「家事がラクになる!」とあこがれて導入した Panasonic のビルトイン食洗機ですが、使っているうちに様々な問題に気づきました。
各家庭によって事情はさまざまでしょうが、わが家のケースを紹介したいと思います。
食洗機で換気量が増える問題
まずは、レンジフードの使用時間が長くなる問題です。
食洗機の利用中は排気口から高温の湯気が出るので、冬は加湿器の代わりだと思ってもよいですが、夏はレンジフードで換気したくなります。
食洗機の運転時間は約 90 分。この間、レンジフードの換気扇を回すとなると、空調の効いた空気をだいぶ外に捨てることになります。わが家の場合、レンジフードの風量は、「弱」で 260㎥/h あります。住宅全体の換気装置の風量が 250 ㎥/h なので、通常 1 時間に 0.5 回の換気が、レンジフードを付けている間は倍以上になっていることになります。
この問題については「キッチン換気はあえてのショートサーキット」でも取り上げましたが、レンジフードの使用時間を減らすことも重要です。
日本では一般的に 45cm 幅の食洗機が採用され、1 日 2 回運転するパターンが多いようですが、毎日食後に 90 分 2 回の運転を行ってレンジフードを動かすとすると、食洗機のために 3 時間もレンジフードの稼働時間が増えていることになります。レンジフードを止め忘れると、影響はさらに大きくなります。冬はともかく、夏場の冷房や除湿にとっては大きな負担になっていることでしょう。
『ホントは安いエコハウス』では、家事をラクにするために 1 日 1 回の運転で済むよう 60cm 幅の食洗機を推奨しています。
食器の数は多く必要になりますが、この方法のほうが確かに省エネになりそうです。
ただし、わが家の場合には採用できそうにありません。
朝使った食器を夜まで洗わずに置いておくことに抵抗があるからです。
キレイ好き問題
この問題は深刻です。日本人には多い気がしますが、キレイ好きゆえに食洗機で家事がラクにならないのです。
まず、食洗機の洗浄には限界があります。汚れが残らないように洗ってもらうためには、「予洗い」が必要です。いくら最新の食洗機であろうと、魚の皮や脂の塊、こびりついたタンパク質などの固体はあらかじめ取っておく必要があるでしょう。
ヘラは大活躍しますが、それで十分だとは思いません。魚や脂の多い食事をした後、それだけでは食洗機の庫内に臭いが残ってしまうからです。
そのため、わが家では、予洗いとして、臭いが残らなくなるまで洗剤等で洗ってから食洗機に入れています。当然、手間も時間もかかります。
もう、何のための食洗機だかわかりません。
同時期に食洗機を導入した別の家庭では、そういうことが嫌で、食洗機を使わなくなってしまいました。
しかし、わが家は、それでも食洗機をフル活用しています。
雑菌がわきやすいフキンで拭く必要があまりなく、高温で乾燥できるので衛生的ですし、食洗機で洗うと、食器類、特にカトラリーの輝きが違ってくるからです。
いつの間にか、食洗機を利用する理由が、家事をラクにするためではなく、よりキレイにするためになってしまっていました。。
ちなみに食洗器用の洗剤は、試行錯誤の末「ジョイの粉末タイプ」を愛用しています。最近多いジェルタイプは微妙でしたが、近年のジェルタブは予洗い不要をうたっていると知り、気になっています。
これは本当に洗浄力が高そうです。価格はやや高めなので、庫内洗浄用にたまに使ってみたいと思います。
追記:近所のドラッグストアより安かったので Amazon で買って実際に使ってみましたが、軽く脂を落としただけで肉の臭いがまったく残らずにキレイになっていました。これなら家事がラクになるので記事タイトルは誤りでした。ごめんなさい。
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