【独学16時間?】第二種電気工事士・学科試験合格までの道のり | さとるパパの住宅論

【独学16時間?】第二種電気工事士・学科試験合格までの道のり

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自宅に数十個あるLEDライトの交換を自分でやれたら便利で安上がりになりそう、という安直な気持ちで受けることにした第二種電気工事士(国家資格)。

詳細 電気工事士の資格を取得しようと思います。

真面目にすべてを習得する気はなく、できるだけ時間と金をかけず、ギリギリ合格でも資格さえ取れればいい、くらいのスタンスで臨みました。

その結果、60 点以上程度で合格のところ、88 点で無事合格することができました(技能試験はこれからです)。

一般的に 40~100 時間の学習が必要といわれる学科試験の勉強時間は、20 時間以下程度で済んだので、どんな感じで勉強してどうなったのかを紹介したいと思います。

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学習の流れ

ここでは、2023 年に入ってから独学で勉強を開始し、5 月の GW 明けに無事合格するまでに行ったことを書いておきます。

概要

電気工事士の勉強には、資格講座、講習会参加、動画視聴、過去問題集などさまざまな方法があると思いますが、私が取り組んだのは次の本(の2023年版)一冊だけです。Amazon でこのシリーズが売れていて、高評価だったので。

この本は本当に感心するほどよくまとまっていて、テキスト・頻出問題・過去問4回分が収録されています。

学習のヒントも詰まっており、基本的に、この本に書いてある通りに勉強しました(すべてはやってません)。

具体的には、以下のような感じで学習を進めていきました。

解説全体をざっと読む【約7時間】

ひとまず全体像を把握しておきたかったので、200 ページほどのテキスト部分をざっと読みました。
風呂上がりの 10 分ほどで 4 ページずつ読むという生活を、休みつつ続けたため、2~3 カ月くらいかかりました。

振り返ることなく、とにかく全部に目を通そうとしたのですが、途中で飽き、覚えることが多すぎるとうんざりしてきたので、最後のほう(複線図と電気の基礎理論)は要点のみを飛ばし読みするだけにしてしまいました。

頻出過去問を解く【約4時間】

試験1カ月ほど前になったところで、本にある 180 題の頻出問題を解いてみました。テキストはざっと読んだだけなので、図記号や重要数値などはほとんど忘れている状態でしたが、解答を見ずに解いたところ、正答率は 55% でした。

合格は 60% 以上なので、頻出問題に答えられる知識をいくつか身に付ければ合格できるだろうという大まかな予測が立ちます。また、絶対に覚えるべき図記号や数値がいくつか浮かび上がってきたので、テキストを振り返りつつ、この頻出問題の復習にじっくりと取り組むことにしました。

とはいえ、案の定、複線図はさっぱりでした。電気の基礎理論の問題は、オームの法則しか知らなくても、もう少しで解けそうな問題が多かったため、解法にざっと目を通しておく程度に復習しました。

過去問を解く【1時間】

復習が終わったところで、現在の実力を試そうと、試験 2 週間前になって、過去問を 1 回分だけ解いてみました。試験の制限時間は2時間ですが、複線図は描かない(描けない)ので、30 分で終わります。結果は 62 点と、ギリギリ合格できるレベルでした。点数がヤバかったら連休中にじっくり勉強しようと覚悟していましたが、その心配は無用でした。

配線図の問題は、知識としては知っていたのに、図面のどこに注目すればよいのかわからずに解けない問題がいくつかありました。過去問に慣れる必要を感じました。

電気の基礎理論の問題は、理論の意味はまったく理解していないのに、三角関数的に考えて √3 をかけたりすればいいんでしょ、くらいのテキトーな解法で、ほぼ正解を選ぶことができました。

この時点で一応合格点はとれたので、もう少し知識を定着させれば、確実に合格レベルに達することができるはずです。学科試験合格だけが目的なら、過去問の知識問題を繰り返すのが最も効率的でしょう。

しかし、後に控える技能試験に合格するには、複線図の知識は必須です。そこで、過去問はわからなかった問題を軽く見直す程度にして、複線図の学習にきちんと取り組むことにしました。

複線図を学ぶ【1時間】

テキストで複線図の章を読むと、意外と難しいことはなく、わかった気になります。しかし、実際に自分で最初から作図しようとすると、つまづくところがありました。

再度過去問を解く【2時間】

複線図の理解は完ぺきではありませんが、本番1週間前にもう一度、別の過去問を解いてみることにしました。その結果、複線図は正しく描けず、その関連問題をすべて間違えていましたが、知識の定着や問題への慣れもあり、得点は 72 点に上がっていました。

過去問の復習をした後は、試験日まで何もしません。ここまでできるようになっただけで十分満足なので、追い込みで勉強することもありません。

頻出事項を覚える【1時間】

最後の仕上げとして、本番直前に一時間ほど、よく出る重要数値や、過去に間違えた問題について再確認しました。

もう、思い残すことはありません。

CBT方式で第二種電気工事士学科試験を受けてみた

私が受けた 2023年上期の試験は、電気工事士試験に初めて CBT(Computer Based Testing)方式が導入されたタイミングでした。
CBT 方式は、試験日程を選ぶことができ、通常の筆記試験より早く受けることができるのがメリットです。

CBT 方式は図面が見にくいのがデメリットだと思っていましたが、拡大できたので問題ありませんでした。
メモ用紙が A4 1枚というのも、足りないのではないかと不安でしたが、裏表で使えば十分でした。

たっぷり1時間半ほど時間をかけて解答し、複線図も描くことができ、結果、88点(50問中44問正解)を獲得することができました。

CBT 方式では試験終了直後に正答数を知ることができるので、ボーダーラインでない限り、ほぼ合否がわかります。

試験の難易度は予想通りで、特に難しい資格ではありません。加齢による記憶力の衰えが少し心配でしたが、合格のために最低限覚える必要があることはそれほど多くなく、問題ありませんでした。

今回、余裕で合格できたとはいえ、理解せずに小手先の知識で正答になった問題もたくさんあったので、私の知識はだいぶ不完全です。ほぼ満点をとれる人たちはレベルが違うことがわかっているので、電気工事士として尊敬します。

第二種電気工事士試験があまりに簡単だと油断されるとよくないので書いておくと、私がそれほど勉強しなくても合格できたのは、元々基礎知識が少しあったからでもあります。大学受験では物理を選択しておらず、大学で学んだ土木系の知識は役に立ちませんでしたが、次の知識は試験に役立ちました。

  • 中学受験レベルの電気回路の知識
  • Wh や J などの単位換算法
  • 小数のかけ算、割り算
  • 三角関数の計算
  • 英単語の知識(略号が推測できる)
  • 数十年の人生経験

これらの知識が足りない場合は、もっと勉強する必要があると思うので、受験する方は油断しないようご注意ください。

なお、第二種電気工事士の筆記試験は、一週間前から勉強を始めたり、一夜漬けで勉強したりしただけで合格したという声もあります。最短で筆記に合格するだけなら、テキストを読まずに頻出問題や過去問を数回繰り返すだけでも合格できるとは思います。私の場合、それでは学習欲が満たされず面白くないので、そうはしませんでしたが。

第2種電気工事士学科試験合格レベルでどこまでわかるようになったか

この資格をとれるようになったら電気回路についてどこまでわかるようになるのかは、つい最近まで疑問でした。
図記号などについて勉強していても、電気工事ができる十分な知識がつく実感がわかなかったからです。

先日、家電の修理で呼んだサービススタッフの保有資格は同じ第二種電気工事士でしたが、彼ほどの工事がすぐできるとは到底思えません。
当然ですが、電気工事士として活躍するには、さまざまな道具を実際に使い、実務経験を積む必要があるのでしょう。
そこら辺の電気製品内部の仕組みとかは、いまだにわからないことが多すぎます。私はまだまだヒヨッコですし、電気工事士を仕事にする気もありません。

それでも、合格できるレベルまで勉強したくらいのところで、ようやく知識がつながってきて、いくつかのことがわかるようになってきました。

以前は全くわからなかったのに大体わかるようになったのは、たとえば次のようなことです。

  • 正式な電線の接続方法
  • 自宅の電気配線の具体的な線数や接続関係
  • 自宅の配線図にある各線、機器の目的
  • 自宅の電気配線工事の問題点
  • 庭の外灯や小屋に電気を送る方法
  • そのために必要な材料、工具

わからなかったことがわかるようになるのは、ちょっと気持ちの良いものです。

なお、電気工事士資格を取得するには、学科試験に合格するだけでなく、技能試験にも合格する必要があります。7月の技能試験は甘くないかもしれないので、引き続き気を抜かず、落ちない程度に頑張りたいと思います。

追記:技能試験の勉強を始めました。コメントで教えていただいた、日本エネルギー管理センターの YouTube 動画を一本見てから 1 回つくってみたところ、時間を少しオーバーしてしまいました。やはり繰り返しの練習も必要ですね。

時短のための小技は検索すればいろいろ公開されているので、参考になります。
便利グッズの必要性を実感したので、以下を購入しました。

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