"暖房費"

第一種換気

第一種換気の熱交換率は本当に90%もある?

全熱交換型の第一種換気システムでは、多くの製品で 90% 程度の熱交換率(温度交換効率)が宣伝されています。熱交換率は、高ければ高いほどよいものです。しかし、宣伝パンフレットに熱交換率 90% と書かれていても、実際の住宅で使用する際に 9...
高気密高断熱住宅

住宅を高断熱化しても脱炭素にはならない

脱炭素化に向けた動きが活発になっている昨今、東京都は戸建住宅への太陽光パネル設置を義務化しようとしています。太陽光発電にはさまざまな問題もあることが認知されてきており、反対論も大きくなっておりますが、その代案や脱炭素化の対応として、住宅の高...
高気密高断熱住宅

自然温度差の注意点とメリット

断熱性能を表す指標としては UA値(外皮平均熱貫流率)や Q値(熱損失係数)が有名ですが、この頃は一部で自然温度差も利用されているようです。自然温度差は熱量ではなく℃単位なので、Q値やUA値と比べると直感的にわかりやすい数字です。しかし、Q...
高気密高断熱住宅

樹脂スペーサーとアルミスペーサーの断熱性能差は大きくないが…

細かい話ですが、複層ガラスにはスペーサー(Spacer)と呼ばれる部位があり(下図)、その材質によって樹脂スペーサーとアルミスペーサーに分けられます。リクシルのサーモスXでは樹脂スペーサーが標準ですが、YKK AP の APW330 などで...
高気密高断熱住宅

断熱性能が高いほど暖冷房費が安いのは本当か?【ZEH住宅の実測調査結果】

断熱性能が高いほど暖冷房費が安くなるとはよく言われていることですが、多くは理論上やシミュレーション上の話であったり、少数の住宅での事例であったりします。私はずっと、高断熱の住宅に住んで本当に暖房費が安くなるのかは疑問でした。断熱性能が高くな...
高気密高断熱住宅

気密性能(C値)は断熱性能(Q値)にどれだけ影響するか

「いくら高断熱でも気密性能が低いと意味がない」ということはよく言われます。すきま風が多いと寒くなるのは、直感的にもわかることです。では、気密性能(C 値)は断熱性能や暖房費などにどの程度影響するのでしょうか。断熱性能というと最近は UA 値...

桧家住宅のZ空調について全館空調ユーザとして思うこと【旧版】

近年急成長を遂げているヒノキヤグループの桧家住宅。最近では「Z空調」(絶好調とかけて「ぜっくうちょう」と読む。絶空調)という全館空調システムを積極的に宣伝しています。それほど高くない価格帯で全館空調を採用できるというのは、なかなか魅力に感じ...
第一種換気

冷房期の第一種換気のデメリット?【熱交換換気と再熱除湿の関係】

第一種換気の熱交換換気は仕組みを知ると一見良さげですが、やや高コストであり、暖房期の省エネ効果はあっても年間の換気・冷暖房費合計の省エネ効果は実はあまり期待できなかったりします。北海道ほどの寒冷地でもあえて第三種換気が採用されているくらいな...
高気密高断熱住宅

低気密・中気密は何がどう問題なのか

「C 値 1.0 を下回る高気密性能が大事」とはよく言われているものの、そのレベルの戸建住宅をふつうに提供している住宅会社はまだ多くありません。工法ごとの C 値の平均と標準偏差はこんな感じなので、多くの住宅は 1~5 の範囲でしょう。わが...
高気密高断熱住宅

高断熱住宅は暑くてエアコンが欠かせないという問題【中間期の暑さ対策】

高断熱住宅は冬に暖かいのが一番の売りです。住宅を高断熱にすると、冬の室内の最低温度が高くなります。しかしここで疑問に思うかもしれません。夏の室温も高くなってしまうのではないか、と。実際、高断熱住宅に住んでいる人からは、高断熱住宅は夏だけでな...