイトを作成できます。サイトがない状態よりはずっとマシなので、パソコンが苦手でも一度挑戦していただきたいサービスです。ただし、以下の場合にはお勧めしません。
- パソコンが苦手ではない
- SEO(検索エンジン最適化)に強いもっと効果的なサイトを作りたい
- 独自ドメインを利用したい
- ブログもやりたい
どれか 1 つでも当てはまるなら、当サイトでも使っている WordPress を利用することをお勧めします。
圧倒的シェアの WordPress
WordPress は、日本でも世界でも圧倒的に利用者の多い CMS(コンテンツ管理システム)です。検索上位に表示される Web サイトの多くはこのシステムを利用しています。SEO に強く、自由度が高いからです。
Wix などよりは難しく、思いどおりのページの形をつくるための初期設定に多少の手間はかかります。が、一度形ができてしまえば、無料ブログサービスと似たような使い勝手で更新していくことができます。
WordPress で Web サイトを作るのに必要なステップは、主に以下の 4 つです。
- レンタルサーバーを契約する
- 独自ドメイン(xxxx.co.jp など)を取得する
- WordPress を導入する
- 好みのテーマを入れる
プログラミング言語などの知識は不要で、私でもなんとかなっています。『いちばんやさしいWordPressの教本』などの書籍も役立ちますが、大手のサービスを選択しておけば、ネット検索だけで細かい設定方法をわかりやすく解説しているページがたくさん見つかります。
レンタルサーバーは、シェア 1 位で評判の良いエックスサーバーを選んでおけばいろいろ安心です。WordPress を簡単に導入できるサービスも整っているし、ドメインも取得できます。
コスト重視で地域 No.1 を目指す程度なら、たとえばスターサーバーの月額 220 円~のプランでも問題はありません(当サイトも利用していました)。
独自ドメインの取得先は、取得費(1円~3千円くらい)や更新費(年間数千円)で選んでもいいですし、サポート情報の多いお名前.com などの大手も安心です(私が利用しているのは同じ GMO 系のムームードメイン
です)。
WordPress のおおまかなテンプレートであるテーマについては、有料のものと無料のものがあります。私が使っているのは無料テーマの Cocoon ですが、ビジネス用途では Lightning などが使いやすいかもしれません。カスタマイズ性やサポート情報を期待するなら、Lightning の有料版である Lightning Pro が定評あり、デザインとしてもお勧めです。
参考書籍
Web マーケティングといっても、みんな地元の良い住宅会社を見つけたいだけなので、ライバルは多くありません。検索するとよくヒットする〇〇〇〇〇〇ホームや〇〇ホームほど頑張って記事を書く必要もなく、YouTuber になる必要もありません。
ただ、もっと事業を拡大したい、Web サイトに力を入れたいという場合には、以下の書籍の情報が役立ちます。
そもそも「マーケティングって何?」という方には、定番本『コトラーのマーケティング・コンセプト』がお勧めです。本質がわかります。
Web マーケティングについて、もっと具体的に効果的な方法を知りたい方には、以下の本が特にお勧めです。この本は、旧版の圧倒的高評価レビューを見ればわかるように、Web マーケティングの実用的なノウハウをわかりやすい漫画風ストーリーと併せて解説している良書です。ソーシャルメディアの活用法やレンタルサーバーについても解説されています。著者は、SEOテンプレート【賢威】
を開発している会社の代表です。この WordPress テーマも、SEO に強いと評判で、サポートが充実しているのでよさげです。