天井・床下点検口は高気密型にするべき?改善は可能?

床下や天井の点検口には、高気密型の点検口というものがあります。わが家を建てたときは存在を知らなかったのでハウスメーカー標準仕様を採用したところ、高気密型ではない点検口が採用されていました。温暖地において、高気密型点検口はそれほど一般的ではないのでしょう。

一般的ではなくても、高気密型点検口は希望したら対応してもらえたというケースも結構聞きます。対応してもらえるなら、天井・床下点検口は高気密型にするべきでしょうか?

参考になりそうな情報を紹介します。

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点検口からの漏気はどのくらい?

住宅の気密性を表すC値(相当隙間面積)において、点検口に起因する隙間の量はどのくらいでしょうか。

『本音のエコハウス』という本の p.100 によると、昭和60年当時の在来工法の住宅(C値 12 ㎠/㎡)において測定した床下点検口の隙間は、2つでC値0.43 相当だったとのこと。割合としては大して多くありませんが、床面積の 100㎡ をかけると、約 43㎠ の隙間(相当隙間面積)があったことになります。高気密といえる C 値 1.0 ㎠/㎡ の住宅 100㎡ の相当隙間面積が 100㎠ であることと比べると、かなりの量になります。

一方、こちらの隙間の調査結果では、どういうわけか床下点検口の項目がありません。

わが家のような最近の住宅の点検口では、そこまで隙間がないかもしれません。そこで簡易気密測定法を使って、わが家の点検口の漏気の影響を調べてみることにしました。

わが家の床下点検口は、キッチンと脱衣所に1つずつあり、和室の畳の下にも簡易的な点検口が1つあります。天井点検口は2つあります(わが家は天井断熱ではなく屋根断熱であり、外気に通じる点検口ではないため、天井点検口の影響は小さいと予想します)。

これらの点検口を養生テープですべて塞ぎ、レンジフードで負圧をかけたところ、差圧は 1~1.5 Pa ほど増加しました(測定精度が悪いのでアバウトです)。相当隙間面積に換算すると、全部で 10 cm2 前後の隙間があったのではないかと推測します。床面積 100㎡ の住宅で、C値 0.1 相当です。

気密改善のコスパでみるとコンセントボックスのほうが重要ですが、高気密住宅を目指すのであれば気になるレベルですし、天井断熱なら影響はもっと大きくなる可能性もあります。

参考 コンセントボックスの気密を改善する方法【築後も可能】

そういうわけで、高気密住宅を希望する方は、高気密型点検口をご検討ください。

以下のような製品はフレームが樹脂となっていて、その点もお勧めです。わが家のような金属製フレームだと、裸足で踏んだ時にヒヤッとし、ちょっと不快だからです。

天井点検口は以下製品などがありますが、在来軸組工法か2×4工法かなどでタイプが多々あるのでご注意ください。

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築後の点検口の気密改善

わが家の床下点検口はいまさら交換できませんが、できることなら隙間を塞ぎ、気密性能を高めたいものです。
そこで、和室の簡易点検口と、ふつうの床下点検口をそれぞれ別の方法で気密化してみました。

和室の床下点検口の気密改善

まず気になったのは、和室の中心にあった床下点検口です(以下)。

合板をくり抜いて発泡スチロールをはめただけの点検口で、カット面が荒く、隙間も目に見えるレベルです。
普段は上に畳が敷き詰められているため影響が少ないかもしれませんが、畳をはがして負圧をかけると隙間風を感じます。

この点検口は住んでから何年も使用したことがなく、これからも滅多に使わないため、合板の切れ目(表側)とフタの穴(合板裏側)を養生用テープ(Amazon)でふさぐことにしました。使う時に剥がせばよいでしょう。

床下点検口の気密改善

キッチンと脱衣所の床下点検口は、わが家の場合、床下収納ボックスの有無が異なり、無の脱衣所はこんな感じです。

右下に写っているように木枠には明らかな隙間があり、すき間風を感じたので、これは目地シールで埋めました。

参考 セメダイン目地シール(かべシール)とヤヨイジョイントコークAの比較

さらに気密性を高めるために注目したのは、フタの接合部(金属部分)です。フタは載せるだけでパッキンがないため、密閉せず、そこから漏気が発生してしまいます。

しかし、この金属フレームの水平部にパッキンを付けるとフタが浮き上がってしまい、危険で不格好です。
ここは諦めるしかないか、と思っていたら、読者の方から良いグッズを教えていただきました。

「すき間モヘアシール」という、粘着テープに細かいブラシ(モヘア)が付いたような製品です。

(画像クリックでAmazonのページに移動します)

モヘアなので完全密封とはいきませんが、潰れるので可動部の狭い隙間に最適です。

さっそく毛の高さ 4mm のタイプを枠の長さ分だけ購入して貼ってみたところ、次の問題に気づきました。

・金属枠の底面(水平面)に貼るとフタが浮く
・金属枠の側面(垂直面)に貼るとよいが、全辺に貼ると開閉できない

そこで結局、外枠の 4 辺のうち、すき間の大きい 1~2 辺に貼ることにしました(脱衣所の点検口は日常的に開閉せず、少し開閉しづらくても問題ないので 2 辺。床下収納付きの点検口は開閉時の閉めにくさが気になるので 1辺のみ)。

貼る箇所は外枠にしましたが、フタの側面でも良さそうです。片側に貼ったため、閉めた時の見た目はフタが微妙に片側に寄ります。ちょっと隙間が目立ったりゴミが入りやすくなったりする点は、気になる人は気になるかもしれませんが、気密性が改善するなら私は満足です。

点検口2箇所の計8辺に貼る予定で購入したのに結局3辺にしか使用せず、だいぶ余ってしまいましたが、いずれ劣化して張替えが必要になるかもしれないし、他の隙間にも使い道がありそうです。

気密改善効果のチェック

床下点検口2箇所の施工前後では、効果をチェックするために簡易気密測定を行いました(和室の点検口はチェック対象外)。

まず、施工前のドア開放力は 1.50kgf で、養生用テープで完全にふさいだときのドア開放力は 1.60kgf でした。
たった 100g の差で、だいたい相当隙間面積 7 ㎠ 相当です(条件による)。スケールの測定単位が 50g なので測定が困難ですが、気密施工が成功すれば 1.60kgf になる、はずです。

上記の作業(木枠のコーキング、モヘアシール)終了後に再度測定したところ、1.60kgf に若干足りないくらいで、感覚的に 1.57kgf くらいかな、という感じでした。完ぺきではないものの、だいぶマシになったのではないでしょうか。

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