一条工務店は大人気です。躍進した理由は、ほかを圧倒する性能重視の姿勢だけでなく、ソーラーパネルの販売法、魅力がわかりやすい全館床暖房などいくつもあり、魅力的なハウスメーカーの 1 つになっています。近所でも建築現場をよく見かけ、多くの住宅会社にとって手強い競合相手になっているんだろうなと思います。
しかし、一条工務店の家がいくら素晴らしいとしても、多様なすべてのニーズに応えることは不可能です。一条工務店以上に満足できる住宅を建てられる工務店などは、他にもたくさんあるはずです。
今回は、私が住宅会社を選ぶときに、こんな工務店があれば一条工務店よりも魅力的に感じるだろうと思う条件を考えてみました。あくまで個人的な意見の一つですが。
価格が安い
一条工務店の弱点の一つは、その価格です。高性能なのは歓迎でも、価格が高いと手を出しにくくなります。一条工務店と同じ性能の住宅を建てるのであれば一条工務店は高くないのかもしれませんが、そこまで高性能でなくても安いほうがいい、という層も多いのではないでしょうか。
工務店は一般にハウスメーカーよりずっと安く家を建てることができるので、それは大きな強みでしょう。ただし、安いだけの住宅会社ならいくらでもあるので、安いだけでは価値はありません。
それなりの性能も求められます。要はコスパです。
大手ハウスメーカー以上の高性能
一条工務店の性能とそのメリットを知っていると、どうしても高い住宅性能を求めたくなるものです。一条工務店レベルとまでいかなくても、大手ハウスメーカー以上の性能は確保したいものです。
耐震等級 3 と長期優良住宅に対応できる
大手ハウスメーカーは耐震等級 3 や長期優良住宅の仕様に標準対応していることが多いものですが、工務店はそうではありません。標準仕様でなくとも、これらの仕様で建てた実績があることは重要なポイントだと思います。
高断熱住宅の実績がある
ある程度の高断熱住宅は仕様しだいで簡単に実現できますが、重要なのは実際に建てている実績です。たとえメインで売る気がなくても「一条工務店並みの高断熱住宅を建てられる」というプランが見られれば、少しは安心できます。アイフルホームのセシボ極は、そういった意味でうまい戦略だなと感心します。
実際には、設計者が高断熱住宅の住み心地を把握していることも重要です。高断熱仕様は可能でも、実際の住み心地の違いを知らないと、高断熱住宅に適した間取りや空調についても知らないことが予想されます。必須ではありませんが、新住協やパッシブハウス・ジャパンなどの団体の会員であれば安心です。
理想をいうと、宿泊体験できるモデルハウスなどがあれば完璧です。床暖房がなくても寒くない、ということなどは、体験しないとわからないからです。
高気密(C 値を公表している)
高気密をうたっていてもC値(相当隙間面積)を公表している住宅会社はまだ少数派なので、C値を公表していると非常に魅力的です。1 を切れるところは大手ハウスメーカーでも数えるほどしかないので、これができると大きな魅力に感じます。
気密性能を上げるためには細部まできっちりと仕事をする必要もあるため、気密性能が高いと施工も丁寧という印象もあります。一条工務店の現場はレベルがまちまちなので、施工がしっかりしている会社はより魅力に映ります。
魅力的な住宅会社の条件は他にいくらでも思いつきますが、上記だけでもかなり限定されてしまうのが難しいところです。住人の立場に立って良い家を建てようと努力し、そのための知識の更新を欠かさない住宅会社が令和の時代に増えることを願っています。とりあえず「令和」と書いておきたかった さとるパパでした。
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